今月の栄養学の専門誌に、サージによる抗炎症作用を示したヒト臨床研究が、フィンランドのグループから発表されていました。
(
Eur J Clin Nutr 62: 1123-1130;2008)
今回の研究では、サージ(sea buckthorn)果実による風邪および消化器系感染症、尿路感染症、血清CRPへの影響が検討されています。
健康な被験者254名を対象に、サージあるいは偽薬が投与され、233名が試験を完了しました。
解析の結果、各種の感染症に対する影響に関して有意差は得られていませんが、CRPは偽薬に比べて有意に低下したということです (-0.059 mg/l, P=0.039) 。
以上のデータから、サージによる抗炎症作用が示唆されます。
ただし、感染症に対する予防や罹病期間短縮といった作用は明らかではありませんでした。
(一般に、サプリメントでは、風邪の予防および改善にはエキナセア、尿路感染症にはクランベリーエキスが用いられます。)
DHCでは、
サージ種子エキスを製品化しています。