出版社から、データの再利用および電子化についての許諾に関する書類が届きました。
以前、取材を受けたムック本『1日3杯が効くコーヒーダイエット』2014年5月10日号(主婦の友社 生活シリーズ)でのデータです。
私がお手伝いしたのは、WORLDコーヒー最新事情(p54-p61)
の中で、
特集記事の4章「コーヒー研究最前線」での取材内容です。
このムック本は、既に台湾でも翻訳出版されています。
さて、本日の私的なお勉強日記です。
関節症研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と、血中尿酸値との関連を調べたメタ解析が報告されていました。
(
Semin Arthritis Rheum. 2016 Jan 21.)
これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。
例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。
今回の研究では、
コーヒーの摂取と、血中尿酸値との関係が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースから2015年1月までに発表された論文を対象に、
(MEDLINE, EMBASE, the Cochrane library, KoreaMed)
コーヒーの摂取と血中尿酸値を調べた研究が抽出され、
1999年から2014年までの間に発表された9報が対象となりました。
175,310名の被験者データが解析された結果、
メタ解析の結果、
コーヒーの摂取が多いと、血中尿酸値が有意に低いという相関が見出されました。
この作用には性差が認められており、
女性(1日あたり4〜6杯のコーヒーの摂取)では、男性(1〜3杯)よりもより顕著な尿酸値低下作用が認められました。
また、
1日1杯以上のコーヒーの摂取により、
痛風リスクの有意な低下作用が見出されました。
(この作用には性差は認められていません。)
以上のデータから、
適度なコーヒーの摂取による尿酸値の低下、痛風リスクの低減作用が示唆されます。
これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。
例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。
コーヒーにはファイトケミカルの1種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。
(カフェイン以外のコーヒーの主要な成分として、フェルラ酸(ferulic acid)、カフェ酸(caffeic acid,)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)が知られており、いずれも抗酸化作用を示します。これらの中ではクロロゲン酸が比較的多く存在します。)
これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。
例えば、次のような研究が知られています。
コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析
コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析
コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析
コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用
コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連
コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用
チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者
コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制
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