今月の栄養学の専門ジャーナルに、スペインでのレスベラトロールの摂取量を調べた疫学研究が報告されていました。
(Br J Nutr. 2008 Jul;100(1): 188-196)
レスベラトロール(リスベラトロールresveratrol)は、ファイトケミカルの1種で、抗酸化作用・抗炎症作用が示されており、様々な生活習慣病に対する予防効果が期待されている成分です。
動物実験では、レスベラトロールの摂取と長寿との関係も示されています。
今回の研究では、食事由来のレスベラトロールの摂取量がスペインの成人40,685名(35歳〜64歳)を対象に調べられました。
(がんと栄養に関する疫学調査の一環として集められたデータが解析されています。)
その結果、ワインやブドウ、ブドウ果汁といった食品がレスベラトロール類(レスベラトロールとpiceid)の摂取源として重要であることが示されました。
一方、ピーナッツ、ピスタチオ、ベリー類は、レスベラトロール源としての寄与は低いというデータになっています。
論文著者らによると、このデータは、欧州においてレスベラトロール類の摂取源を示した最初の研究であるということです。
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