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オメガ3系脂肪酸・クリルオイルによる認知機能への働き [2013年10月18日(金)]
臨床加齢医学の専門ジャーナルに、高齢者におけるオメガ3系必須脂肪酸含有クリルオイルによる認知機能への作用を示した臨床研究が、杏林大学のグループから報告されていました。
(Clin Interv Aging. 2013;8:1247-1257)




クリルオイル(krill oil)は、オキアミの油です。

機能性成分として、DHAEPAといったオメガ3系脂肪酸に加えて、カロテノイド系ファイトケミカルのアスタキサンチンが含まれています。



アスタキサンチンが含まれるので、DHA+EPAのオメガ3系のみよりも高い機能性があると考えられています。

(抗炎症作用と抗酸化作用です。)





さて、今回の研究では、

クリルオイルによる高齢者の認知機能への作用が検証されました。



具体的には、

ランダム化二重盲検試験として、

61歳から72歳の高齢な被験者45名を対象に、

・偽薬投与群(中鎖TG)、

・クリルオイル(ホスファチジルコリン含有)投与群、

・オメガ3系脂肪酸(サーディーン油)投与群

について、12週間の介入が行われています。


アウトカムとして、

タスク負荷時の大脳皮質における酸化ヘモグロビン値の変化

ワーキングメモリー負荷時の事象関連電位P300の変化などが測定されました。




解析の結果、

12週間の介入後、

メモリタスク負荷時における酸化ヘモグロビン値の変化は、

偽薬投与群に比べて、クリルオイル投与群およびサーディーンオイル投与群において有意でした。



P300潜時の変化は、対照群に比べてクリルオイル群において有意に低値でした。


また、

計算タスクでは、

クリルオイル群での酸化ヘモグロビン値の変化が対照群よりも有意でした。




以上のデータから、

健常高齢者におけるクリルオイルあるいはオメガ3系脂肪酸サプリメントの投与による認知機能への好影響が示唆されます。



今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



クリルオイルの機能性成分は、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)およびアスタキサンチンなので、これらをサプリメントで摂取することが可能であり、かつ、経済的と思われます。




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