サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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リコピンによる高血圧改善作用 [2013年10月01日(火)]
アメリカの予算が与野党の対立で成立せず、新年度に入った10月1日から、政府機能の一部が停止された、というニュースがありました。



国立公園や国立博物館が原則として閉鎖される、という話で対岸の火事と思っていましたが、

私が毎日何度も利用しているPubmedの運営にも影響が出ているようです。



このような注意書きがトップページに掲載されていました。




(「Due to the lapse in government funding, PubMed is being maintained with minimal staffing. Information will be updated to the extent possible, and the agency will attempt to respond to urgent operational inquiries.

Updates regarding government operating status and resumption of normal operations can be found at http://www.usa.gov.」)



さて、
栄養学の専門ジャーナルに、リコピンによる高血圧改善作用を示したメタ解析が報告されていました。
(Nutrients. 2013 Sep 18;5(9):3696-712.)



トマトには、カロテノイド系ファイトケミカルの1種であるリコピン(リコペン)が含まれています。



赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、疫学研究では、肺がんや前立腺がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。



また、疫学研究では、

トマトおよびトマト製品の摂取と、心血管疾患リスクの低下や降圧(高血圧改善)作用が示唆されています。





今回の研究では、

リコピンサプリメント投与による血圧への影響が検証されました。



具体的には、

医学データベース(PubMed)からランダム化比較試験を抽出してメタ解析が行われています。






6研究が対象となり、解析が行われた結果、

収縮期血圧の有意な低下(mean SBP = -4.953 [-8.820, -1.086], p = 0.012)作用が見出されました。



サブグループ解析では、

・リコピンの摂取量が1日あたり12mg以上の群、

・収縮期血圧が120mg以上の群、

・アジア人

において、より顕著に(かつ有意に)収縮期血圧の低下作用が認められたということです。





一方、拡張期血圧には有意な変化は見出されていません。

(mean DBP = -3.809 [-8.177, 0.560], p = 0.087)





以上のデータから、

アジア人において

1日あたり12mg以上のリコピンサプリメントの摂取は、

収縮期血圧の有意な低下作用を有することが示唆されます。









DHCでは、


リコピン


DHC飲む野菜1日350


などを取り扱っています。


また、
DHCでは各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなどを製品化しています。




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