サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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細菌性前立腺炎においてノコギリヤシとリコピンがクラビットの有用性を補完する [2016年10月22日(土)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに、ノコギリヤシやリコピンを含む複合サプリメントが、慢性細菌性前立腺炎に対するレボフロキサシン(クラビット)とのシナジーを示した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Arch Ital Urol Androl. 2016 Oct 5;88(3):177-182.)


慢性細菌性前立腺炎に対しては、標準治療だけで十分な効果が得られないことがあります。

今回の研究では、

慢性細菌性前立腺炎の治療に対して、

レボフロキサシン(商品名クラビット)投与に、

ノコギリヤシ、セレン、リコピンと、ブロメライン、メチルスルフォニルメタンの複合サプリメントの併用による作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験として、

慢性細菌性前立腺炎と診断された患者を対象に、


A群:レボフロキサシン(クラビット)500mg+ノコギリヤシ・リコピン・セレン複合サプリメント併用投与群:40名

B群;レボフロキサシン(クラビット)500mg単独投与群:39名

の2群について、14日間の介入が行われ、

その後、1ヵ月後、6ヵ月後に、

NIHの慢性前立腺炎症状インデックス(CPSI)やIPSS(国際前立腺症状スコア)、QOLによる評価が行われています。


解析の結果、

1ヵ月後の時点で、

A群では、B群に比べて、

NIH-CPSI およびIPSSでの有意な改善が認められました。

(A郡内での変化;mean difference: 17.6 ± 2.65; 12.2 ± 2.33; p < 0.01; p < 0.05, respectively)
(B群との比較;mean difference: -9 ± 1.82; -8.33 ± 1.71; p < 0.05; p < 0.05, respectively)

なお、細菌学的所見では、両群間に有意差は見出されていません。

次に、

6ヵ月後の所見では、
質問票において、両群間に有意差が認められました。

A群では1名 (2.5%)、

B群では7名(17.9%) の患者において、

症状および細菌学的再発が認められました。


以上のデータから、

慢性細菌性前立腺炎の治療において、

レボフロキサシン(クラビット)500mgに、ノコギリヤシ+リコピン+セレンなどを含む複合サプリメントの併用による補完療法としての有用性が示唆されます。


これまでに次の研究が知られています。

・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果



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