サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2019年10月  >
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
セントジョーンズワートが更年期関連の症状及びうつ状態を改善する [2019年10月11日(金)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、更年期の女性において、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)による更年期症状の改善およびうつ病の改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Ahvaz Jundishapur University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Complement Ther Med. 2019 Aug;45:109-113.)


軽症から中等度のうつ病に対しては、
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、学名Hypericum perforatum)の有効性と安全性が確立しています。

セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。

そのため、
欧米では、セントジョーンズワートがうつ状態に対して広く利用されています。


セントジョーンズワートはSSRIと同等の抗うつ作用を示す

20年ほど前に、チトクロームP450の3A4などを介した医薬品とSJWとの相互作用が話題になったことがあります。

その後の一連の研究により、セントジョーンズワートの単独投与による有効性と安全性は確立し、かつ、相互作用についても、留意するべき医薬品であれば、その旨が医薬品の添付文書に記載されています。

したがって、セントジョーンズワートについては、いまさら新しい知見というのは限定されているので、臨床研究も、以前と比べると減っています。

そのような中、今回の研究では、更年期の女性に対するセントジョーンズワートの働きが検証されていました。


具体的には、

イランでのランダム化比較試験として、

45-60歳の閉経後の女性を対象に、

・セントジョーンズワート投与群(270-330 μg of H. perforatum):40名、

・偽薬投与群:40名

の2群について、2カ月間の介入が行われました。

Kupperman指数や、Hamilton Depression Rating Scaleなどの指標で評価が行われています。


各群5名が脱落し、70名が試験を完了しました。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

セントジョーンズワート投与群では、

ほてりの回数の有意な減少、

Kupperman指数の有意な減少が見出されました。
(p&#8201;<&#8201;0.001)


また、

うつのスコアについても、

対照群に比べて、

セントジョーンズワート投与群では、有意な改善が認められました。

試験終了の時点では、

うつのない被験者の割合は、

セントジョーンズワート投与群では、80%であったのに対して、

対照群では、5.7%でした。
(p&#8201;<&#8201;0.001)


以上のデータから、

セントジョーンズワートによる閉経後の女性での更年期症状の改善及びうつの改善が示唆されます。




軽症から中等度のうつ病に対しては、
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、学名Hypericum perforatum)の有効性と安全性が確立しています。

セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。

そのため、
欧米では、セントジョーンズワートがうつ状態に対して広く利用されています。



セントジョーンズワートはSSRIと同等の抗うつ作用を示す



うつ病治療におけるセントジョーンズワートの費用対効果




DHCでは、うつ病対策に関連したサプリメントを製品化しています。


セントジョーンズワート 30日分
ほがらかな心で毎日をはつらつと
通常価格
\850(税込\918)





リラックスの素 30日分
緑茶成分テアニン配合! 飲んでスッとでリラックス




ゆったり 30日分
心地よいおやすみタイムをあなたへ。7成分がすやすやへ効率よくアプローチ






食事成分とうつ病との関連については、次のような研究があります。


オリーブオイルの多い地中海食がうつ病リスクを低下:メタ解析




ハーブ・薬用植物がサプリメントとして、セルフケアにおいて用いられるようになりました。

背景として、メタ解析レベルでの高いエビデンスが構築されたことが考えられます。


セントジョーンズワートは、うつ病に対して医薬品と同等の効果を示す:メタ解析


イチョウ葉エキス(EGb 761)による認知症の周辺症状改善作用:メタ解析


紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析


ノコギリヤシエキスは前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析


ガルシニアの減量効果





------------------------------------------------------------------

DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る