近年、ブドウの種子に由来する成分がサプリメントに利用されるようになりました。
これは、ブドウ種子ポリフェノールの抗酸化作用による健康増進効果が期待されているからです。
さて、生薬学の専門ジャーナルに、ブドウ(Vitis vinifera)種子抽出物のポリフェノール類による抗酸化作用を示した基礎研究が報告されていました。
(
Planta Med 2008; 74: 730-735)
実験では、まず、ブドウ種子抽出物の解析にて、没食子酸やプロトカテキュ酸、カテキン、エピカテキン、プロシアニジンなど17種類のポリフェノール類が同定されています。
次に、ヒトリンパ球を用いた実験系において、ブドウ種子抽出物(GSE)による抗酸化作用(酸化障害抑制作用および抗酸化酵素活性促進作用)が示されたということです。
以上のデータから、ブドウ種子に由来するポリフェノール類の抗酸化作用が示唆されます。
今後、ヒト臨床研究によるエビデンスの構築が期待される分野です。
なお、DHC製品では、
赤ワインエキスにブドウ種子エキス末が含まれています。