今日,肥満に関連した学会で,フォーミュラ食による治療効果をいくつかの条件で比較した病院のデータを見る機会がありました。
フォーミュラ食とは,肥満治療に用いられる低エネルギー高タンパク質の代替食です。
重症肥満では入院の上,3食置き換えが行われることがありますが,外来治療では,1食あるいは2食の置き換えが一般的です。
フォーミュラ食(代替食)は,DHCの製品ですと,プロティンダイエットが相当します。
プロティンダイエットも,一日3食のうち,1食あるいは2食を置き換えることが推奨されています。
さて,今日の病院のデータでは,減量効果に関して,まず,1食置き換えと2食置き換えの2パターンが比較されていました。
摂取エネルギーの比較では,平均的な3食のうち,1食置き換えよりも2食置き換えのほうが低エネルギーになるため,2食置き換えのパターンのほうが,減量効果が大きいと推測されます。
しかし,その病院の成績では,1食置き換えのほうが,2食置き換えよりも好成績でした。
(つまり,1食置き換えのほうが,2食置き換えよりも減量効果が大きい。)
この理由として考えられるのは,2食置き換えは継続が困難であることが考えられます。
では,1食置き換えの場合,3食のうちどの食事を置き換えるのが,減量効果が大きいのでしょうか?
摂取エネルギーを減らすという点では,夕食あるいは昼食を置き換えるほうが効果的と思われます。
しかし,今日のデータでは,
朝>夕>昼
の順番でした。
このデータについては議論の余地があると思いますが,コンプライアンス,つまり認容性の問題が関係すると考えられます。
夕食置き換えのほうが,効果的ですが,継続できない場合やメンタル的な問題が生じる場合も考えられます。
その場合は,結果的に朝食の1食置き換えが効果的であった,ということと推測されます。
DHCではダイエットサポート食も種類が豊富ですので,ダイエットの継続のために,それらを上手に使いつつ,昼食や夕食を置き換えるほうが,減量効果が得られやすいと考えられます。
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