今月の臨床腫瘍看護学の専門ジャーナルに、血液がん患者に対するラベンダー精油パッチの働きを調べた臨床研究が、米国のグループ(Christiana Care Health System )から報告されていました。
(Clin J Oncol Nurs. 2019 Oct 1;23(5):502-508.)
ラベンダー精油を用いたアロマテラピー・トリートメントは、
入院患者でのリラクゼーション目的でも行われています。
今回の研究では、
血液がん病棟の患者での有用性が検証されました。
具体的には、
患者志向型ナース介入として、
血液がんユニットの入院患者40名を対象に、
一晩のウェアラブルタイプのラベンダー精油スキンパッチを用いて、
満足度や不安指標が測定されました。
(Lavender Satisfaction Assessment およびthe Generalized Anxiety Disorder-7 (GAD-7) スケールが用いられています。)
2ヵ月の間、介入データおよび自由回答の反応が集められました。
解析の結果、
一晩のアロマテラピーパッチの利用後に、
約半数の患者が、不安がないこと、あるいは測定可能な不安がないことを報告しました。
また、
参加者は、睡眠の質及び睡眠時間での改善も認めました。
以上のデータから、
血液がん病棟での入院患者において、
ウェアラブルタイプのラベンダー精油パッチによる抗不安作用や睡眠改善作用が示唆されます。
アロマテラピーは、安全性が高く、補完療法として様々な分野に用いられています。
最近の研究では、
アロマセラピーによる認知症改善作用
アロマセラピーによる術後の鎮痛効果
アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師
アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者
も示されています。
なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。
したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。
DHCでは、
アロマセラピーの関連製品を扱っています。
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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
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