線維筋痛症患者において、有機栽培のエクストラバージンオリーブオイル投与による抗酸化能の亢進および心理的指標の改善効果を示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Granada)から報告されていました。
(Biol Res Nurs. 2016 Jul 21.)
線維筋痛症は、全身の疼痛を主訴とする、いわゆる難治性疾患であり、身体的、心理的、社会的な活動に支障を生じる病態です。
線維筋痛症の病態では、酸化ストレスの亢進が関与することが知られています。
オリーブオイル、特に、オリーブ油由来のポリフェノールが豊富に含まれるエクストラバージンオリーブは、抗酸化作用を介して、線維筋痛症に付随する症状への改善作用が考えられます。
そこで、今回の研究では、
線維筋痛症の病態におけるエクストラバージンオリーブの有用性が検証されました。
具体的には、
線維筋痛症の女性患者23名を対象に、
・オーガニックのエクストラバージンオリーブオイルを1日あたり50mL
あるいは
・精製されたオリーブオイルを50mL
のいずれかを3週間投与し、
介入の前後で、抗酸化能の指標が測定されています。
なお、2種類のオリーブオイルの相違点は、
オリーブ由来のポリフェノール含有量が、エクストラバージンオリーブのほうが多いことです。
指標は、
酸化ストレス障害(脂質、タンパク質、DNA酸化)、抗酸化能(抗酸化酵素活性)、
線維筋痛症に対する質問票(Fibromyalgia Impact Questionnaire; FIQ)、
およびSF12健康調査の身体構成要素(PCS-12)とメンタル構成要素(MCS-12)を用いて、
機能的受容能、身体的および精神的健康状態が評価されています。
解析の結果、
タンパク質酸化、脂質参加、FIQ、MCS-12に関して、
介入の前後の変化について、
エクストラバージンオリーブ投与群と、精製オリーブオイル投与群との間に有意差が見出されたということです。
また、
両群間の差が有意となったのは、DNA障害と抗酸化構成物の亜鉛でした。
以上のデータから、
オーガニック(有機)のエクストラバージンオリーブ(50mL/日)の投与により、
線維筋痛症における酸化ストレス障害の減少および健康関連指標の改善作用が示唆され、補完療法としての一定の有用性が考えられます。
DHCは、オーガニック(有機栽培)の
エクストラバージンオリーブオイルを取り扱っています。
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オロ・デ・ヘナベ エクストラバージンオリーブオイル
なめらかで、マイルドな風味。有機栽培の高級食用オリーブオイル
先行研究では、次の報告があります。
還元型コエンザイムQ10による線維筋痛症への効果
コエンザイムQ10による線維筋痛症の改善作用
線維筋痛症に対するビタミンDサプリメントの意義
コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。
還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)
コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。
したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、
酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。
一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、
還元型CoQ10の利用が推奨されます。
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