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魚油による2型糖尿病改善作用 [2013年06月14日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、魚油による2型糖尿病改善作用を示した基礎研究が、米国のグループ(University of New Mexico Health Sciences Center)から報告されていました。
(Nutrition. 2013 Jun 4.)




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。





さて、今回の研究では、

高脂肪食負荷時における2型糖尿病モデル動物において、

魚油投与による作用が調べられました。



具体的には、C57BL/6J マウスを用いて、

・低脂肪食、

・高脂肪食+ラード併用投与、

・高脂肪食+魚油併用投与、

・高脂肪食+対照オイル併用投与、

のいずれかで30週間の介入が行われ、

関連指標が測定されました。






解析の結果、

高脂肪食+魚油併用投与群では、

ラード併用群に比べて、

耐糖能の改善、

肝コレステロール、中性脂肪の減少(改善)が認められたということです。




以上のデータから、

高脂肪食負荷による2型糖尿病の病態において、

魚油の投与による改善作用が示唆されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





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