サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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うつ病リスクはカロテノイド低値・F2-イソプロスタン高値と相関する [2016年03月05日(土)]
精神医学の専門ジャーナルに、うつ病のリスクと、カロテノイドおよび酸化ストレスマーカーとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループから報告されていました。
(Transl Psychiatry. 2016 Feb 23;6:e743.)



うつ病では、酸化ストレス障害の増加、血中抗酸化物質の低下との関連が示唆されています。



今回の研究では、

米国の住民において、

うつ病症状と、酸化ストレスマーカー、カロテノイド類との関連が検証されました。



具体的には、

試験登録時(2000-2001年)から5年ごとに、

3,009名(平均年齢40.3歳, うち女性は54.2%)を対象に、

うつ病の関連症状(CES-D)、

酸化ストレスマーカー(F2-イソプロスタン値)、

血中カロテノイド類
(ルテイン/ゼアキサンチン、βクリプトキサンチン、リコピン、αカロテン、βカロテン)

が調べられています。

(CARDIA研究 (Coronary Artery Risk Development in Young Adults)の一環です。)




CES-D(うつ病関連スコア)と、F2-イソプロスタン値、各種のカロテノイド値との関連が解析されました。


SES、健康状態や生活習慣などの交絡因子で補正後、

うつ病状態の被験者(CES-D⩾16)では、

F2-イソプロスタンが高値であることが見出されました。
(P<0.001)


また、

うつ病状態の被験者(CES-D&#10878;16)では、

カロテノイド類が低値であるという相関も示されています。

(standardized sum 238.7 vs 244.0, Cohen's d=-0.16, P<0.001)



縦断研究としての解析によると、

うつ病は、F2-イソプロスタン値と血中カロテノイド類の先行因子/予見因子であったということです。

(一方、F2-イソプロスタンあるいはカロテノイド値は、その後のうつ病の予見因子ではありませんでした。)



以上のデータから、

横断研究および縦断研究の知見として、

うつ病の症状は、酸化ストレスマーカー(F2-イソプロスタン)の増加、血中カロテノイド類の低下と有意に相関すること、

F2-イソプロスタン値との相関は、(交絡因子である)生活習慣の因子により説明されること、

カロテノイド類の低値は、うつ病の症状と独立した関連因子であること

が示唆されます。





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