サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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白米の摂取は2型糖尿病のリスクを高める [2012年03月17日(土)]
今週の英国医学ジャーナルに、白米の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を調べたレビューが、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(BMJ. 2012 Mar 15;344:e1454.)



白米は、玄米に比べて、食後の血糖値を上昇させやすく、糖尿病のリスクを高めると考えられています。


同じ炭水化物でも、消化吸収されやすい単純炭水化物よりも、食後過血糖を生じにくい、低GI・低GLの複合炭水化物の摂取が推奨されます。


さて、今回の研究では、白米の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連について、前向きコホート研究のメタ解析により用量依存性が検証されました。



具体的には、2012年1月までに発表された論文が検索され、
4報、7つの前向きコホート研究が解析の対象となっています。


アジア人(日本人と中国人)と白人の合計 352,384名が、4〜22年間フォローアップされ、
13,284 名の2型糖尿病患者が見出されました。


アジア人は、白人に比べて、白米の摂取量が有意に多く(平均摂取量はアジア人では3-4サービング/日、白人は1-2サービング/日)なっています。



アジア人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが55%高くなっていました。

(RR;1.55, 95%CI:1.20 to 2.01)



一方、白人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが12%高くなっていました。

(RR; 1.12, 95%CI:0.94 to 1.33)




被験者全体を対象に、用量反応性を調べたところ、白米の摂取が1日あたり1サービング増えるごとに、2型糖尿病リスクが11%高くなる、という関連が見いだされました。

(RR;1.11 (1.08 to 1.14) (P for linear trend<0.001))





以上のデータから、

日本人や中国人といったアジア人種では、

白米の摂取量が多くなるほど、2型糖尿病のリスクが高くなるという相関が示唆されます。










いまだに日本では、糖尿病の食事療法は、カロリー計算を中心に行われています。



摂取カロリー(エネルギー)を減らすには、脂質を減らして、炭水化物やタンパク質を相対的に増やすことで、調整できます。


(一グラムあたりのカロリー数は、脂肪が9 kcalに対して、炭水化物とタンパク質はどちらも4 kcalです。)



しかし、炭水化物の量だけではなく、質に注意しないと、摂取カロリーは抑えられているのに、食後過血糖を生じて、糖尿病のコントロールがよくない、ということになりかねません。


例えば、あぶらものの摂取を控えているのに、白いご飯やうどん、パスタといった単純炭水化物を摂取して、食後過血糖を生じている糖尿病予備軍や2型糖尿病の人がたくさんいます。


(病院にとっては、こまめな食事指導をしても収益にならないため、医薬品を処方するほうがいい、というシステムになっています。)



最近になってやっと糖質制限食が選択肢の一つとして認められつつありますが、なかなか一般には浸透していないようです。


(DHC製品の低GI/GL食では、発芽玄米やDHC米こんにゃくがあります。)





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コメント
はじめまして。NPO法人 一億健康の会 理事長 根本武雄と申します。
2012年5月20日に 安保徹・茅原紘教授の講演会を行います。発芽玄米についても講演いたします。本当の発芽玄米は、100%はざがけ天日干し有機栽培(自然農法であれば最良)発芽玄米でなければならず、それは、細胞を活性化させますので 全ての病気に効果があります。効果が大きい為、強い好転反応が起きますので 要注意です。現在の日本の玄米は、99%が人工乾燥である為、市販の発芽玄米が 本当の発芽玄米かどうかは疑問です。人工乾燥の玄米は、高熱乾燥で 死に玄米・やけど玄米 である為 正常発芽しません。効果はありません。玄米には、フィチン酸塩とアブシジン酸の二大毒素があります。また 何時でも 圧力鍋、電子レンジの使用は禁忌です。それらは 食物の正常細胞を破壊し 発がん性物質のアクリルアミドも産生します。ヒトの細胞は間接的に損傷を受けます。(癌治療には紅豆杉茶(こうとうすぎちゃ)も効果的です。)*はざがけの乾燥過程を人工的に行うことは不可能です。詳細はhttp://ichioku.b.la9.jpメールは[email protected]です。
Posted by:根本武雄  at 2012年04月09日(月) 05:09


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