サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー [2014年02月25日(火)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、イチョウ葉エキスと認知症治療薬との併用によるシナジーを示した臨床研究が、フランスのグループから報告されていました。
(Phytomedicine. 2014 Feb 15.)




イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。


イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。


これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。


(イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ)

(イチョウ葉エキスの有効性と安全性)

(イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用)




さて、今回の研究では、

認知症・アルツハイマー病に対して用いられている医薬品・治療薬のコリンエステラーゼ阻害剤と、

イチョウ葉エキスとの併用におけるシナジーが検証されました。



(アルツハイマー病の治療薬として、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬の塩酸ドネペジル(アリセプト)があります。

ドネペジルは、2種類のコリンエステラーゼのうち、神経伝達に関与するアセチルコリンエステラーゼを選択的に阻害する医薬品です。)


(医薬品をすでに服用しているアルツハイマー患者に対して、イチョウ葉エキスを追加で併用する場合の検証です。)



具体的には、


ICTUS (Impact of Cholinergic Treatment USe)研究の被験者から、

軽症から中等度のアルツハイマー病で、コリンエステラーゼ阻害剤をすでに服用している患者でさらにイチョウ葉エキスを追加で併用した828名が対象となり、

認知機能関連指標(MMSE、ADAS-Cog、ADL)が1年間、測定されました。


(被験者は6ヶ月毎に各指標で評価されており、イチョウ葉エキス追加投与について12ヶ月間のフォローアップが行われています。)



解析の結果、

まず、

MMSEでは
12ヶ月後の時点で、

医薬品単独投与群に比べて、

医薬品とイチョウ葉エキス併用群において

有意な改善が認められました。



また、

ADAS-Cogスコアでも同様の傾向が認められています。

(ただし両群間に有意差ナシ)



その他の指標では、

両群間で有意差は見出されませんでした。





以上のデータから、

コリンエステラーゼ阻害薬を服用しているアルツハイマー病患者において、

イチョウ葉エキスの併用投与によるシナジーが示唆されます。





DHCで関連する製品は、次のサプリメントです。


イチョウ葉エキス



さえざえ(複合サプリメント)



PS(ホスファチジルセリン)



大豆レシチン



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用



PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用



エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究



オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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