若年のアスリート(運動選手)において、共役リノール酸(CLA)による抗炎症作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(
J Pak Med Assoc. 2016 Mar;66(3):280-4.)
共役リノール酸(CLA、異性化リノール酸)は、体重減少効果を有する機能性食品成分としてサプリメントに利用されています。
近年、複数の臨床試験によって、共役リノール酸(CLA)摂取による体重減少・ダイエット効果が示されてきました。
CLAは、抗肥満作用の他、抗がん作用や動脈硬化抑制作用、免疫調節作用、抗糖尿病作用などさまざまな働きが知られています。
さて、今回の研究では、
運動強度の高い若年アスリートにおいて、
CLAによる抗炎症作用が検証されました。
具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、
18-24歳の健康な若年23名を対象に、
1日あたり5.6グラムのCLA投与群:13名
あるいは
偽薬群:10名の2群について、2週間の介入が行われています。
介入の前後で炎症関連マーカーとして、
TNFα、IL-6、hs-CRP、MMP2、MMP9が測定されました。
解析の結果、
2週間のCLA投与群において、血中MMP2およびTNFαが有意に低下していました。
(p<0.05)
また、
運動強度の高い運動負荷後では、
偽薬投与群に比べて、
CLA投与群では、
MMP2、hs-CRP、TNFα値が有意に低値でした。
(p<0.05)
以上のデータから、
若年アスリートにおいて、
CLAによる抗炎症作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
DHCでは、
共役リノール酸を製品化しています。
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