米国では、遺伝子組み換え食品GMOが問題視されています。
医学的に問題視されているのは、M社の除草剤・ラウンドアップを用いて収穫されるタイプのGMOです。
具体的には、米国でのGMOとして、大豆、コーン、キャノーラ、シュガービーツ、綿、アルファルファの6つです。
(ラウンドアップおよびその成分の1つであるglyphosateの残留が、非常に低濃度でも内分泌かく乱物質として病気の原因となる、と考えられています。)
(したがって、本来の遺伝子組み換えの目的である、
何世代にもわたる品種改良を比較的短期間で達成できる方法自体が問題になっているわけではありません。
例えば、ファイトケミカルの含有量が多くなる、寒冷気候にも耐える、といった品種改良は、基本的に問題ではありません。)
また、
日本では、アメリカのようにGMO食品があふれているわけではありません。
しかし、GMO以外でも、さまざまな環境因子(カビ/真菌由来のトキシン、化学物質・内分泌かく乱物質、重金属、大気汚染、食品添加物、残留農薬)が、生活習慣病、慢性疾患、いわゆる難治性疾患の一因となっていることも考えられます。
これらの対策として、米国の学術グループでは、下記のような推奨をしています。
ただし、
米国と日本では状況が異なりますし、完全に順守することは無理がありますが、
疾患の病因論では、用量依存的な関与が推定されますので、
日常生活の参考になると思います。
まず、デトックスのための基本として、
・環境に関連して病因となる因子を避ける。
(大気汚染、重金属汚染など)
・腸内フローラを保つ
・定期的なクレンジング
・食事は緩やかな炭水化物制限食を基本として、良質の脂質やタンパク質を摂取する。
といった考えがあります。
次に、具体的な留意点として、下記のような事項があげられています。
・煙(スモーク)を避ける:有機物の焼却煙、自動車の排ガス、炭火焼肉(CYP1A1, 1A2誘導)など。(もちろん喫煙は論外。)(日本でも、PM2.5などが問題になっています。)
・テフロン加工フライパンを使わない
(電子レンジで作るポップコーンもダメ。袋にテフロン含有)
(便利なのですが、テフロンの有害性はよく知られています。その他には、ゴアテックも。)
・フタル酸含有製品を使わない
(日常生活用品に含まれます。)
・プラスチックの器や袋のまま、食品を電子レンジで温めない
(BPAなど内分泌かく乱物質が溶けだしてきます。)
・缶詰は避ける
オーガニックであっても、BPA(ビスフェノールA:内分泌かく乱物質)のため。
・プラスチックボトル(ペットボトル)は避ける:ステンレスかガラス製に。
・養殖の鮭は食べない(PCBや水銀など重金属汚染)
オメガ3系必須脂肪酸を安全に確実に摂取するにはサプリメントでしょう。
(一般に、小型の青魚では、臨床的に問題になるようなことはないと思います。)
・メモリーフォームマットレスは使わない(一部の人で揮発性溶剤による神経学的な異常を生じる。⇒オーガニックの天然ゴム製のマットレスを利用する。)
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