今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、イチョウ葉エキスによる認知機能障害および認知症への作用を検証したシステマティックレビュー/メタ解析が報告されていました。
(
J Alzheimers Dis. 2014 Aug 11.)
イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。
イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。
これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。
(
イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ)
(
イチョウ葉エキスの有効性と安全性)
(
イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用)
(
イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー)
さて、今回の研究では、
イチョウ葉エキス製剤(EGb761)の認知機能障害および認知症に対する効果について、新しい臨床データを含めてのレビュー/メタ解析が行われました。
具体的には、
主要医学データベース(MEDLINE, EMBASE, Cochraneなど)において
2014年3月までに報告された、
認知機能障害あるいは認知症患者に
イチョウ葉エキスEGb761 を投与したRCT が対象となり、
9報が抽出されました。
合計2,561名を対象に、
22−26週間の投与試験が解析された結果、
まず、
認知機能に関して、
偽薬群に比べて、
イチョウ葉エキス投与群のほうが、認知機能への好影響が見いだされました。
(-2.86, 95%CI -3.18; -2.54)
また、
ADLsにおいても、
偽薬群に比べて、イチョウ葉エキス投与群において、有意な効果が認められました。
(-0.36, 95%CI -0.44; -0.28)
さらに、
認知機能関連指標であるCGICスケールでも、イチョウ葉エキスによる改善効果が見いだされました。
これらの効果は、
イチョウ葉エキスの用量が1日あたり240mgのときに認められています。
サブ解析では、
まず、
神経精神症状を有する患者において、
1日あたり240mgのEGb761の投与によって、
認知機能の改善、ADLsの改善、CGICの改善、神経精神症状の改善が示されました。
また、
アルツハイマー病患者のサブグループは、全体の患者群での効果とほぼ同じ程度であったということです。
その他、安全性については、
特に問題点は認められいません。
以上のデータから、
イチョウ葉エキスによる認知機能障害の改善、認知症の改善効果が示唆されます。
------------------------------------------------------------------
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質
【DHC健康食品相談室】
【DHCの研究開発】
【健康食品FAQ】
DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)
------------------------------------------------------------------