いま、学会のため、米国にいます。
CNNでは、
・債務上限到達まで、あと86時間●分●秒
という表示があり、
カウントダウンが行われています。
その他、
・政府がシャットダウンして13日目
という表示もあります。
世論は共和党に厳しい見方をしているので、オバマケアに反対してはいても、いずれ歩み寄るというのが一般的な見方のようです。
さて、いつもの私の個人的なお勉強日記ブログです。
今月の内分泌代謝学の専門ジャーナルに、レスベラトロールによる糖代謝改善・抗炎症作用を示した基礎研究が、米国のグループ(NIA・NIH)から報告されていました。
(
Cell Metab. 2013 Oct 1;18(4):533-545.)
レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。
レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。
長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。
肥満やメタボリック症候群には、慢性炎症によって生じるインスリン抵抗性の病態が関与します。
レスベラトロールは、抗炎症作用を有しており、慢性炎症の抑制を介した機能性が示唆されます。
そこで、今回の研究では、レスベラトロールによる糖代謝および慢性炎症への影響が検証されました。
具体的には、
高脂肪・高炭水化物食投与によって慢性炎症とインスリン抵抗性を生じたアカゲザル(赤毛猿)を用いて、
2年間のレスベラトロール投与(最初の1年間は80mg/日、2年目は480mg/日)を行い、
糖代謝関連指標が測定されています。
解析の結果、
高脂肪食負荷群の内臓脂肪組織において
レスベラトロール投与によって、
白色脂肪細胞のサイズの減少(改善)、
サーチュイン1発現の増加、
NF-κB活性の減少、
インスリン感受性の改善が認められました。
レスベラトロールによるこの作用は、
3T3-L1培養細胞にレスベラトロールを添加した実験系でも再現されました。
以上のデータから、
高脂肪食負荷による肥満糖尿病モデルおけるレスベラトロール投与による抗炎症作用・糖代謝改善作用が示唆されます。
今後、糖尿病における補完療法としてのレスベラトロールの臨床的意義の検証が期待される分野です。
現在、
レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。
例えば、基礎研究では、
レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用
レスベラトロールによる糖尿病予防
レスベラトロールによる糖代謝改善作用
レスベラトロールの心不全リスク低減作用
レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム
レスベラトロールによる抗がん作用
レスベラトロールによる大腸がん抑制作用
レスベラトロールの抗炎症作用
動脈硬化抑制作用
という報告があり、
ヒト臨床研究では、
レスベラトロールによる肥満者での代謝改善
レスベラトロールによる糖尿病改善作用
レスベラトロールによる脳循環改善
子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果
という報告が知られています。
DHCでは、
レスベラトロールを製品化しています。
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