今月の栄養学の専門ジャーナルに、食物繊維の摂取と、子宮体がんリスクとの関連を調べたメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Nutr Cancer. 2019 Oct 4:1-9.)
食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。
最近の研究では、次の報告があります。
10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析
10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析
毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下
食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析
食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下
今回の系統的レビューでは、
食物繊維の摂取と、
子宮体がんリスクとの関連が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、
2018年6月30日までの収載論文から関連論文が検索され、
16報(6,563症例)が解析の対象となりました。
解析の結果、
食物繊維の摂取が多いと、子宮体がんリスクが低下するという有意な相関が見出されました。
(RR = 0.86, 95% CI: 0.78, 0.93)
層別解析では、
この相関は、症例対照研究においてより顕著であり、
アメリカおよびアジアでの研究で顕著でした。
交絡因子では、
教育、
(RR = 0.74; 95% CI: 0.60, 0.88)
年齢、
(RR = 0.70; 95% CI: 0.57, 0.83),
NOSスコアが6
(RR = 0.81; 95% CI: 0.67, 0.95)
NOSスコアが7
(RR = 0.75; 95% CI: 0.62, 0.88)
で補正後により顕著な相関として見出されました。
以上、
今回のメタ解析データから、
食物繊維の摂取と、
子宮体がんリスクとの間に、有意な負の相関が見出されました。
食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。
最近の研究では、次の報告があります。
10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析
10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析
毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下
食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析
食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下
食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果
厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。
教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、
補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。
DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
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