今月のがん研究の専門ジャーナルに、がんの病態における緑茶成分による抗酸化作用を示した基礎研究が、日本のグループ(Waseda University)から報告されていました。
(
Anticancer Res. 2012 Jun;32(6):2369-75.)
緑茶には、EGCG(エピガロカテキンガレート)などポリフェノール(緑茶カテキン)が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。
また、緑茶カテキンには抗酸化作用を介した抗がん作用があり、疫学研究では緑茶の摂取と胃がんリスク低下作用などが示されています。
現在の知見では、がん患者における酸化ストレスの一部は、好中球にて検出されます。
この好中球での酸化ストレスに対して、緑茶成分などの抗酸化成分による作用は十分に調べられていません
そこで、今回の研究では、がん患者由来の好中球に対する緑茶の抗酸化作用が検証されました。
具体的には、進行がん患者18名から末梢血が採取され、
緑茶抽出物添加の状態で、
好中球からの活性酸素種産生が測定されています。
(Luminol-dependent chemiluminescenceを用いて、好中球産生活性酸素種を測定)
解析の結果、
緑茶抽出物存在下で、活性酸素種は有意に減少したということです。
また、この緑茶抽出物の抗酸化作用は、用量依存的でした。
以上のデータから、
がん病態において、
緑茶抽出物による抗酸化作用が示唆されます。
今後、緑茶抽出物の補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。
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