栄養学の専門ジャーナルに、地中海食およびベジタリアン食による体組成改善作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Florence)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2019 Aug 28:1-8.)
これまでの研究により、
地中海食及び適切に準備されたベジタリアン食は、いずれも健康維持や生活習慣病の予防に有用であることが示されています。
今回の研究では、
地中海食及びベジタリアン食による体組成への作用が検証されました。
具体的には、
ランダム化オープンラベルクロスオーバー試験として、
地中海食及びベジタリアン食のそれぞれが3ヶ月間、介入され、
エネルギーバランスに関する内分泌代謝及び体組成への影響が調べられました。
解析の結果、
まず、
3ヶ月間の介入後の時点で、
両群間の有用性に有意差はなく、
地中海食及びベジタリアン食のいずれの群でも、
レプチン/アディポネクチン比の有意な減少、
(p < .05)
体組成関連指標の有意な減少(改善)
が見出されました。
また、
地中海食群では、
レプチン値の有意な低下、
(-7.4%)
一方、
ベジタリアン食群では、
アディポネクチン値の有意な増加と、
(+6.8%)
ビスファチン値の有意な低下、
(-12.7%)
が認められたということです。
さらに、
両群とも、
レプチン値、インスリン値、HOMA-IRの変化は、
体組成指標の変化と正の相関を示しました。
以上のデータから、
地中海食及びベジタリアン食によるエネルギーバランスに関連するホルモンの有意な改善作用が示唆されます。
地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。
地中海食で死亡率が半減する
低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効
オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下
地中海食がメタボを抑制
エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果
バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用
バージンオリーブオイルの心臓病予防作用
オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用
地中海食による認知症予防効果
地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用
超低炭水化物・地中海食による減量効果
地中海食による高尿酸血症リスクの低下
オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用
バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用
オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用
伝統的地中海食による脂質代謝改善作用
オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下
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