臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、赤ワインポリフェノールによる内分泌代謝改善作用を示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Barcelona)から報告されていました。
(
Clin Nutr. 2012 Sep 3.)
疫学研究では、赤ワインの適度な消費による心血管リスクの低下、糖尿病罹患率の低下が示されています。
この働きの作用機序について、赤ワインの成分もしくはアルコールによる作用などが想定されます。
そこで、
作用機序の解明を目的として、
今回の研究では、赤ワイン、アルコールを除いた赤ワイン、ジンによる糖代謝および脂質代謝への影響が検証されました。
具体的には、
心血管リスクを有する男性67名を対象に、
・赤ワイン投与群(1日あたり30グラムアルコール含有)
・除アルコール赤ワイン投与群
・ジン投与群(1日あたり30グラムアルコール含有)
の3群について4週間の介入が行われました。
(クロスオーバー法)
糖代謝および脂質代謝関連指標が測定されています。
解析の結果、
まず、空腹時血糖値には、介入試験期間中、特に有意な変化は認められませんでした。
一方、血中インスリン値およびHOMA-IRは、赤ワイン投与群、および、除アルコール赤ワイン投与群において、有意な低下を示しました。
また、HDLコレステロール、ApoA-1、A-U地は、赤ワインおよびジン投与後に、有意な上昇を示しました。
リポプロテイン(a)は、赤ワイン投与後に低下が認められています。
以上のデータから、
赤ワインの非アルコール部分、つまり、赤ワインポリフェノールによる内分泌代謝改善作用が示唆されます。
(また、適度なアルコールの摂取は、善玉コレステロールであるHDLを上昇させます。
ただし、飲酒を推奨するわけではありません。)
赤ワインによる心臓病予防作用は、フレンチパラドックスとして知られており、赤ワインポリフェノールを介した抗酸化作用による動脈硬化抑制作用と考えられています。
赤ワインに関連したポリフェノールとして、
DHC製品では、
ポリフェノール
や
レスベラトロール
があります。
また、
DHCでは、ワインも取り扱っております。
(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)
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