サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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アシュワガンダ(インド人参)がストレスを軽減する [2019年09月30日(月)]
今月の臨床医学研究の専門ジャーナルに、アシュワガンダ(インド人参)による抗ストレス作用を検証した臨床研究が、オーストラリアとインドのグループから報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17186.)


アシュワガンダ(インド人参、Ashwagandha、 学名Withania somnifera (L.) Dunal)は、

インドの伝統医療で用いられてきたハーブであり、

アダプトゲンとして作用します。

今回の臨床研究では、アシュワガンダによる抗不安作用が検証されました。


具体的には、

60日間のランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

ストレス以外は健常な成人60名を対象に、

・アシュワガンダ標準抽出物240mg/日、

・偽薬

の2群について、

Hamilton Anxiety Rating Scale (HAM-A),および、

Depression, Anxiety, and Stress Scale -21 (DASS-21)による抗不安作用の評価、

および、ホルモン(コルチゾール、DHEA-S、テストステロン)が測定されました。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

アシュワガンダサプリメント投与群では、

HMA-A値の有意な減少(改善)、
(P = .040)

DASS-21の低下(改善)傾向
(P = .096)

が見出されました。


また、

アシュワガンダの摂取は、

偽薬投与群に比べて、

早朝のコルチゾール(P&#8202;<&#8202;.001)およびDHEA-S (P&#8202;=&#8202;.004)の有意な減少を示しました。

さらに、

テストステロン値は、男性において、有意に増加しました。
(P&#8202;=&#8202;.038)

(女性では有意な変化は見出されませんでした。P&#8202;=&#8202;.989)

ただし、偽薬投与群とでは有意差は検出されませんでした。
(P&#8202;=&#8202;.158).

なお、有害事象は認められませんでした。


以上のデータから、

アシュワガンダ(インド人参)は、HPA軸に作用して、

ストレス軽減作用を示すと考えられます。


今後、病者を対象にした介入試験により、臨床的意義の検証が期待される分野です。

ストレス対策の機能性食品には、下記があります。




テアニンによるストレス軽減効果



緑茶テアニンがストレス関連症状と認知機能を改善する



トンカットアリ+マルチビタミンによるQOL改善作用


オルニチンによるストレス軽減と睡眠改善作用


アダプトゲンによる抗ストレス作用


アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師




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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
レスベラトロールが糖代謝と脂質代謝を改善@2型糖尿病 [2019年09月29日(日)]
今月の植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に、肥満の2型糖尿病患者において、レスベラトロールサプリメントによる内分泌代謝関連指標への作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Shahid Sadoughi University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Sep 1.)




レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。



レスベラトロールが高血圧を改善する:系統的レビュー



レスベラトロールによる血管内皮機能改善作用:メタ解析



非感染性疾患に対するレスベラトロールの有用性:メタ解析



さて、



今回の研究では、

肥満の2型糖尿病患者において、

糖代謝と脂質代謝への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験として、

肥満の2型糖尿病患者71名(BMI 25-30)を対象に、

・1日あたり1,000mgのトランスレスベラトロール投与群、

・偽薬投与群

の2群について、8週間の介入が行われ、

体組成や内分泌代謝関連指標が調べられました。


解析の結果、

交絡因子(年齢、性別、BMI)で補正後、


偽薬投与群に比べて、

レスベラトロール投与群において、

空腹時血糖値の有意な減少、
(-7.97±13.6 mg/dL, p=0.05)

HDLコレステロール値の有意な上昇、
(3.62±8.75 mg/dL, p=0.01)

が見出されました。


また、

インスリン値にも両群間で有意差が見出されました。
(-0.97±1.91, μIU/mL, p= 0.02

なお、体組成などには有意な変化は検出されませんでした。


以上、今回の臨床試験データから、

肥満の2型糖尿病患者において、レスベラトロール投与による内分泌代謝改善作用が示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者


という報告が知られています。



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用





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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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心血管疾患患者では葉酸サプリメントが脳卒中を15%低下:系統的レビュー/メタ解析 [2019年09月28日(土)]
臨床医学研究の専門ジャーナルに、心血管疾患を有する患者において、葉酸サプリメントによる脳卒中リスクへの作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17095.)


血中ホモシステインの高値は、動脈硬化促進による脳卒中(脳梗塞)のリスク上昇、脳細胞萎縮の促進による認知症/アルツハイマー病のリスク上昇を生じます。


先行研究では、
葉酸サプリメントの投与が、
高ホモシステイン血症の改善により、脳卒中や心臓病、認知症のリスクを低減することが示唆されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。



さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

心血管疾患(CVD)を有する患者において、

葉酸サプリメントによる脳卒中リスクへの作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, EMBASE, Cochrane library)


CVD患者に葉酸サプリメントを投与したランダム化比較試験が検索され、

ランダム化比較試験12報から、

47,523名のデータが対象となり、

全死亡率、

心血管疾患死亡率、

冠動脈疾患(CHD)リスクが調べられました。


メタ解析の結果、

葉酸サプリメント投与群では、

対照群に比べて、

脳卒中リスクが15%有意に低下、
(RR&#8202;=&#8202;0.85, 95% CI&#8202;=&#8202;0.77-0.94, Pheterogeneity&#8202;=&#8202;.347, I&#8202;=&#8202;10.6%)

という効果が見出されました。


また、
両群の比較で、

葉酸サプリメント投与群では、

全死亡率は3%の低下傾向(有意差ナシ)
(HR, 0.97, 95% CI, 0.86-1.10, Pheterogeneity&#8202;=&#8202;.315, I&#8202;=&#8202;15.4%)


心血管疾患死亡率は13%の低下傾向(有意差なし)
(HR, 0.87, 95% CI, 0.66-1.15, Pheterogeneity&#8202;=&#8202;.567, I&#8202;=&#8202;0)

でした。



以上のメタ解析から、

高血圧などの心血管疾患を有する患者において、

葉酸サプリメントによる脳卒中の予防(リスク低下)効果が示唆されます。




厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」) 

したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。

具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。

これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。

日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています


茨城県 境町

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これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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肉食による環境問題に対する消費者の行動:系統的レビュー [2019年09月27日(金)]
昨日の地球温暖化を生じるステーキ [2019年09月26日(木)]に続いて、


環境問題と食事の選択の話題についての論文を読んでみました。


公衆衛生学の専門ジャーナルに、肉食によって生じる環境負荷への懸念に対する、消費者の態度について検証した系統的レビューが、米国のグループ(Loma Linda University)から報告されていました。
(Int J Environ Res Public Health. 2019 Apr 5;16(7).)



肉の消費は、地球温暖化の原因の一つです。

これは、ヒトの生存に必要なたんぱく質を、植物性食品から摂る場合、魚介類から摂る場合、畜産の肉から摂る場合で比較すると、

水資源などの使用による環境への負荷を比較した結果、

それぞれが、1:3:10の比であることから、よく知られている話題です。


一般に、健康に良い食事として、

地中海食の有用性が確立しており、

その特長は、

野菜や果物、ナッツ/豆類、魚介類、オリーブオイル、赤ワイン、(全粒穀類)の摂取が中心で、
畜産品は少ないことです。

また、赤身肉や加工肉の摂取は、がんリスクを高めることも確立しています。

したがって、

肉食は、環境から公衆衛生まで、多くの問題を生じうる選択肢です。


一方で、

食の嗜好などもあり、

消費者の食に対する行動変容を生じるには、

理由や動機に基づくポジティブな態度が必要です。


そこで、今回の系統的レビューでは、

環境問題への懸念に関連して、

肉の消費に対する消費者の態度や行動を調べた34報が対象となり、検証されました。


解析の結果、

消費者は、

肉食によって生じる地球環境への負荷を認識している消費者、

環境の理由から、、
すすんで、肉食を止める、
あるいは、
肉食を減らすという消費者、

さらに、

環境負荷への懸念という理由で、すでに、肉食を止めた、という消費者は、

まだ、少数派であることが見出されました。


しかし、

環境負荷に関連した動機付けは、

すでに欧米の消費者において、特定の肉の削減するための戦略を十分に訴えていることも見出されました。


なお、

環境負荷への懸念という理由で、

肉食を減らした人の特徴は、

・女性、

・若年者、

・(ビーガンやベジタリアンを自任するのではなく)単に肉食を減らした人、

・エコロジー志向の高い人、

・米国よりも欧州とアジアに住んでいる人

でした。


地球温暖化を生じるステーキ



肉食が地球温暖化の一因であることは、ずいぶん前から知られており、

私も、20年前に刊行した拙著「ベジタリアンの健康学」(丸善、1999年)で紹介しました。

その後、

「ベジタリアンの医学」(平凡社、2005年)


「ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで」(日本評論社、2011年)

などの拙著でも記載しています。


食事の選択に関しては、

「健康にいい」かどうか、という話題が先行しがちですが、

温室効果ガス、フードマイレージなど、、環境問題も関係してきます。

(食品ロス削減、プラスチック容器の廃止なども。)


ベジタリアン食を選ぶ理由についても、

欧米では、

自らの健康のため、という理由が多く、

それに加えて、環境問題から、

という理由も知られています。

(これ以外では思想信条もあります。)




これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。



ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用



ベジタリアン食による血圧低下作用@メタ解析


ベジタリアン食が糖尿病を改善する:メタ解析



アメリカ栄養士会(栄養と食事のアカデミー)の機関ジャーナルに、ベジタリアン食に関するポジションステートメントが掲載されています。

--- 米国・栄養と食事のアカデミー(Academy of Nutrition and Dietetics、前米国栄養士会から改名)は、
「適切に準備されたベジタリアン食及びビーガン食は、健康的であり、栄養学的に十分であり、いくつかの病気の予防や治療のために、健康上の好影響をもたらす、」
と考えます。

-- ベジタリアン食は、ライスサイクルのすべてのステージ、妊娠中、授乳中、乳幼児、小児、青少年、高齢者、アスリートのいずれにも適切です。

-- 植物性食品を中心とする食事は、動物性食品を多く摂る食事に比べて、より環境的に持続可能なものです。
(more environmentally sustainable)
 その理由は、より少ない天然資源を利用するため、環境負荷がより少ないことです。

-- ベジタリアン食およびビーガン食は、虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、あるタイプのがん、肥満といった、いくつかの疾患のリスクを低下させます。

-- 飽和脂肪酸の摂取が少なく、野菜・果物・全粒穀類、豆類、大豆製品、種実類(これらはいずれも食物繊維とファイトケミカルが豊富)の摂取が多いことが、ベジタリアン食やビーガン食の特長であり、このため、総コレステロール値やLDL(悪玉)コレステロールが低く、血糖コントロールにも好影響を与えます。
これらの要因が、慢性疾患リスク低減に寄与します。

-- ただし、ビーガン食は、信頼性の高い、ビタミンB12の供給源(強化食品やサプリメント)の利用が必要です。


拙著でもベジタリアン食について、まとめています。

ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで




なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



エクストラバージンオリーブオイル




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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地球温暖化を生じるステーキ [2019年09月26日(木)]
ニューヨークで、国連気候行動サミットに出席した日本の環境大臣が、

ステーキ店に入って、毎日でも食べたい、

という発言をしたことが話題になっています。




肉食が地球温暖化の一因であることは、ずいぶん前から知られており、

私も、20年前に刊行した拙著「ベジタリアンの健康学」(丸善、1999年)で紹介しました。


その後、

「ベジタリアンの医学」(平凡社、2005年)


「ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで」(日本評論社、2011年)


などの拙著でも記載しています。


食事の選択に関しては、

「健康にいい」かどうか、という話題が先行しがちですが、

温室効果ガス、フードマイレージなど、環境問題も関係してきます。

(より最近の話題では、食品ロス削減、プラスチック容器の廃止なども。)


ベジタリアン食を選ぶ理由について、

欧米では、

自らの健康のため、という理由が多く、

それに加えて、環境問題から、

という理由も知られています。

(これ以外では思想信条もあります。)



そのため、

今週、
国連気候行動サミットに出席した日本の環境大臣がステーキ店に入った、

という行動はちょっと、

ということになり、一部のメディアが報道しています。


(注目される政治家は、何をしてもいろいろ言われるので、つくづく大変な仕事だと思います。)


さて、改めて、肉食と地球温暖化に関する論文を読んでみました。


気候変動研究の専門ジャーナルに、温室効果ガスの排出に対する肉食、魚食、ベジタリアン食、ヴィーガン食の影響を検証した研究が、オックスフォード大学のグループから報告されていました。
(Clim Change. 2014;125(2):179-192)



畜産業などによる動物性食品の生産は、

植物性食品の生産と比べて、

温室効果ガス(greenhouse gas, GHG)の排出が多いことが知られています。




そこで、

今回の研究では、

肉食、魚食、ベジタリアン食、ビーガン(ヴィーガン)食について、GHG排出の相違が検証されました。


具体的には、

英国でのコホート研究(EPIC-Oxford cohort study)の一環として、


20-79歳の、

非ベジタリアン(肉食)29,589名

魚食(ペスコベジタリアン)8,123名、

ベジタリアン15,751名、

ビーガン2,041名を対象に、

質問票での食事調査が行われ、

英国で一般的な94品目の食品について、2,000kcalの食事と仮定して、GHG排出データが計算されました。



解析の結果、

年齢と性別で補正後、


一日あたりのGHG排出が、二酸化炭素(kg)に換算され、
(kgCO2e/day)


肉食の多い人(100 g以上/日)では、

7.19 (7.16, 7.22),


肉食が中程度の人(50-99 g/d)では、

5.63 (5.61, 5.65)


肉食が少ない人(50 g未満/d)では

4.67 (4.65, 4.70)


魚食では、
3.91 (3.88, 3.94)

ベジタリアン食では、
3.81 (3.79, 3.83)


ビーガンでは
2.89 (2.83, 2.94)

となっていました。

したがって、

温室効果ガスの排出量の視点から、

肉食が最も環境負荷が大きく、

魚食、

ベジタリアン食、

ビーガン食の順番に少なくなることが示唆されます。




これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。



ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用



ベジタリアン食による血圧低下作用@メタ解析


ベジタリアン食が糖尿病を改善する:メタ解析



アメリカ栄養士会(栄養と食事のアカデミー)の機関ジャーナルに、ベジタリアン食に関するポジションステートメントが掲載されています。

--- 米国・栄養と食事のアカデミー(Academy of Nutrition and Dietetics、前米国栄養士会から改名)は、
「適切に準備されたベジタリアン食及びビーガン食は、健康的であり、栄養学的に十分であり、いくつかの病気の予防や治療のために、健康上の好影響をもたらす、」
と考えます。

-- ベジタリアン食は、ライスサイクルのすべてのステージ、妊娠中、授乳中、乳幼児、小児、青少年、高齢者、アスリートのいずれにも適切です。

-- 植物性食品を中心とする食事は、動物性食品を多く摂る食事に比べて、より環境的に持続可能なものです。
(more environmentally sustainable)
 その理由は、より少ない天然資源を利用するため、環境負荷がより少ないことです。

-- ベジタリアン食およびビーガン食は、虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、あるタイプのがん、肥満といった、いくつかの疾患のリスクを低下させます。

-- 飽和脂肪酸の摂取が少なく、野菜・果物・全粒穀類、豆類、大豆製品、種実類(これらはいずれも食物繊維とファイトケミカルが豊富)の摂取が多いことが、ベジタリアン食やビーガン食の特長であり、このため、総コレステロール値やLDL(悪玉)コレステロールが低く、血糖コントロールにも好影響を与えます。
これらの要因が、慢性疾患リスク低減に寄与します。

-- ただし、ビーガン食は、信頼性の高い、ビタミンB12の供給源(強化食品やサプリメント)の利用が必要です。


拙著でもベジタリアン食について、まとめています。

ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで



なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



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食生活改善講演会@茅ケ崎市 [2019年09月25日(水)]
本日、茅ヶ崎市で開催された食生活改善講演会にて、

「サプリメント・健康食品 最新情報!
〜知って納得! 正しい使用法と注意点〜」

として出講させていただきました。

開催にあたりご尽力いただきました茅ケ崎市健康増進課の皆様に感謝申し上げます。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:54 | この記事のURL
食物繊維の種類と大腸がん・大腸腺腫リスク低減効果:メタ解析 [2019年09月24日(火)]
食物繊維の摂取は、大腸がんの予防に有用です。

(有用性は確立していますので、たまにネガティブなデータが発表されると、ネットで独り歩きします。

つまり、「食物繊維の摂取と大腸がんリスクに有意な相関が認められなかった」という疫学データがたまにありますが、それがスマホニュースでは、「食物繊維をとっても大腸がんが防げない」とネガティブな見出しで流れます。

別にそれまでのデータが否定されるわけではなく、食物繊維の有用性は、先行研究の膨大なデータで支持されているのですが。)


10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析


10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析

毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析

食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下


食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果




さて、栄養学の専門ジャーナルに、食物繊維の種類と、大腸がん・大腸腺腫リスク低減作用との関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Br J Nutr. 2019 Jul 2:1-11.)


具体的には、
主要医学データベースを用いて
(PubMed and Embase)

2018年8月までに報告された、
前向きコホート研究10報を対象に、

食物繊維の種類(穀類、野菜、果物、豆類)と用量と、

大腸がん、大腸腺腫リスクとの関連が調べられました。

メタ解析の結果、

1日あたり10グラムの食物繊維の摂取と、大腸がんリスク低下との相関は、


穀類の食物繊維の摂取では9%の有意な低下
(0.91, 95 % CI 0.82, 1.00; I2 = 0 %)

野菜の食物繊維の摂取では5%の低下傾向、
(0.95, 95 % CI 0.87, 1.03, I2 = 0 %)

果物の食物繊維の摂取では9%の低下傾向、
0&#183;91 (95 % CI 0.78, 1.06, I2 = 43 %)

豆類の食物繊維の摂取では16%の低下傾向、
0&#183;84 (95 % CI 0.63, 1.13, I2 = 45 %)

という用量依存性が見出されました。

穀類の摂取による大腸がんリスク低下作用は、

(多くの国で穀類に強制添加されており、かつ、大腸がんリスク低下作用を有している)葉酸の摂取量で補正後も、11%の有意なリスク低下として見出されました。
(RR 0.89, 95 % CI 0.80, 0.99, I2 = 2 %)

なお、野菜、果物の食物繊維の効果は、非線形でした。

次に、
あらゆる供給源/種類の食物繊維の摂取は、

大腸腺腫リスク低減と有意な相関を示しました。

具体的には、

1日あたり10グラムの摂取により、

穀類の食物繊維は19%の大腸腺腫リスク低下、
(RR 0.81 (95 % CI 0.54, 1.21)

野菜では16%の有意なリスク低下
(0.84, 95 % CI 0&#183;71, 0&#183;98)

果物では22%の有意なリスク低下
(0.78 (95 % CI 0.65, 0.93)

でした。

ただし、
大腸腺腫の再発リスク低減との関連は検出されませんでした。


以上、今回のメタ解析データから、

食物繊維、特に穀類の食物繊維による大腸がんリスク低減、大腸腺腫リスク低減作用が示唆されます。



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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posted at 23:53 | この記事のURL
スタチンによる心筋障害はコエンザイムQ10で改善する [2019年09月23日(月)]
循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、コレステロール低下薬のスタチン剤の副作用として生じる心筋障害/心筋症に対するコエンザイムQ10サプリメントの効果を検証した臨床研究が、米国と豪州のグループから報告されていました。
(Perm J. 2019;23.)


LDLコレステロールの上昇は、動脈硬化の原因となり、

脳卒中や心臓病のリスクとなります。

LDLコレステロールは、肝臓においてHMG-CoA還元酵素などの働きにより合成され、

作られたコレステロールは血液中へ移行します。

スタチン剤は、
HMG-CoA還元酵素の働きを阻害し、肝臓におけるコレステロール合成を抑制して、血中LDLコレステロールを低下させる作用を持っています。

一方で、

スタチン剤は、「ミトコンドリア毒」としても知られています。

つまり、

スタチン剤は、CoQ10やヘムAを減少し、ATP産生を抑制することから、

肝障害や筋肉障害を生じると考えられ、

ミトコンドリア毒として知られています。

スタチン剤によるミトコンドリア毒への対策として、

コエンザイムQ10サプリメントの併用が推奨されています。


以前、アメリカでの学会で、エアロビクス運動の創始者のクーパー博士(心疾患をもっていたブッシュ大統領の主治医でした)も、
「スタチン剤を服用している患者全員に、コエンザイムQ10サプリメントの併用を推奨している」といっていました。


さて、

今回の研究では、

スタチン剤を長期に服用している患者での心筋障害に対するコエンザイムQ10の有用性が検証されました。


近年、心不全などの心疾患や脂質異常症の増加により、

スタチン剤を長期に服用している患者が増えています。

スタチン剤は、内在性コエンザイムQ10の産生を抑制し、ATP産生を低下させることから、
ミトコンドリア毒を生じ、副作用として心筋症など心筋障害を生じます。

そこで、今回の研究では、

心不全患者で、スタチン剤の長期服用している患者において、

スタチンの中止とコエンザイムQ10投与に対する反応が調べられました。


具体的には、

前向きコホート研究として、

スタチン剤の長期服用中の心不全患者142名を対象に、

1日あたり平均300mgのコエンザイムQ10が投与され、

心機能関連指標が測定されています。


解析の結果、

まず、

142名の心不全患者のうち、

左室駆出率は、94%が正常でしたが、6%では50%未満に低下していました。


平均2.8年間のフォローアップの結果、

NYHAクラス1は、8%から79%に有意に増加しました。
(p < 0.0001)

また、

駆出率が維持されていた患者では、

34%が拡張期機能の正常化、

25%が改善を示しました。
(p < 0.0001)


さらに、
試験開始時に、
駆出率(EF)が50%未満に低下していた患者では、

EFが、

平均35%から47%へ有意に改善しました。
(p = 0.02)


その他、

スタチン剤の長期服用による副作用としての症状である、疲労、筋肉減弱、筋痛症、記憶力低下、末梢神経障害は、有意に改善しました。
(p < 0.01)

1年間の死亡率は0%、

3年間の死亡率は3%

でした。

以上のデータから、

スタチン剤の長期服用の心不全患者では、

スタチン剤による心筋症/心筋障害があること、

これに対して、

スタチン剤の中止とコエンザイムQ10サプリメントの投与は、症状を改善することが示唆されます。




脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)




紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析





医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。

最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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豆腐による骨代謝改善作用@閉経後の女性 [2019年09月22日(日)]
今月のミネラル代謝研究の専門ジャーナル(電子版)に、豆腐の摂取による骨代謝への作用を検証した臨床研究が、中国のグループ(Xiamen University)から報告されていました。
(Calcif Tissue Int. 2019 Sep 5.)


大豆には、大豆イソフラボン、カルシウム、たんぱく質が含まれており、

閉経後の女性における骨ターンオーバーや骨密度(BMD)の改善作用が考えられます。

また、
先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆の摂取が死亡率を低下:33万人分のメタ解析データ


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ


さて、今回の研究では、

閉経後の中国人女性において、

豆腐摂取による骨の健康への作用が検証されました。


具体的には、

50-65歳の閉経後の女性300名を対象に、

・1日あたり100gの乾燥豆腐摂取群、

・対照食(rice cake)群

の2群について、2年間の介入が行われ、

腰椎と右近位大腿骨のBMDがDXA法にて測定されました。

また、骨代謝マーカーも調べられました。

(血中アルカリフォスファターゼ (ALP), bone Gla protein (BGP、オステオカルシン) 尿中1型コラーゲン架橋N-テロペプチド(N-telopeptide cross-links of collagen normalized for creatinine, NTX/CRTが測定されています。)



血中イソフラボン値は、HPLCで分析されました。

解析の結果、

2年間の乾燥豆腐摂取群では、

腰椎のBMDの有意な上昇、

尿中NTX/CRT値の有意な低下、

血中イソフラボン値の有意な上昇

が見出されたということです。


なお、

乾燥豆腐摂取群では、

右近位大腿骨BMD や 血中ALP、オステオカルシンでの有意な変化は検出されませんでした。


以上のデータから、

閉経後の中国人女性において、

乾燥豆腐摂取による骨代謝改善作用が示唆されます。



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。

最近の研究として、次の報告が知られています。



大豆の摂取が死亡率を低下:33万人分のメタ解析データ



大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。





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亜鉛サプリメントによる心血管リスク低減効果:メタ解析 [2019年09月21日(土)]
今月の微量栄養素研究の専門ジャーナル(電子版)に、亜鉛サプリメントによる心血管リスク因子への作用を検証したメタ解析が、イランのグループ(Iran University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Biol Trace Elem Res. 2019 Sep 7.)


必須ミネラルの亜鉛は、普段の食生活では不足しがちです。

亜鉛は、生体の機能維持に必須なミネラルであり、不足すると、味覚障害などの症状が生じます。

学会のガイドラインでは、亜鉛は、褥瘡患者の栄養補給に推奨されています。
(2015年には、学会のガイドラインにより、コラーゲン加水分解物が、褥瘡患者への栄養補給に推奨されました。)

また、セックスミネラルとしても知られています。

以前から、糖尿病の発症や進行に、亜鉛代謝異常が関与することが報告されています。

亜鉛は、タンパク質の構成因子や機能調節因子として重要な役割を果たしています。

糖代謝への作用としては、これまでに次のようなことがわかっています。



亜鉛サプリメントによる糖代謝への作用:メタ解析


さて、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

亜鉛を投与したランダム化比較試験を対象に、

心血管リスク因子への作用が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed/Medline, Institute of Scientific Information, and Scopus)

2018年12月までの収載論文から、亜鉛サプリメントによる心血管リスクマーカー(脂質代謝、糖代謝、血圧、体組成)への作用を検証したランダム化比較試験(RCT)が検索され、

20報がメタ解析の対象となりました。

介入群の被験者は1,141名です。


メタ解析の結果、

亜鉛サプリメント投与によって、

中性脂肪値の有意な低下、
(SMD - 0.66, 95% CI - 1.27, - 0.06)

VLDLの有意な低下、
(SMD - 1.59, 95% CI - 2.86, - 0.31)

総コレステロール値の有意な低下、
(SMD - 0.65, 95% CI - 1.15, - 0.15)

空腹時血糖値の有意な低下、
(SMD - 0.52, 95% CI - 0.96, - 0.07)

HbA1cの有意な低下、
(SMD - 0.64, 95% CI - 1.27, - 0.02)

が見出されました。

なお、

亜鉛サプリメントは、血圧や体組成の指標では有意な変化は検出されませんでした。
(P > 0.05)


以上のデータから、

亜鉛サプリメントによる糖代謝及び脂質代謝への好影響が示唆されます。


これまでの横断研究では、
亜鉛摂取が糖尿病やメタボリックシンドロームを減少させることも報告されています。

また、メタ解析では、亜鉛サプリメントによる糖代謝改善作用が示されています。


亜鉛サプリメントによる糖代謝への作用:メタ解析



生活習慣病の予防の分野では、先行研究にて、

亜鉛による抗炎症作用や抗酸化作用が示唆されています。

亜鉛サプリメントの抗炎症作用:メタ解析




亜鉛は、普段の食生活では不足しがちですし、

厚生労働省の国民健康栄養調査でも、摂取不足が報告されています。

亜鉛は、ベーシックサプリメントとして摂取が必要です。


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朝食よりも夕食後の血糖値が上昇する:時間栄養学 [2019年09月20日(金)]
医薬品や機能性食品成分・サプリメントの摂取には、そのタイミング/時間帯も重要であることがわかっています。

これは、体内時計が、消化や吸収、代謝といった作用に関係するからです。


よく知られている例としては、

脂質異常症の薬であるスタチン剤があります。

スタチン剤は、肝臓のHMG-CoA還元酵素の活性を抑制することで、コレステロール合成を抑えるため、LDLコレステロール値の低下作用を発揮します。


このHMG-CoA還元酵素の活性は、夕方から夜間にかけて高くなるため、スタチン剤は、夕食後の服用として、処方されます。

したがって、濃縮紅麹も、夕食後の摂取が効果的です。

脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析


また、ダイエット・減量に関連した研究では、朝食よりも夕食のほうが、太りやすいことがわかっています。

時間栄養学の調べ物をしていて、食事のタイミングと糖代謝との関連を調べた、早稲田大学による研究論文を読んでみました。
(Nutrients. 2018 Nov 14;10(11).)



研究では、

健常者において、

食事のタイミングによる糖代謝への作用が検証されました。


具体的には、

健常な若年男性19名を対象に、

(1)朝食(0900までに摂取)

(2)夕食(1700に摂取)、

の2つの食事について

空腹時(摂食前)、食後30分、60分、120分の時点で採血が行われ、

糖代謝関連指標が調べられました。


解析の結果、

食後120分の血糖値と、
(p = 0.030)

60分のグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)値は、
(p = 0.005)

朝食よりも、夕食のほうで有意に高値でした。


一方、糖代謝の指標の測定では、


解糖、トリカルボン酸サイクル、ヌクレオチド関連代謝産物、18のアミノ酸関連代謝産物のAUCの増分値は、夕食時よりも、朝食時に有意に高値でした。
(p < 0.05)



PLS回帰分析では、

代謝による相変化量は、朝食のほうが高値でした。


以上のデータから、

健康な若年成人において、

夕食は、朝食に比べて、食後血糖値を上昇させること、

また、
朝食と夕食では、血中の糖代謝産物に相違があり、糖代謝に対する反応性は、夕食よりも朝食のほうが高いことが示されており、

食事あるいは炭水化物の摂取のタイミングが、肥満の予防や改善に重要であると考えられます。



概日リズム(サーカディアンリズム)は、約24.5時間であり、

1日は24時間の周期であることから、体内時計をリセットする必要があります。

体内時計をリセットするには、朝食や朝の光があります。

(逆に、体内時計を乱すものとしては、夜のブルーライトや、遅い時間の食事があります。)

シフトワーカーの健康管理から、健康食品の効果を最大化するために、時間生物学に基づく時間栄養学の重要性が示唆されます。



肥満の減量のための置き換え食も、カロリーベースの差し引きでは、晩御飯を置き換えるほうが有用とも考えられますが、

朝食を置き換えるほうが、長く継続できて、効果的ということも知られています。



予備的な研究では、

朝食前に、菊芋(イヌリン:水溶性食物繊維含有)摂取した群では、

夕食前に菊芋(イヌリン)を摂取した群よりも、1日の血糖上昇を抑制することが示されています。


DHCプロティンダイエット製品は、食物繊維も豊富に含んでおり、低カロリーで、タンパク質、ビタミン、ミネラルを含む優れた置き換え食です。



先行研究では、フォーミュラ食/置き換え食の有用性について多くの研究が報告されています。

置き換え食(フォーミュラ食)による肥満での糖代謝改善作用


置き換え食(タンパク質含有フォーミュラ食)による肥満とメタボ指標の改善効果


フォーミュラ食(置き換え食)が2型糖尿病の血糖コントロールに有用


置き換え食/フォーミュラ食は、リバウンド予防にも有用であることがわかっており、

適宜、継続した利用が推奨されます。





DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





DHCプロティンダイエットなどのフォーミュラ食(置き換え食)は、

低エネルギー食で、タンパク質とビタミン、ミネラルが含まれており、低糖質食/低炭水化物食ですので、2型糖尿病の血糖コントロールの改善にも有用であると考えられます。




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葉酸強化策後に葉酸欠乏が激減@オーストラリア [2019年09月19日(木)]
今月の公衆衛生学の専門ジャーナルに、オーストラリア・クイーンズランド州での葉酸欠乏に対する葉酸強化策の有用性を検証した研究が報告されていました。
(Public Health Nutr. 2019 Sep 4:1-9.)


米国では、葉酸の摂取不足の対策として、1998年に穀類(シリアル、コメ、パスタなど)製品への葉酸添加が義務化されました

この葉酸強化策によって、米国では翌年から脳卒中の死亡率が有意に低下し、さらに、最近の報告では、認知症の患者数も減少していることが分かりました。

現在では、日本以外の世界80ヵ国以上において、穀類への葉酸強化策が実施されています。


さて、
今回の研究では、

オーストラリアのクイーンズランド州において、

特にハイリスク群での葉酸欠乏の罹患率が調べられました。

具体的には、

定期的に行われているクイーンズランド州での臨床病理学調査研究の一環として、
(Pathology Queensland, AUSLAB).

2004年1月1日から2015年12月31日の間に葉酸値が調べられた0〜117歳の男女291,908)名のデータが解析の対象となりました。


解析の結果、

葉酸欠乏者の割合は、

葉酸強化策前の2004-2008年の7.5%から、

葉酸強化後の2010-2015年には1.1%へと、85%の有意な減少を示しました。
(P < 0&#183;001)


赤血球中の葉酸値(中央値)は、

強化前の2008年では、820 (580-1180) nmol/lであったのに対して、

葉酸強化後の2010年には、1020 (780-1350) nmol/lへと有意な上昇を示しました。
(P < 0&#183;001)


次に、、

葉酸欠乏者の割合は、

先住民(14 792名のデータ)では93%の有意な減少
(17&#183;4 v. 1&#183;3 %; P < 0&#183;001)

非先住民では、84%の有意な減少
(7&#183;0 v. 1&#183;1 %; P < 0&#183;001)

でした。


回帰分析では、

2008年と2010年の間の葉酸欠乏の減少は、

性別、年齢、人種といった因子とは独立していることが見出されました。
(ORcrude = 0&#183;20; 95 % CI 0&#183;18, 0&#183;23; P < 0&#183;001; ORadjusted = 0&#183;21; 95 % CI 0&#183;18, 0&#183;23; P < 0&#183;001)


以上のデータから、

オーストラリアでは、1995年に自発的な葉酸強化策が導入されたものの、ハイリスク群では葉酸欠乏の改善には達しなかったのに対して、

2009年からの葉酸の強制添加プログラムの施行により、全人口において、葉酸欠乏の顕著な減少が示唆されます。



厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」) 

したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。

具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。

これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。

日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています


茨城県 境町

お茶特有のカテキンと葉酸のパワーが、これからの生き生きとした毎日を応援します!

D1185 【境町限定】さしま茶+葉酸サプリメント 180日分(30日分×6個)

寄附金額 10,000 円





これまでのたくさんの研究において、

血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:55 | この記事のURL
境町葉酸サプリプロジェクトが3年目になりました:健康長寿社会の実現を目指して [2019年09月18日(水)]
今日は、茨城県境町の健康づくり事業である境町葉酸サプリプロジェクトの一環として、「健康セミナー」が開催されました。


橋本町長のごあいさつの後、

「サプリメントとウォーキングで長寿と節約!

〜さしま茶+葉酸で認知症・脳卒中を防ごう〜!」

という演題で出講させていただきました。


多くの皆様にご参加いただき感謝申し上げます。

また、開催にあたり、境町役場の皆様に様々なご尽力をいただきました。



厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」) 

したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。

具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。

これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。

日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています




これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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茨城県 境町

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*「さしま茶」とは?
茨城県を代表するブランド茶。ペリー来航をきっかけに、日本から輸出されたという歴史も持っています。
さしま茶の産地は、関東地方のほぼ中央に位置し、日光連山を源とする鬼怒川と利根川に挟まれた茨城県西部地域3市(古河市・坂東市・常総市)2町(八千代町・境町)のさしま地方です。
茶の栽培に好適な洪積土壌や、比較的温暖な気候条件の影響と適度な寒さから、茶葉に厚みがあり、製茶すると濃厚な味と香りが立ち昇り、コクがあるのが特徴です。
水運要衝の地に生まれた銘茶として、その多くが江戸に運ばれ、「さしま茶」は下総国の名産として、多くの人々に親しまれました。
地元の豪農が、ペリー来航を機に、海外市場に注目。1859年(安政6年)、日米修好通商条約発効と同時に、全国の茶名産地に先駆けて「さしま茶」のアメリカ輸出に成功しました。
現在、さしま茶は、深蒸し製法が主流となり、個々の生産者が自園・自製・自販の茶業経営を展開し一段と、うま味を引き立たせています。




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posted at 23:55 | この記事のURL
L-カルニチンによる高血圧改善作用:系統的レビュー/メタ解析 [2019年09月17日(火)]
今月の高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、L-カルニチンによる高血圧への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(J Hum Hypertens. 2019 Sep 3.)



カルニチンは、アミノ酸の1種で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。



カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)



L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。



例えば、

L-カルニチンによる脂質異常症改善:系統的レビュー/メタ解析


カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。


また、特定の病態において、治療と併用されることもあります。

例えば、腎疾患患者の血球減少症に対する効果、糖尿病患者での代謝の改善、慢性疲労症候群患者の症状改善、C型肝炎のインターフェロン療法の補助療法などが報告されています。

特に、腎不全によって慢性維持透析を受けている病態では、カルニチン欠乏による障害が知られており、L-カルニチンの摂取が推奨されます。


さて、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

L-カルニチンによる高血圧への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(EMBASE, PubMed, Scopus, Cochrane Library, and ISI web of Science)

2019年2月までに収載された関連論文が検索され、

10報のランダム化比較試験がメタ解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

L-カルニチンサプリメントの投与によって、

拡張期血圧の有意な低下
(-1.162&#8201;mmHg, 95% CI: -2.020, -0.303, p&#8201;=&#8201;0.008)
が認められました。

なお、
収縮期血圧には有意な変化は検出されませんでした。
(-0.085&#8201;mmHg, 95% CI: -1.455, 1.285, p&#8201;=&#8201;0.903)


次に、サブグループ解析によると、

L-カルニチン投与により、

肥満/過体重の被験者において拡張期血圧の有意な低下、
(-1.232&#8201;mmHg, 95% CI: -2.297, -0.167, p&#8201;=&#8201;0.023)

1日あたり2グラム未満の投与での低下
(-1.639&#8201;mmHg, 95% CI: -3.038, -0.240, p&#8201;=&#8201;0.022)

が認められました。

以上のデータから、

L-カルニチンサプリメントによる拡張期血圧の低下作用が示唆されます。

今後、高血圧に対する補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。



カルニチン 30日分

エネルギー作りに欠かせないアミノ酸




なお、血圧対策の定番のサプリメントは、食品成分に由来するペプチドです。



食品成分での降圧作用については、

ゴマのたんぱく質に由来するゴマペプチドがACE阻害作用を有しており、高血圧を改善することが知られています。

そこで、日本では、ゴマペプチドを含むトクホや健康食品が販売されています。

DHCは、高血圧対策のサプリメントとして、ゴマペプチドを製品化しています。

ゴマペプチド 30日分

小さなゴマに秘められた大きなパワーを手軽に





高血圧に対しては、コエンザイムQ10もお勧めです。
直接的な降圧作用を期待するというよりは、
未病改善のためのベーシックサプリメントです。



最新の高血圧の診断基準(JSH2019)


高血圧での生活習慣の修正項目


高血圧対策の機能性食品として、次の報告があります。



レスベラトロールが高血圧を改善する:系統的レビュー


L-シトルリンによる高血圧改善作用:メタ解析


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析


紅麹+コエンザイムQ10サプリメントによる高血圧と脂質異常症改善効果



食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果



拡張期血圧に対するビタミンDの降圧作用:メタ解析


ナットウキナーゼによる高血圧改善作用</リンク


緑茶による高血圧・脂質代謝改善@メタ解析


緑茶による高血圧改善作用:メタ解析 


ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー







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posted at 23:57 | この記事のURL
アフリカンマンゴノキによるウエスト減少・脂質代謝改善作用 [2019年09月16日(月)]
DHCでは、

ウエスト気になる 30日分【機能性表示食品】

[アフリカマンゴノキ由来エラグ酸]が、気になるウエスト周りや体重、体脂肪、中性脂肪の減少をサポート!




を上市しています。

昨年の論文ですが、アフリカンマンゴノキのメタボリック症候群改善作用を示した臨床研究を読んでみました。


医療食物学の専門ジャーナルに、アフリカンマンゴノキ(学名Irvingia gabonensis)によるウエスト周囲長の減少やメタボリック症候群関連症状の改善作用を示した臨床研究が、メキシコのグループ(University of Guadalajara)から報告されていました。
(J Med Food. 2018 Jun;21(6):568-574.)


アフリカンマンゴノキ(学名Irvingia gabonensis)は、アフリカマンゴノキ属ニガキ科の常緑高木です。

英名は、ワイルドマンゴーwild mango、アフリカンマンゴーAfrican mango、ブッシュマンゴーbush mango

アフリカからインドなどの熱帯地域に自生し、マンゴーのような果実が食用に使われています。

アフリカの民間療法では、

食欲を抑制し、体重を減少させる食材として知られており、

アメリカでは、種子由来のエキスが、サプリメントに利用されています。


さて、今回の研究では、

アフリカンマンゴノキによるメタボリック症候群、インスリン値などへの作用が検証されました。

具体的には、

IDFクライテリアでのメタボリック症候群患者24名を対象に、

・アフリカンマンゴノキ(150&#8201;mg)投与群:12名、

・偽薬投与群:12名

の2群について、90日間の介入が行わ、

メタボリック症候群に関連した指標が調べられました。



解析の結果、

アフリカンマンゴノキ投与において、

ウエスト周囲長の有意な減少、
(94.0&#8201;±&#8201;8.0 vs. 91.0&#8201;±&#8201;8.2&#8201;cm, P&#8201;<&#8201;.01)


OGTTの90分値での血糖値の有意な低下、
(10.0&#8201;±&#8201;2.5 vs. 8.6&#8201;±&#8201;2.7&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


120分値の有意な低下、
(8.8&#8201;±&#8201;2.4 vs. 7.6&#8201;±&#8201;2.7&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


中性脂肪値の有意な低下、
(2.5&#8201;±&#8201;1.2 vs. 2.0&#8201;±&#8201;1.1&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


VLDL値の有意な低下、
(0.5&#8201;±&#8201;0.2 vs. 0.4&#8201;±&#8201;0.2&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)

血糖値AUCの有意な減少
(694&#8201;±&#8201;142 vs. 629&#8201;±&#8201;172&#8201;mmol/L/min, P&#8201;<&#8201;.05)

が見出されました。


また、

メタボリック症候群の解消が見出された被験者数は、

アフリカンマンゴノキ投与群では12名中7名(58.3%)、

偽薬群では、12名中2名(16.7%)

でした。


以上のデータから、

メタボリック症候群患者において、

アフリカンマンゴノキによるメタボリック症候群の改善、糖代謝、脂質代謝の改善、ウエスト周囲長の減少といった作用が示唆されます。




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posted at 23:56 | この記事のURL
学会どうしの協定:SESMIとIMJ [2019年09月15日(日)]
今日は学会ECIM@2019の最終日です。

後半のプログラムで、日本側との連携協定の締結セレモニーが行われました。





↓調印式です。


↓コーヒーブレークのスナックに、グルテンフリーも用意されていました。




posted at 23:54 | この記事のURL
学会二日目@ECIM2019 [2019年09月14日(土)]
今日は学会の2日目です。

地元だけではなくて、欧米アジア各国を中心に参加があるのですが、公用語が英語ではなくて、English and Spanishとなっており、同時通訳が入っていました。

そのほうが、地元からの参加者も多く見込めるという主催者側の判断と思われます。

コーヒーブレークのスナックは割と健康的で、
サンドイッチにはVegetarianの表記もありました。

(その他には、果物、ダノンのヨーグルト、あとは地元のお菓子?もありました。)

今日の学会のプログラムの最後は、ソーシャルイベントのディナーなのですが、

会場ホテルをバスで21:00に出発して、帰りは24:00というスケジュールです。



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posted at 23:55 | この記事のURL
欧州統合医療コングレスの初日 [2019年09月13日(金)]
今日は、欧州統合医療コングレス(ECIM2019)の初日でした。


開会のセレモニーに続いて、最初のセッションでは、欧州の主要国、米国、豪州、日本の統合医療の現状についてのプレゼンがありました。

日本の現状については、MOAの鈴木理事長が講演をされました。










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posted at 23:53 | この記事のURL
ビタミンE+オメガ3系脂肪酸による抗炎症作用と抗酸化作用:メタ解析 [2019年09月12日(木)]
ビタミン研究の専門ジャーナルに、ビタミンEとオメガ3系必須脂肪酸の併用による炎症と酸化関連指標への作用を検証したメタ解析が報告されていました。
(Int J Vitam Nutr Res. 2019 Aug 23:1-11.)


ビタミンEは、抗酸化作用を有しており、生活習慣病の予防効果が知られています。


ビタミンEサプリメントによるCRP低下効果:メタ解析


ビタミンEによる前立腺がんリスク低下作用


EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用を有しており、さまざまな疾病の予防効果が確立しています。


オメガ3系脂肪酸+ビタミンEがメタボ患者での脂質代謝を改善:メタ解析



今回のメタ解析では、

ビタミンE+オメガ3系脂肪酸の併用による酸化ストレスおよび炎症への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, ISI, Scopus, and Google Scholar)


2018年12月までに収載されたランダム化比較試験が検索され、

7報のRCTから、504名のデータが解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

偽薬群に比べて、

ビタミンE+オメガ3系脂肪酸の併用投与群では、

hs-CRPの有意な低下、
(WMD= -2.15 mg/L; 95% CI: -3.40, -0.91 mg/L; P < 0.001)

総抗酸化能(TAC)の有意な亢進、
(WMD = 92.87 mmol/L; 95% CI: 31.97, 153.77 mmol/L; P = 0.03)


NO産生の有意な亢進
(WMD: 6.95 μmol/L; 95% CI: 3.86, 10.04, P < 0.001)

が見出されました。


なお、
MDAや
(WMD: 1.54 mmol/L; 95% CI: -1.29, 4.36; P = 0.196),

GSHには、有意な変化は検出されませんでした。
(WMD: 20.87 mmol/L; 95% CI: -20.04, 61.6, P = 0.31)


以上のメタ解析から、

ビタミンE+オメガ3系脂肪酸による抗炎症作用及び抗酸化作用が示唆されます。




EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))





ビタミンEについては、下記の報告があります。

ビタミンEサプリメントによるCRP低下効果:メタ解析



ビタミンEのメタ分析:脳出血リスクと脳梗塞予防



抗酸化サプリメントと死亡率のメタ分析 



抗酸化サプリメントのメタ分析@コクランレビュー



ビタミンEによる前立腺がんリスク低下作用 


高用量のビタミンEは骨粗鬆症のリスクではない


オメガ3系脂肪酸+ビタミンEがメタボ患者での脂質代謝を改善:メタ解析





ビタミンE
天然ビタミンE[大豆] 30日分
美容と若々しさの維持に
\380(税込\410)



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ウコン(クルクミン)がうつ病を改善:メタ解析 [2019年09月11日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに、ウコンのファイトケミカル・クルクミンによるうつ病に対する有用性を検証したメタ解析が、イタリアのグループ(University of Catania)から報告されていました。
(Crit Rev Food Sci Nutr. 2019 Aug 19:1-11.)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

これまでの多くの研究により、生活習慣病や難治性疾患への有用性が示唆されてきました。

精神疾患に関しては、次の報告があります。

重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析


ウコンと抗うつ薬の併用によるシナジー


クルクミン/サフランによる重症うつ病への作用


さて、

今回のメタ解析では、

ウコン/クルクミンによる、うつ病などの神経精神疾患への有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2019年8月の時点で収載された930の関連論文から、

9報がメタ解析の対象となりました。


7報は、重症うつ病、

2報は、他の疾患の随伴症状としてのうつ病の罹患者を対象にしていました。


解析の結果、

クルクミンの投与により、

うつ症状の有意な改善、
(10研究, 531名, Hedge's g&#8201;=&#8201;-0.75, 95% CI -1.11 to -0.39, p&#8201;<&#8201;0.001)


不安症状の有意な改善、
(5研究, 284名, Hedge's g = -2.62, 95% CI -4.06 to -1.17, p&#8201;<&#8201;0.001)

が見出されました。


また、
クルクミンでは高い許容性が示されした。

以上のメタ解析から、

クルクミンによるうつ病の症状軽減作用が示唆されます。



先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。



<リンク:http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/4174>
クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック




DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!





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