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オリーブポリフェノールの体内動態 [2013年06月19日(水)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オリーブリーフ(葉)由来のオリーブポリフェノール類の体内動態を調べた臨床研究が、ニュージーランドのグループ(University of Auckland)から報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2013 Jun 14)




オリーブ(Olea europaea L, オリーブ・リーフ(葉)やオリーブ・オイル)には、オレユロペンやヒドロキシチロソールなどのファイトケミカルが豊富に含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病の予防や改善効果が示唆されています。





さて、今回の研究では、オリーブリーフ(葉)抽出物(OLE)として摂取した場合のオレユロペンとヒドロキシチロソールの体内動態が調べられました。


具体的には、被験者9名(男性5名、平均年齢42.8歳)を対象に、

・低用量のOLE (51.1 mg のオレユロペン, 9.7 mg のヒドロキシチロソール)

・高用量のOLE (76.6 mg のオレユロペン, 14.5 mg のヒドロキシチロソール)

が投与され、投与後24時間の血液および尿の解析が行われています。

(カプセルと液体の形状の比較も行われました。)





血中オレユロペン値のピークは、カプセルよりも液体での投与のほうが有意に高値となっていますが、
(0.47 versus 2.74 ng/mL; p = 0.004)

ヒドロキシチロソール代謝物では有意差は認められていません(p = 0.94)。


また、男性のほうが女性よりもヒドロキシチロソール代謝物の血中AUCが有意に大きいという性差が見出されました(11 600 versus 2550 ng/mL; p = 0.048)。



ヒドロキシチロソール代謝物は、8時間後までに尿中に排泄されたということです。



以上のデータから、

オリーブリーフ由来ポリフェノールの体内動態には、性差や個人差が大きいことが示唆されます。




今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




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