認知症の資料を作成していて、米国での認知症減少を示したフラミンガム研究の論文を読んでみました。
(N Engl J Med. 2016 Feb 11;374(6):523-32.)
日本では認知症が増えているとして問題になっていますが、
すでに欧米では認知症が減少していることが報告されています。
米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較
日本では、平均寿命が延び、超高齢社会となったので、認知症の有病率は急上昇する、というような話になっていますが、
欧米の高所得国では年齢別の認知症の発生率が低下していることが示唆されています。
一時的な傾向は、
一貫した診断基準を用いて、
長期にわたり集団を継続的にモニターすることで、
最もよく導きだされます。
そこで、
今回の研究では、
フラミンガム研究(Framingham Heart Study)の参加者において、
30年にわたる認知症の発生率の傾向が調べられました。
Framingham Heart Studyの参加者は、1975年以来、認知症のサーベイランスを受けています。
今回の解析では、
60歳以上の5,205人が対象となり、
年齢と性別を調整したCox比例ハザードモデルを使用して、5年間の発生率が検証されました。
また、4つの時代と年齢、性別、ApoEε4ステータス、および教育レベルとの相互作用が調べられ、
これらの相互作用の影響、血管危険因子と心血管疾患の影響も検討されました。
解析の結果、
年齢および性別を調整後の、
認知症の5年の累積ハザード率は、
最初の時代(1970年代後半から1980年代前半)に100人あたり3.6、
2番目の時代(1980年代後半および1990年代初頭)に100人あたり2.8、
3番目の時代(1990年代後半から2000年代初期)に100人あたり2.2、
4番目の時代(2000年代後半から2010年代初期)に100人あたり2.0でした。
最初の時代での認知症の発生率と比較して、
発生率は2番目、3番目、および4番目の時代に、それぞれ22%、38%、および44%減少しました。
なお、
この認知症リスク低下は、
少なくとも高校卒業以上の教育歴の人の間でのみ見出されました。
(HR, 0.77、95%CI;0.67〜0.88)
なお、
ほとんどの血管危険因子(肥満と糖尿病を除く)の有病率と、脳卒中、心房細動、または心不全に関連する認知症のリスクは時間とともに減少しましたが、
これらの傾向からでは、いずれも認知症の発生率の減少を完全に説明できませんでした。
以上のデータから、
Framingham Heart Studyの参加者の間で、認知症の発生率は30年の間に減少しています。ただし、この減少の要因は完全には特定されていません。
厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」)
したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。
具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。
これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。
日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。
葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。
葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。
例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。
その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。
また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。
これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400㎍です。
なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240㎍という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)
しかし、アメリカやWHOでは、400㎍が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。
認知症も増えています。
そこで、簡便で確実に葉酸を400㎍摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。
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これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。
葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析
葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する
葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。
一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。
葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。
日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。
そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。
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