サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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玄米は白米に比べて2型糖尿病リスクを低下する@米国 [2018年08月31日(金)]
玄米食が肥満やメタボリック症候群、2型糖尿病の予防や改善に有用であるという研究が多く報告されています。

玄米には、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル類などが含まれており、食後血糖を抑制する働きを有しています。



例えば、2010年に内科学の専門ジャーナルに報告されたアメリカでの疫学研究でも、
白米に比べて、玄米が、2型糖尿病の発症リスクを低減させるという働きが見出されました。
(Arch Intern Med. 2010 Jun 14;170(11):961-9.)



この前向き研究では、

男性39,765名、女性157,463名を対象に、

ライフスタイルと疾患との関係が調べられています。

(ナースヘルススタディI とIIの一環です。)



年齢や生活習慣の交絡因子で補正後、


白米の摂取が多い群(1週間に5サービング以上)では、

白米の摂取が少ない(1カ月に1回未満)群に比べて、

2型糖尿病のリスクが17%高いという有意な相関が見出されました。
(RR;1.17 (1.02-1.36)


これに対して、

1週間に2サービング以上の玄米を摂取している群では、

1ヵ月に1サービング未満の玄米摂取群に比べて、

2型糖尿病リスクが11%有意に低値でした。
(RR;0.89, 95% CI, 0.81-0.97)


著者らの解析では、

1日あたり50グラム(3分の1のサービングサイズ)を、白米から玄米に置き換えることで、

2型糖尿病リスクが16%低下すること、
(95% CI, 9%-21%)

全粒の穀類でおきかえることで、

2型糖尿病リスクが36%低下すること、
(30%-42%)

が推計されました。


以上のデータから、

2型糖尿病の予防のためには、白米よりも玄米の摂取、生成された穀類よりも全粒の穀類が好ましいと考えられます。



血糖値を上げるのは、炭水化物であり、

食後血糖の上昇抑制のためには、
・食べる順番(ベジファースト・カーボラスト、野菜が先、炭水化物は最後)
・緩やかな糖質制限/炭水化物制限
が推奨できます。


なお、
琉球大学の研究グループは、玄米に含まれるγオリザノールが、内分泌代謝作用を有しているというデータを発表しています。

γオリザノールは、1954年に玄米中から分離された数種類のトリテルペンアルコールのフェルラ酸エステル化合物です。
(米ぬかに豊富に含まれる玄米特有の機能性成分とされています。)


DHCでは、北海道産米の発芽玄米を製品化しています。




ふるさと納税の返礼品にも採用されています。




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posted at 23:55 | この記事のURL
大豆と大豆イソフラボンが膀胱がんリスクを低下:高山スタディ [2018年08月30日(木)]


今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、日本人男性において、大豆と大豆イソフラボンの摂取が多いと膀胱がんリスクが抑制されるという疫学研究が、岐阜大学のグループから報告されていました。
(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2018 Aug 21.)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



さて、今回の研究では、

高山スタディの一環として、

日本人男性において、大豆の摂取と、膀胱がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

前向きコホート研究として、

1992年9月の時点で、
35歳以上の男性14,233名、女性16,584名を対象に、

大豆とイソフラボンの摂取が食事調査により調べられ、

エネルギー摂取量で調整後に、

膀胱がん罹患率ががん登録システムにて調べられています。


解析の結果、

13.6年間のフォローアップ期間にて、

男性120名、女性41名が膀胱がんを発症しました。



交絡因子で補正後、

大豆摂取の4分位で最低群に比べて、

最高群に至るまで、

男性での膀胱がんリスクは、

26%、

48%

45%(最高群)

のリスク低下という有意な相関が見出されました。
(P-trend: 0.023)


一方、

女性では、

40%、
25%
36%
という傾向でした。
(P-trend: 0.43)


また、

イソフラボンの摂取と、膀胱がん罹患率との間にも同様の負の相関が見出されました。


以上のデータから、

日本人男性において、

大豆製品及び大豆イソフラボンの摂取量が多いと、

膀胱がんの予防作用が示唆されます。


今後、介入試験によるサプリメント/機能性食品成分の臨床的意義の検証が期待される分野です。



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンの摂取が多い乳がん患者は死亡率が低い:多民族コホート研究



大豆食品の摂取が2型糖尿病リスクを低減:ベトナム


大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



先行研究では、次の報告があります。


エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用



膣のアンチエイジングにエクオールの働き




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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神経管閉鎖障害(二分脊椎症)予防のための葉酸は4000マイクログラムもはいらない:レビュー/メタ解析― [2018年08月29日(水)]

(Sony Aquarium 2018 Ginza Sony Park)




今月の胎児診断治療医学の専門ジャーナルに、神経管閉鎖障害(二分脊椎症)の予防に必要な葉酸サプリメントの用量についてのレビューが、米国のグループ(New York University)から報告されていました。
(Fetal Diagn Ther. 2018 Aug 22:1-5)



妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、

妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、

妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。

(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート



今回のレビューでは、

従来からの推奨である、神経管閉鎖障害の再発リスク抑制のために、妊娠期に4000㎍(4mg)を投与するという基準について、検証が行われました。


この推奨は、1991年のランダム化比較試験のデータに基づいています。


その後の研究により、

神経管閉鎖障害の初回及び再発のリスク低減に対して、

400−800㎍の葉酸サプリメントの有用性が確認されました。

しかし、1mgを超える用量での葉酸サプリメントの投与によって、さらなるリスク低減を示した研究は見出されませんでした。



妊娠中の葉酸代謝に関する現時点での理解によると、

1mgを超える高用量ではさらに吸収される量が増えることはない、とされています。


最近のエビデンスでは、

神経管閉鎖障害の再発リスク低減に対して、

4000マイクログラム(4mg)の葉酸サプリメントの投与は、

低用量(400-800マイクログラム)の投与よりも効果的であるということはない、と示唆されています。


以上のデータから、

論文著者らは、

神経管閉鎖障害の再発予防に対して、

従来の推奨量である4000マイクログラムの葉酸サプリメント投与という基準は再考されるべきであり、

すべての妊娠に対して、

400-800マイクログラムの葉酸サプリメントの推奨が適切である、と考察しています。


(なお、関節リウマチ患者に対して、治療薬のメトトレキサートの副作用軽減のために、葉酸製剤として葉酸5000㎍(5mg)の投与が標準治療として行われています。)




【株式会社ディーエイチシー】健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます








妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。

葉酸は、神経系の発達にかかわっていることから、神経管閉鎖障害(NTD)だけではなく、自閉症など神経精神関係への有用性も知られています。

自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。


例えば、先行研究では、次のデータが示されています。

葉酸サプリメントの自閉症スペクトラムに対する有用性


妊娠中の葉酸サプリメント摂取が自閉症リスクを低減:系統的レビュー


また、
欧米では、妊娠期間中にはマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取も推奨されます。



妊娠初期に葉酸サプリメントの摂取は、新生児の神経管閉鎖障害予防のために必須です。

厚労省も葉酸サプリメント(栄養補助食品)の利用を推奨しています。

葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。

なお、
葉酸サプリメントに関して、10年ほど前に発表された論文で、
大腸ポリープ切除後の患者で、葉酸サプリメントを1日あたり1000マイクログラム、3年間摂取した場合に、ごく少数にポリープの悪性化が認められたという報告があります。

しかし、その後の疫学研究では、葉酸は大腸がんリスクを低下させることが示されており、その他の研究でも、葉酸サプリメントの摂取と発がんとの関係は否定されています。

そのため、葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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ビタミンDが低いとフレイルリスクが高い@ポルトガル [2018年08月28日(火)]
今月の科学誌プロスワンに、血中ビタミンD値と、フレイルリスクとの関連を調べた疫学研究が、ポルトガルのグループ(University of Porto)から報告されていました。
(PLoS One. 2018 Aug 21;13(8):e0201840.)


高齢者では、ビタミンDの不足や欠乏が高率に認められ、フレイルやプレフレイルのリスクとなります。

このフレイルのリスク状態を改善するには、食事摂取基準に示されたビタミンD (800 IU/day)よりも多くの量を摂取する必要があります。


今回の研究では、

高齢者において、

ビタミンDの血中濃度と、

歩行速度、握力などの運動能との関連が調べられました。


具体的には、

65歳以上の高齢者1,425名を対象に、

血中ビタミンD値(25-OH-D)が調べられ、

歩行速度と握力が測定されています。
(Nutrition UPという横断研究の一環です。)


交絡因子として、

生活習慣因子、疾患、皮膚、採血の時期、ビタミンDサプリメントの利用などが調整されました。


解析の結果、


ビタミンDが不足している(30.0-49.9 nmol/L)被験者や、

ビタミンD欠乏(< 30.0 nmol/L)の被験者では、


ビタミンDが充足されている被験者(&#8805; 50.0 nmol/L)に比べて、


歩行速度や握力の指標が低いことが見出されました。



この相関は、

ビタミンD欠乏の女性よりも

ビタミンD欠乏の男性のほうで、より強い相関でした。


(男性:
歩行速度の4分位 OR= 3.24; 95% CI: 1.56-6.73

握力の四分位 OR = 3.28; 95% CI: 1.47-7.31)

(女性;
歩行速度の四分位のOR = 2.72; 95% CI: 1.37-5.41
握力の四分位のOR = 1.56; 95% CI: 0.81-3.00)


以上のデータから、

ビタミンD欠乏あるいは不足の高齢者では、

歩行速度や握力の低下が認められることから、

プレフレイル、フレイルのリスクが高いことが示唆されます。



高齢者のフレイル(虚弱)予防のためには、たんぱく質、BCAA(分岐鎖アミノ酸)、HMB、ビタミンDといった栄養素の摂取が推奨されます。




フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー


HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者

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認知症の予防、介入、ケア:ランセット総説 [2018年08月27日(月)]
駐車場からの出庫時、精算金額の表示が4万円になってしまいました。





さて、本日の私的なお勉強日記です。


認知症の予防、認知症に対する介入、認知症のケアについてまとめられたランセットの総説を読んでみました。
(Lancet. 2017 Dec 16;390(10113):2673-2734.)


日本や中国では認知症は、増えていますが、

アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに認知症は減少しています。

米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 




総説では、認知症のリスクが10個挙げられており、それぞれの寄与度が%で示されています。

10項目のリスクのうち、介入可能なのは9項目です。


認知症のリスクファクターと寄与度、ライフコースの関係は、


・先天的な素因(遺伝的背景):ApoE遺伝子変異 7%

・人生の初期の段階:11年から12年の初等教育の欠如: 8%
(追加での教育が予防に寄与するかどうかは不明)

・中年期:
失聴 9%
高血圧 2%
肥満 1%

・老年期:
喫煙 5%
うつ病 4%
運動不足 3%
社会的孤立 2%
糖尿病 1%

となっています。


以上のうち、介入可能な9項目の合計寄与度は35%です。

また、総説では、食事についても言及されており、

地中海食+エクストラバージンオリーブによる認知症の予防効果が紹介されています。




地中海食による認知症予防効果



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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ビタミンDが低いと心不全での死亡率が高い [2018年08月26日(日)]
今日は、
健康促進・未病改善医学会の第1回学術総会@パシフィコ横浜の2日目でした。

駅からパシフィコに向かう途中の何かのモニュメントです。↓



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、急性心不全での死亡率と血中ビタミンD値との関連を示した研究が、英国のグループ(University of Leeds)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2018 Aug 18)



ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用、抗炎症作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。


ビタミンDの抗炎症作用は、生活習慣病など万病のもとになる「慢性炎症」を抑えて、病気の予防に有用であると考えられます。



ビタミンD (25[OH]D)の低値は、慢性心不全での有害なアウトカムに相関することが示唆されています。


今回の研究では、

ビタミンD値と、慢性心不全での死亡率や入院との関連が検証されました。


具体的には、

イングランド北部において、

左心不全(EF45%以下)にて緊急搬送された慢性心不全患者1802名を対象に、

血中ビタミンD値(25[OH]D)が測定され、ビタミンD欠乏が調べられています。


解析の結果、

まず、

73%の患者が、ビタミンD欠乏(<&#8201;50 nmol/L)の状態でした。

ビタミンD欠乏は、男性、糖尿病、血中ナトリウム低値、心拍数の亢進、利尿剤処方と、有意な相関が認められました。


次に、
平均4年間のフォローアップ期間において、

交絡因子で補正後、

血中ビタミンD値(25[OH]D)は、2.72倍に増加(32 から87 nmol/Lに増加)し、

全死亡率は、14%減少しました。
(95% CI 1, 26%; p&#8201;=&#8201;0.04)



以上のデータから、

左室収縮機能不全による慢性心不全患者では、

血中ビタミンD値が低値であり、かつ、死亡率が高いという相関が示唆されます。


今後、ビタミンDサプリメント投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。






近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。


DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。










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日本のふるさとを応援! ふるさと納税でDHC商品をもらおう! [2018年08月26日(日)]
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健康促進・未病改善医学会 学術総会@横浜 [2018年08月25日(土)]
今日は、健康促進・未病改善医学会の第1回学術総会@パシフィコ横浜の1日目でした。

私は、プログラムの最初の基調講演にて座長を務めさせていただきました。


↓帰り道、パシフィコ横浜から桜木町駅方面への歩道からの眺めです。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


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医師や薬剤師など専門スタッフがしっかりサポート、DHCの医薬品は、かぜ薬、消炎・鎮痛剤、外皮用薬など商品も充実。



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ファンクショナルフード学会研修会@日比谷 [2018年08月24日(金)]
今日は、ファンクショナルフード学会の研修会が、日比谷コンベンションホールで開催されました。

私は、講演1のセッションの座長を務めました。

なお、この学会の前身はグルコサミン研究会であり、
現在はファンクショナルフード学会に改称しました。

大学や企業の研究者を中心とした学会です。

学会誌も発行しており、メディカルオンラインやJ-Stageから読むことができます。

グルコサミンだけではなく、機能性食品成分全般を研究対象としています。

私は、学会の監事を仰せつかっていたのですが、今日の役員会と総会で、理事にさせていただきました。

次回の学術大会の大会長を務めさせていただくことになっています。



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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


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フォーミュラ食(置き換え食)が2型糖尿病の血糖コントロールに有用 [2018年08月23日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、2型糖尿病において、個別化した食事療法としてのフォーミュラ食(置き換え食)による血糖コントロール改善作用を示した臨床研究が、ドイツのグループ(D&#252;sseldorf Catholic Hospital Group)から報告されていました。
(Nutrients. 2018 Aug 4;10(8).)




「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。
・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。

DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





DHCプロティンダイエットなどのフォーミュラ食(置き換え食)は、

低エネルギー食で、タンパク質とビタミン、ミネラルが含まれており、低糖質食/低炭水化物食ですので、2型糖尿病の血糖コントロールの改善にも有用であると考えられます。


そこで、
今回の研究では、

低糖質フォーミュラ食(置き換え食)による、

血糖自己測定(SMBG)を行っている2型糖尿病患者での血糖コントロールへの作用が検証されました。


具体的には、

血糖コントロール不良の2型糖尿病患者を対象に、

まず、最初の1週間を1300-1500kcalにて、

・中程度の介入群:1日当たり2食置き換えを実施(160名)、

・強度の介入群:1日当たり3食の置き換えを実施(149名)

の2群について介入を行い、

続いて、

2週から4週目にかけて、

両群に、
SMBGの値に応じて、
低炭水化物のランチが導入され、

そして、4週後以降は、12週目まで、朝食も低炭水化物食が導入されました。

さらに、フォローアップ期間として、52週目まで、1日1食の置き換え食がすべての被験者で進められました。

その他、
観察対照群(100名)として、ルーティンケア施行群が置かれています。


アウトカムは、

開始時に比べて、12週間後、52週間後の血糖コントロール指標です。



12週間後の時点で321名(83%)が完了し、

52週間後の時点で279名(72%)が干渉しました。



解析の結果、

介入した両群とも、

12週間以内に、

HbA1c、空腹時血糖値、血圧、体重の有意な改善を示しました。
(all p < 0.001)


なお、これらの指標について、両群間での有意差は認められませんでした。


また、12週間以降で推計されるHbA1減少幅も、介入の両群間での有意差は認められませんでした。


一方、
52週間の時点では、

3食置き換え群においてのみ、

HbA1cの有意な改善が認められ、
(-0.81% [-1.06; -0.55] (p < 0.001))

2食置き換え群と対照群では有意差は検出されませんでした。



以上のデータから、

血糖コントロール不良の2型糖尿病患者において、

血糖自己測定に応じた置き換え食/フォーミュラ食の利用により、血糖コントロール改善作用が示唆されます。


今回の研究では、1日3食の強化食事療法が行われています。

1日3食の置き換えは、肥満治療では入院加療にて行われます。



これに対して、
セルフケアでは、
1日1食あるいは2食の置き換え食が用いられます。






「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。
・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。

DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。



先行研究では、フォーミュラ食/置き換え食の有用性について多くの研究が報告されています。

置き換え食(フォーミュラ食)による肥満での糖代謝改善作用


置き換え食(タンパク質含有フォーミュラ食)による肥満とメタボ指標の改善効果



置き換え食/フォーミュラ食は、リバウンド予防にも有用であることがわかっており、

適宜、継続した利用が推奨されます。





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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


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食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果 [2018年08月22日(水)]
ヤフーのニュースに、

「トーレス、移籍後初ゴール」

という見出しがありました。





さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、米国において、食物繊維の摂取と、高血圧リスクとの関係を検証した疫学研究が報告されていました。
(Nutrients. 2018 Aug 15;10(8).)


食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取による心血管リスク低下効果:メタ解析




今回の研究では、

米国の心臓病および高血圧の学術団体であるACC/AHAの高血圧ガイドラインに基づいて、

食物繊維の摂取と、高血圧リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

全国健康栄養調査(NHNES)2007-2017のデータを用いて、

18歳以上の18,433名を対象に、

食物繊維の摂取と、
(全食物繊維、シリアル由来、野菜由来、果物由来の食物繊維)

高血圧(収縮期血圧が130mmHg以上、あるいは拡張期が80mmHg以上を満たす場合、もしくは、降圧薬の服用中の場合)罹患との関連が調べられました。



年齢、性別、BMI、人種、教育、喫煙歴、世帯年収、総エネルギー摂取量で補正後、


三分位で、

最低群に比べて、

最高群では、

全食物繊維の摂取で、32%リスク低減、
(OR; 0.62 (0.52&#8315;0.75))

シリアル由来食物繊維の摂取で、20%のリスク低減、
(OR;0.80 (0.67&#8315;0.96))

野菜由来の食物繊維の摂取で、18%のリスク低減、
(OR;0.82 (0.69&#8315;0.98))

という有意な相関が見出されました。

なお、果物由来の食物繊維の摂取では、14%のリスク低減傾向でした。
(OR;0.86 (0.71&#8315;1.04))


用量依存性に関する解析の結果、

全食物繊維の摂取とは非線形の相関、

シリアルと野菜の食物繊維の摂取とは、線形の相関が見出されました。



以上のデータから、

食物繊維の摂取による高血圧の予防効果が示唆されます。




食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下




食物繊維含有玄米食による2型糖尿病の血糖コントロール改善作用



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析 [2018年08月21日(火)]
公衆衛生学の専門ジャーナルに、ピクノジェノールによる血圧への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Iran J Public Health. 2018 Jun;47(6):779-787.)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防や改善作用から、アンチエイジング医学まで、広く利用されています。



今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ピクノジェノールサプリメント投与による血圧への作用が検証されました。



具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, the Web of Science, the Cochrane library)


2016年5月の時点で収載された関連論文が検索され、

9報のRCTから、549名の被験者データが解析の対象となりました。


ピクノジェノールの投与量は、1日あたり150mgから200mgでした。


解析の結果、

対照群に比べて、

ピクノジェノール投与群では、

収縮期血圧の有意な低下、
(-3.22 mmHg, 95% CI: -6.20, -0.24)

拡張期血圧の有意な低下
(-3.11 mmHg, 95% CI: -4.60, -1.62)

が見出されたということです。


サブ解析では、

高血圧患者、あるいは、12週間以上の介入の群では、

より顕著な降圧作用が認められました。

ただし、この有意差は、よくデザインされた試験では検出できていませんでした。


以上のメタ解析のデータから、

ピクノジェノールによる高血圧への好影響が示唆されます。


ピクノジェノールは、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果を有しています。

直接的な降圧作用は強くないと考えられることから、

高血圧症におけるピクノジェノールの補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。



DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。



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双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の補完療法としての有用性 [2018年08月20日(月)]
日本災害食学会で、「サバ・メシ」の冊子を配布していました。


「缶詰でつくろう!
サバ・メシ・レシピ」

とあるので、

サバ(鯖)缶のレシピ集と勘違いしそうですが、

サバ・メシというのは、サバ缶のレシピではなくて、サバイバル・レシピです。




災害時に、ポリ袋で調理をして、洗い物やごみを減らす工夫がされています。



さて、今日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床心理薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Hamadan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(J Clin Psychopharmacol. 2018 Aug 14.)



双極性障害は、慢性で再発性の気分障害であり、

そう状態と重篤なうつ状態のエピソードを繰り返す特徴があります。


双極性障害の病態には、

ミトコンドリア機能障害、酸化ストレス、炎症が関与すると考えられています。


コエンザイムQ10は、内在性の脂溶性抗酸化成分であり、ミトコンドリア機能維持に重要な役割を果たしています。

生活習慣病や慢性消耗性疾患の患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10が減少していることも示唆されています。



そこで、今回の研究では、

双極性うつ病の患者における補完療法としてのコエンザイムQ10サプリメントの有用性が検証されました。


具体的には、

うつ状態にある双極性うつ病患者69名を対象に、

・1日あたり200mgのコエンザイムQ10サプリメントの投与、

・偽薬投与群

の2群について、8週間の介入が行われました。


標準治療の医薬品は、

サプリメントの投与前の2ヶ月から、介入期間中を通じて、全被験者に投与されています。

うつ状態の重症度は、
Montgomery-Asberg Depression Rating Scaleスコアを用いて、

開始時、4週間、8週間後の時点で調べられました。


解析の結果、

うつ状態の症状は、両群とも改善が認められました。

標準治療のみの対照群と比べて、

コエンザイムQ10サプリメントを補完療法として追加した群では、

8週間後の介入により、うつ状態の有意な改善が見出されました。


また、
試験終了の時点で、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10サプリメント投与群では、

より多くのレスポンダーが認められたということです。


その他、コエンザイムQ10サプリメント投与群での高い安全性も確認されています。


以上のデータから、

双極性うつ病患者において、

標準治療に加えて、コエンザイムQ10サプリメントの併用投与による症状軽減作用が示唆されます。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



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出講@日本災害食学会 [2018年08月19日(日)]
本日、日本災害食学会@東北大学にて

「災害食としてのサプリメント・健康食品の利活用について
公民連携によるヘルスケア企業の取り組み」

という演題で、

出講いたしました。


マルチビタミンやマルチミネラルといったベーシックサプリメントを、自助および互助のための災害食として、ローリングストックに利活用するという提案をいたしました。

この提案の背景は下記の3つです。
1.DHCは東日本大震災などでCSRとして、サプリメントなどの物資を自社ヘリコプターやトラックで被災地に届けました。

2.東日本大震災および熊本地震では、避難所での栄養摂取について、厚労省の事務連絡として、ビタミンB群やビタミンCの不足が指摘されています。

3.DHCは、20以上の地方自治体と、包括連携協定あるいは健康づくり推進の個別協定を締結しており、それらの多くの自治体と、防災や減災に関する協定もしくは覚書を締結しています。

以上の背景から、平時でも、健康づくりや未病対策として多くの人に利用されているマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントは、自助のための防災グッズとして、災害食として、ローリングストックに位置づけられるべきと考えています。

下記の画像は、会場入り口にあった東北大学病院のDMATの制服です。




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ビタミンD3+カルシウムサプリメントがフレイル対策として有用 [2018年08月18日(土)]
フレイル・加齢研究の専門ジャーナルに、フレイルの対策としてのビタミンD3サプリメント+カルシウムサプリメントの有用性を示した臨床研究が、カナダのグループ(Gait and Brain Lab, Parkwood Institute)から報告されていました。
(J Frailty Aging. 2018;7(3):155-161.)




高齢者では、ビタミンDの不足や欠乏が高率に認められ、フレイルやプレフレイルのリスクとなります。

このフレイルのリスク状態を改善するには、食事摂取基準に示されたビタミンD (800 IU/day)よりも多くの量を摂取する必要があります。

そこで、
今回の研究では、

フレイルのリスクの高齢者において、
ビタミンD3サプリメントの安全性と有用性が検証されました。


具体的には、

オープンラベル私見として、

地域リタイアメントセンターにおいて、

フレイルあるいはプレフレイルの高齢者40名を対象に、

4,000 IUのビタミンD3 と1,200 mcgの炭酸カルシウムのサプリメントが4か月間投与され、

身体機能(握力、歩行速度、身体機能指標のSPPB;Short physical performance battery)が調べられています。



解析の結果、

まず、

フレイルの被験者では、

SPPBスコアの有意な改善、
(1.19, p = 0.005),

歩行速度の向上、
(4.65, p = 0.066)

ビタミンD値の有意な上昇
(7.81, p = 0.011)

が認められました。

また、
フレイルの女性では、握力の有意な上昇も認められています。
(1.92, p = 0.003)



層別解析では、

ビタミンDが開始時に低値であった群(&#8804; 75 nmol/L)では、

SPPBスコアの有意な改善、
(1.06, p = 0.04),

歩行速度の改善、
(6.28, p = 0.004)

ビタミンDの上昇
(25.73, p = <0.0001)

が認められました。


なお、

プレフレイルの被験者、ビタミンDが充足している(> 75 nmol/L)被験者では、有意な変化は検出できませんでした。

以上のデータから、

地域居住のフレイル高齢者において、

ビタミンDサプリメントの投与によるフレイル改善効果が示唆されます。





高齢者のフレイル(虚弱)予防のためには、たんぱく質、BCAA(分岐鎖アミノ酸)、HMB、ビタミンDといった栄養素の摂取が推奨されます。




フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー


HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者

HMB+たんぱく質の栄養補助は費用対効果が高い



HMBの除脂肪体重/筋肉量増加作用



人生100年時代に必要なフレイル対策




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美しく健康的なスタイルを目指す方に! 効率よく理想的なメリハリを










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コンタクトレンズの不快感(CLD)をオメガ3系脂肪酸(EPAとDHA)サプリメントが軽減する [2018年08月17日(金)]
今日は、ずいぶん涼しく、秋の気配が感じられました。

さて、今日の私的なお勉強日記です。

眼科学の専門ジャーナルに、コンタクトレンズ使用時の不快感(CLD、contact lens discomfort)に対するオメガ3系必須脂肪酸サプリメントの経口摂取による有用性を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。
(Invest Ophthalmol Vis Sci. 2018 Jul 2;59(8):3755-3766)


コンタクトレンズ使用時の不快感(CLD、contact lens discomfort)とは、

コンタクトレンズを使用しているときに、目が乾いたり、ごろごろしたり、目が充血するなど、調子がよくない状態を指します。

CLDは、乾燥、眼の痛み、疲労感、かゆみ、まばたきの増加などさまざまな症状が含まれます。

CLDに対しては、レンズの種類やケア用品の変更、使用スケジュールの変更の他、眼科での点眼治療などが行われます。


今回の研究では、

CLDに対して、コルチコステロイド点眼薬と、オメガ3系脂肪酸(EPAとDHA)サプリメントの経口摂取の併用による有用性が検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験として、

CLDを有する成人72名を対象に、

次の4群に分けて、12週間の介入が行われました。


・偽薬群(経口摂取)、

・魚油サプリメント(EPA900mg+DHA600mg/日)の経口摂取、

・魚油サプリメント(EPA900mg+DHA600mg)+フラックスシードオイル(亜麻仁油、α-リノレン酸900mg)の併用の経口摂取群、

・オメガ3系脂肪酸含有点眼薬
(0.025% EPA + 0.0025% DHA four times per day [qid])


12週間後の時点で、

偽薬群の被験者には、

コルチコステロイド点眼薬が2週間、投与されています。



65名の被験者が、主エンドポイントを完了しました。


解析の結果、

12週間後の時点で、

コンタクトレンズドライアイ質問票(CLDEQ-8)スコアは、

偽薬群に比べて、
(-3.5 ± 0.9 units, n = 16)
魚油サプリメント経口投与群において、
(-7.3 ± 0.8 units, n = 17, P < 0.05)

有意に改善していました。


また、

コルチコステロイド点眼薬の2週間投与により、

涙液中のインターロイキンが、投与前(偽薬群の12週間後の時点) に比べて、有意に減少していました。
(涙液IL-17A ;-71.1 ± 14.3%, n = 12,
IL-6 ;-47.6 ± 17.5%, n = 12, P < 0.05)


12週間後の時点で、

涙液のIL-17A値は、

偽薬投与に比べて、
(-3.8 ± 12.7%, n = 12)

経口魚油摂取群において、有意に減少
(-63.2 ± 12.8%, n = 12, P < 0.05)


オメガ3系脂肪酸含有点眼薬投与群においても、有意に減少していました。
(-76.2 ± 10.8%, n = 10, P < 0.05)


その他、

12週間後の時点で、


偽薬投与群に比べて、

オメガ3系脂肪酸での介入群ではすべて、

涙液のIL-6の減少が認められたということです。
(P < 0.05)


以上のデータから、

CLDに対するオメガ3系脂肪酸サプリメントの経口投与の有用性が示唆されます。

作用機序としては、EPAやDHAの抗炎症作用による、炎症惹起サイトカイン類(IL-17A や IL-6)の抑制が考えられます。





DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))








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脳卒中のアウトカムと血中コエンザイムQ10値の関連 [2018年08月16日(木)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、脳卒中のアウトカムと、血中コエンザイムQ10値との関連を検証した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(J Mol Neurosci. 2018 Aug 9.)

コエンザイムQ10は、脂溶性抗酸化物質であり、ATP産生作用も有しています。

心疾患をはじめとする生活習慣病のリスク低減の目的で、広く利用されています。

コエンザイムQ10は、生体内でも産生されますが、加齢とともに体内の産生量が減少し、それとともに、生活習慣病のリスクが高まるという相関が知られています。

また、同年代で比較すると、糖尿病などの生活習慣病患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10が減少している、という相関が知られています。




日本では、コエンザイムQ10は、もともと心不全の治療薬として認可されています。

アメリカでは、白人男性で心臓病リスクが高いことから、コエンザイムQ10は心臓病予防のためのサプリメントとして広く認知されています。



酸化ストレスと抗酸化能とのバランスは、虚血性脳卒中の予後にも関係すると考えられます。

内在性のコエンザイムQ10は、内在性の抗酸化成分として働き、虚血性脳卒中の発症後の臨床的な神経学的所見にも関与すると思われます。


そこで、今回の研究では、

脳卒中の症状発症24時間以内の患者において、

血中コエンザイムQ10値、抗酸化関連指標が調べられ、臨床所見との相関が検証されん斉田。


具体的には、

患者76名と、健常対象者34名を対象に、

血中コエンザイムQ10値(CoQ10)、抗酸化能としてSOD、酸化ストレス指標としてMDAが測定され、

神経学的所見として、
NIHSS(NIH脳卒中スコア),
modified Rankin Scale (MRS;脳卒中の概括予後評価尺度),
MMSE(認知機能検査)

が調べられています。


解析の結果、

まず、

脳卒中患者では、

健常者に比べて、

血中コエンザイムQ10値と、抗酸化能であるSODが有意に低値であり、
(27.34&#8201;±&#8201;35.40 ng/ml, 18.58&#8201;±&#8201;0.76 μ/ml, respectively; p&#8201;<&#8201;0.05)

MDA値は、有意に高値でした。
(38.02&#8201;±&#8201;2.61 μm, p&#8201;<&#8201;0.05)


また、
脳卒中での神経学的所見の指標であるNIHSS とMRSは、

血中コエンザイムQ10値と、有意な負の相関が認められました。


また、
抗酸化能であるSODと、神経学的欠損スコアとの間にも同様の相関が見出されました。
(抗酸化能が高いと、神経学的障害の所見が低いという相関になります。)


さらに、血中MDA値は、神経学的指標3種類のすべてと、有意な強い相関が認められたということです。
(つまり、酸化ストレス指標である過酸化脂質が高いほど、神経学的症状が強いという相関です。)


以上のデータから、

血中コエンザイムQ10値は、他の抗酸化能および酸化ストレス指標とともに、

脳卒中のアウトカムとしての臨床的神経学的所見に関連することが示唆されます。


今後、コエンザイムQ10サプリメントの投与による脳卒中の1次予防や2次予防、および予後への作用に関する検証が期待される分野です。





コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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サルコペニア対策としてのLカルニチンの有用性 [2018年08月15日(水)]
今月の甘草研究の専門ジャーナルに、肝硬変患者における骨格筋減少に対するLカルニチンの有用性を示した臨床研究が、札幌医科大学のグループから報告されていました。
(Hepatol Commun. 2018 Aug 6;2(8):906-918)



カルニチンは、アミノ酸誘導体で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。



カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)



L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。



例えば、

カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。


また、特定の病態において、治療と併用されることもあります。

例えば、腎疾患患者の血球減少症に対する効果、糖尿病患者での代謝の改善、慢性疲労症候群患者の症状改善、C型肝炎のインターフェロン療法の補助療法などが報告されています。

特に、腎不全によって慢性維持透析を受けている病態では、カルニチン欠乏による障害が知られており、L-カルニチンの摂取が推奨されます。




健康寿命の延伸には、フレイル(虚弱)、サルコペニア(筋肉減少症)、(筋骨格系の)機能障害への対策が重要です。

具体的には、たんぱく質、アミノ酸、ビタミンDといった栄養素が、筋肉と骨格の健康に必須となります。


肝硬変は、二次性サルコペニアを生じる疾患の一つです。


今回の研究では、Lカルニチンによる肝硬変のサルコペニアへの有用性が検証されました。


具体的には、

後ろ向き症例対照研究として、

肝硬変患者158名がスクリーニングされ、

35名がLカルニチンを6か月間以上摂取し、骨格筋量の評価がCT検査にて行われており、対象となりました。

158名のうち、79名は、Lカルニチンが投与されておらず、対照群とされました。

年齢や性別、肝細胞がんの有無、BCAA投与などの交絡因子で補正され、


Lカルニチンを投与された35名、

対照群35名

の2群について解析が行われました。


なお、Lカルニチン投与群の35名の内訳、投与理由は、


27名が肝硬変に伴う高アンモニア血症の予防、

6名が筋痙攣、

2名がカルニチン欠乏に対してでした。


Lカルニチンの用量は、平均1,018 mg/日となっています。


解析の結果、


対照群に比べて、

Lカルニチン投与群では、

骨格筋の減少の急激な進展に伴う肝機能の悪化が認められましたが

Lカルニチン投与によって、

骨格筋の喪失は有意に抑制されていたということです。


両群間では、ビタミンDやIGT1値は同程度でしたが、
アンモニア値が、Lカルニチン投与群において有意に低値であることが見出されました。


また、

Lカルニチン投与群の中で、アンモニア値が低下しなかった被験者でも、

骨格筋の喪失は有意に抑制されたということです。


以上のデータから、

二次性サルコペニアを生じうる肝硬変患者において、

Lカルニチンの投与による骨格筋の減少抑制作用が示唆されます。






高齢者のフレイル(虚弱)予防のためには、たんぱく質、BCAA(分岐鎖アミノ酸)、HMB、ビタミンDといった栄養素の摂取が推奨されます。



フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー



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栄養摂取とスクリーンタイムとの関係@日本の学童 [2018年08月14日(火)]
今月の環境予防医学の専門ジャーナルに、小児のスクリーンタイム(テレビなどの視聴時間)と、栄養素の摂取との関係を調べた調査研究が、金沢大学のグループから報告されていました。
(Environ Health Prev Med. 2018 Aug 7;23(1):34.)



セデンタリーなライフスタイルは、公衆衛生上の課題となっています。

例えば、カウチポテト族では、テレビ視聴(=運動不足)+ジャンクフードのダブルで、健康上のリスクとなるイメージです。

さて、

今回の研究では、

青少年におけるスクリーンタイム(テレビやスマホなどの視聴時間)と、栄養素の摂取との相関が検証されました。


具体的には、

2013年に、石川県志賀町において、

6歳から15歳の学童1459名を対象に、質問票が送られ、


スクリーンタイム(テレビ、パソコン、スマホの利用状況)と、

食事調査が行われ、

年齢やBMI、身体活動で補正後のスクリーンタイムと、栄養素の摂取との関連が検証されました。

1414名( 96.9%)から回答が得られました。


解析の結果、

まず、
男児では、

テレビ視聴時間が長いほど、

タンパク質、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンK、ビタミンB2、食物繊維の摂取が少ないという相関が見出されました。


次に、
女児では、

テレビ視聴時間が長いほど、

タンパク質、塩分、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB2の摂取が少ないという相関が認められました。


また、

女児では、

テレビ視聴時間が長いほど、

オメガ6系脂肪酸の摂取が多いことも見出されました。


PC利用については、

男児において、

カリウム、鉄、ビタミンK、葉酸の摂取量が少ないという有意な相関あるいは傾向が見出されましたが、

女児では、相関は認められませんでした。



スマホの利用では、

男児で、ビタミンKの摂取が少なく、

女児では、ビタミンDの摂取が多い、

という相関が示されました。



以上のデータから、

テレビ視聴が長い学童ほど、

タンパク質やミネラル、ビタミン、食物繊維の摂取量が少ないという相関がみられ、

PC利用やスマホの利用でも、一部の栄養素の摂取量が少ないこととの相関が示唆されました。


今後、テレビ視聴やPC利用、スマホの利用に関して、学童の栄養摂取の改善の点からの介入プログラムが必要と考えられます。






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posted at 23:55 | この記事のURL
ノコギリヤシエキスの抗炎症作用@前立腺炎 [2018年08月13日(月)]
泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、前立腺炎に対するノコギリヤシエキスの抗炎症作用を示した臨床研究が、ギリシャのグループ(University of Thessaly)から報告されていました。
(World J Urol. 2018 Jul 19.)


男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシの有用性は、メタ解析で示されています。

ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析


さて、

今回の研究では、

前立腺炎において、

ノコギリヤシのヘキサン抽出エキスによる抗炎症作用が検証されました。


具体的には、

バイオプシーにより前立腺炎であると確定診断された患者を対象に、

・ノコギリヤシエキス(320mg/日)投与群、

・無治療群

の2群について介入が行われ、

6ヶ月後の時点で、

2回目のバイオプシーの検体を用いて、

免疫組織学的検査が実施されています。
(抗体:CD3, CD4 and CD8 (for T-leucocytes), CD20 (for B-leucocytes) and CD163 (for macrophages))


合計97名の患者が解析の対象となりました。



解析の結果、

ノコギリヤシエキス投与群では、

2回目のバイオプシーと初回との比較により、

炎症のグレード及びアグレッシブグレードスコアの有意な改善が見出されました。
(投与前;1.55 と 1.55、投与後;0.79 (p&#8201;=&#8201;0.001) と 0.87 (p&#8201;=&#8201;0.001) )


一方、対照群では、有意な変化は見いだされませんでした。
(炎症グレードスコア;前1.44、後1.23, p&#8201;=&#8201;0.09、アグレッシブグレードスコア;前 1.09、後0.89, p&#8201;=&#8201;0.74)


炎症に関わる全てのスコアの低下(改善)幅は、

偽薬群よりも、

ノコギリヤシエキス投与群のほうが有意に大きいことが見出されました。


また、

免疫組織化学染色では、

ノコギリヤシエキス投与群において、

介入の前後での有意な変化が認められました。

これに対して、非投与群では、

バイオプシーによる免疫組織化学染色でも介入の前後で有意な変化は見いだされませんでした。


以上のデータから、

前立腺炎に対して、

ノコギリヤシエキスによる抗炎症作用が示唆されます。







良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析



前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ





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