いま、飛行機の乗り継ぎ便を待っているところです。
今回の学会のように、予防医学や抗加齢の視点からの食事パターンといった研究、あるいは、平均寿命や健康寿命といったアウトカムを指標とした医療保険制度などが話される場合、日本の事例が引用されることが少なくないのですが、
一般的なニュースなどのメディアで日本が言及されることは(私がポスドクでNYCにいたときと比べて)顕著に少なくなっており、米国における日本のプレゼンスの低下が感じられます。
(今回の米国の連邦政府債務の話でも、日本は米国債の国別所有残高で第2位のようですが、第1位の中国のほうが経済ニュースでよくでてきます。)
さて、今月の生殖医学の専門ジャーナル(電子版)に、食事由来の抗酸化物質の摂取と、精子の質との関連を調べた研究が、カナダのグループ(McMaster University)から報告されていました。
(
Fertil Steril. 2013 Oct 1.)
今回の研究では
米国NY州ロチェスター地域における横断研究として、
健康な男子学生189名を対象に、
食事調査による抗酸化物質(カロテノイド系ファイトケミカル)の摂取量が調べられ、
精液の量、精子総数、濃度、運動能、形態学的測定が行われました。
解析の結果、
まず、βカロテンの摂取量について、
4分位の最高群は、最低群に比べて、
精子運動能が6.5%高い傾向を示しました。
また、
ルテインの摂取量でも同様の傾向が認められています。
さらに、
リコピンの摂取量は、精子形態に有意な正相関を示しており、
4分位でリコピンの摂取量が多いほど、形態学的検査で正常な精子の割合が増加しました。
その他、
ビタミンCの摂取量と、精子濃度との間に非線形の相関が示唆されており、
4分位で2番目の群が最高の濃度であり、
4分位で最高群が最も低い濃度でした。
以上のデータから、
健康な若年男性では、
βカロテンやルテイン、リコピンといったカロテノイド系ファイトケミカルの摂取量が多いと、
精子の運動能が有意に高く、形態学的に正常である割合が有意に高いことが示唆されます。
精液の質や精子機能と機能性食品については、次のような研究が知られています。
コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症
コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用
特発性精子無力症に対するサプリメントの効果
還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用
コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用
αリポ酸による精子機能改善作用
ビタミンDによる精子運動機能の改善作用
トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用
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