サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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レスベラトロールによる抗酸化能亢進作用@高コレステロール血症 [2016年04月30日(土)]
今日は、河北新報社の朝刊掲載用の記事を加筆/修正していました。

第8回 元気!健康! フェア in とうほく」(@仙台国際センター)にて、
「健康食品・サプリメントの選び方・使い方 -- 健康長寿を目指して」という演題で出講させていただいたので、それが収載されるということです。

16文字×22行という限られたスペースで、かつ、推敲しているときりがないのですが、何とか仕上げました。

もう一つ別の原稿もあるので、明日、執筆するつもりです。


さて、本日の私的なお勉強日記です。


今月の食物栄養学の専門ジャーナルに、高コレステロール血症において、レスベラトロール投与による抗酸化能の亢進作用を示した臨床研究が、ギリシャのグループ(Aristotle University of Thessaloniki)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2016 Apr 24:1-12)

高コレステロール血症/脂質異常症は、動脈硬化リスクを亢進し、心血管疾患を生じます。

動脈硬化の予防や改善に対して、抗酸化作用や抗炎症作用のある機能性食品成分の有用性が示唆されています。


今回の研究では、

無症候性高コレステロール血症患者において、レスベラトロール投与による抗酸化作用が検証されました。


具体的には、

無症候性の高コレステロール血症患者およびコレステロール値が正常な被験者40名を対象に、

レスベラトロールあるいは偽薬のいずれかが、クロスオーバー法にて4週間投与され、

血中の総抗酸化能(TAC)、ビタミンE、総コレステロール値が、介入の前後で測定されています。


解析の結果、

健常者では、レスベラトロール投与により、直接的な抗酸化能亢進作用が認められたのに対して、

高コレステロール血症患者では、
(高コレステロールによる抗酸化力に対する需要の高まりから、)

ビタミンE値の上昇も伴っていたということです。

以上のデータから、

高コレステロール血症/脂質異常症患者において、

レスベラトロールによる抗酸化能の亢進作用が示唆されます。


今後、心血管イベントなどを指標とした介入試験により、臨床的意義の検証が期待される分野です。


レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


という報告が知られています。



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posted at 23:53 | この記事のURL
クルクミンによる脂質異常症改善および高尿酸血症作用@NAFLD [2016年04月29日(金)]
今日はGWの初日でしたが、午前中に、研究関係の打ち合わせがありました。

当初は今週の平日の早朝開催で調整していましたが、結局、集まれるのは今日の午前中、ということになってしまいました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、クルクミンによる脂質異常症改善、高尿酸血症の改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(J Cardiovasc Pharmacol. 2016 Apr 27.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


NAFLDでは、脂質異常症や高尿酸血症も合併します。



今回の研究では、

NAFLDにおいて、

クルクミンによる脂質代謝および尿酸代謝への影響が検証されました。


具体的には、

NAFLD患者を対象に、

・クルクミン投与群(1000mg/日、分2):50名

・対照群:52名

の2群について、8週間の介入が行われています。

被験者は、生活習慣に関するアドバイスも受けています。


アウトカムとして、

脂質代謝、糖代謝関連指標、尿酸値などが介入の前後で測定されました。


87名(クルクミン群44名、対照群43名)が試験を完了しました。

解析の結果、

クルクミン投与により、

血中総コレステロール値の有意な低下
(p<0.001)

LDLコレステロール値の有意な低下
(p<0.001)

中性脂肪値の有意な低下
(p<0.001)

非HDLコレステロール値の有意な低下
(p<0.001) and uric acid (p<0.001)

尿酸値の有意な低下
(p<0.001)

が認められたということです。


また、
血中HDLコレステロール値、糖代謝指標には、変化は認められていません。


クルクミンは、安全性が高く、特に有害事象は認められていません。


以上のデータから、

NAFLD患者において、

クルクミンの高用量投与による脂質代謝改善作用および高尿酸血症改善作用が示唆されます。





ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


抗炎症作用を介した抗がん作用も知られており、
大腸がんや膵臓がんに対する臨床試験も報告されています。


クルクミンは、安全性も高く、
臨床試験では、1日あたり8,000mgの用量で3ヶ月の投与が行われています。



DHCのウコン製品では、

濃縮ウコン

があります。




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低炭水化物食/糖質制限食による減量は遵守率と相関 [2016年04月28日(木)]
肥満研究の専門ジャーナルに、低炭水化物食/糖質制限食による減量が遵守率と相関することを示した臨床研究が、米国のグループ(Tulane University Health Sciences Center)から報告されていました。
(Obes Sci Pract. 2016 Mar 1;2(1):24-31.)



これまでの研究により、低炭水化物食/糖質制限食は、低脂肪食に比べて、

減量/体重減少効果やいくつかの心血管リスクの改善に関して優れていることが示されています。



今回の研究では、

低炭水化物食/糖質制限食、低脂肪食への遵守率と、減量および心血管リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

12ヶ月間の臨床試験に参加した148名の成人について、

・低炭水化物食摂取群

1日あたり40グラム未満


・低脂肪食摂取群

(脂質エネルギー比30%未満、飽和脂肪酸7%)

の2群について、

体重および心血管リスクへの作用が検証されました。




評価指標として、

カウンセリングセッションへの参加、摂取栄養目標からの乖離、尿中ケトン体などが調べられ、

2つの食事療法への遵守リスがスコアかされています。




解析の結果、

総合スコアは両群とも同程度でした。




遵守率に関する総合スコアでの4分位での比較では、

低炭水化物食への遵守が高い群では、

体重が2.2kgあるいは2.3%減少し、

体脂肪率が1.1%低下、

除脂肪体重が1.3%増加

という相関が認められています。


一方、低炭水化物群での遵守率では、体重や体脂肪、除脂肪体重に関して有意な相関は見出されていません。



以上のデータから、

今回の臨床試験データでは、

低炭水化物食群と低脂肪食群の遵守率に差はないものの、

低炭水化物食群において、体組成改善効果と遵守率との間に有意な相関が認められています。



低脂肪食よりも、低炭水化物食/糖質制限食のほうが、体重減少効果や体脂肪減少効果が大きいので、

遵守率に基づく層別解析でも、低炭水化物食/糖質制限食の介入群にて有意な相関が認められたと考えられます。




DHCでは、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。




DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、


DHCプロティンダイエット
です。



DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、


コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、

ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。




その他、低GI食、低GL食として、

発芽玄米

米こんにゃく

があります。






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クランベリーによる尿路感染症予防効果 [2016年04月27日(水)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに、クランベリーエキスによる尿路感染症予防効果かを示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Turin)から報告されていました。
(Urol J. 2016 Apr 16;13(2):2640-9.)


尿路感染症は、解剖学的な特徴から男性よりも女性でよくみられます。


クランベリー(Vaccinium macrocarpon)の果実(果汁)は、有効成分としてアントシアニン類やキナ酸、トリテルペン類、カテキン類、タンニン類、フラボノール類を含み、膀胱や尿道への細菌付着を抑制する作用があります。


クランベリー抽出サプリメントは、尿路感染症の再発予防および治療に対して用いられており、これまでの臨床研究でも有効性が示されてきました。


特にクランベリーには、プロアントシアニジン類のうち、A型プロアントシアニジン(PAC-A)が含まれており、特長的な成分とされています。

A型PACが、尿路系の上皮細胞壁への細菌の付着を防ぐとされています。

(A型とB型の違いは、化学構造上のわずかな相違です。ブドウやりんごなどのプロアントシアニジン類は主にB型です。)


今回の研究では、A型プロアントシアニジン(PAC-A)を豊富に含むクランベリーエキスサプリメントによる尿路感染症予防効果が検証されました。


具体的には、

健康な男女(女性は19歳から51歳以上までの60名、男性は51歳以上の10名)を対象に、

・クランベリーエキスサプリメント(36 mg PACs-A×朝夕の2回)投与群:35名

(1粒あたり500mgのカプセルで、112mgのクランベリーエキスを含有)

・偽薬投与群:35名

の2群について、7日間の投与試験が行われました。


(被験者は、過去1年間に2回以上、尿路感染症の既往を有していますので、今回は、再発予防効果の検証となります。)


尿路感染症に対する有用性は、

中間尿での細菌コロニー数で判定されています。


解析の結果、

7日後の時点で、

尿路感染症からの回復は、偽薬群に比べて、クランベリーエキス投与群において、男女とも有意であったということです。

(クランベリー群では、有意に回復し、偽薬群では変化なし。)


(女性での両群比較:Mann-Whitney U-test = 875; P < .001; n = 60)
(男性での両群比較;Mann-Whitney U-test = 24; P = .016; n = 10)


また、
女性の年齢別層別解析でも有意差が見られています。

(31−35歳の女性;Mann-Whitney U-test = 20.5; P = .095; n = 10)
(そのほかの年齢層の女性:Mann-Whitney U-test = 25; P = .008; n = 10)


さらに、中間尿でのコロニー形成数でも、有意差が見られました。


以上のデータから、

クランベリーに含まれるA型プロアントシアニジンによる尿路感染症再発への有用性が示唆されます。




最近の研究では、下記の報告があります。



クランベリーサプリメントによる尿路感染症の再発予防効果




クランベリーによる尿路感染症予防効果




クランベリー果汁による抗酸化能亢進作用



クランベリーは妊娠中も安全




クランベリー果汁は酸味が強いため、そのままでは食用に向かず、一般に甘味料が添加されます。


尿路感染症の再発予防に対して、果汁の代わりにクランベリーのサプリメントも広く利用されています。


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非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性 [2016年04月26日(火)]
大学の同期のMLをみていたら、1名がAMDAから熊本地震の被災地に派遣されたようです。
彼は、ザンビアでの長期の医療支援活動の帰国から間もないのですが、がんばってほしいと思います。


さて、本日の私的なお勉強日記です。

肝臓病の専門ジャーナルに、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性を示した臨床研究が報告されていました。
(Hepat Mon. 2016 Jan 23;16(1):e34897.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



ショウガ(生姜、ジンジャー)は、生活習慣病のリスク低減作用が示唆されています。


今回の研究では、

NAFLDに対するショウガの働きが検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検臨床試験として、

NAFLD患者44名を対象に、

1日あたり2グラムのショウガ投与群

偽薬群

の2群について、12週間の投与試験が行われました。


両群とも、食事と運動に関するプログラムを指導されています。


肝機能指標および内分泌代謝指標が12週間の介入の前後で比較されました。


解析の結果、

偽薬群に比べて、

ショウガサプリメント投与群では、

ALT(GPT)、γGTP、炎症性サイトカイン、インスリン抵抗性指標、肝硬変グレードが有意に改善していたということです。

なお、肝線維化やASTには有意な変化は認められませんでした。


以上のデータから、

ショウガサプリメントによるNAFLDに対する有用性が示唆されます。




先行研究では、次の結果が示されています。


コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用




ショウガについては、
下記の研究が知られています。


ショウガによる妊娠悪阻(つわり)の症状改善作用:メタ解析




DHCは、ショウガ含有健康食品を製品化しています。

DHCホットな美人の生姜(しょうが)パウダー



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レスベラトロールによる脳循環改善作用@2型糖尿病 [2016年04月25日(月)]
循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、2型糖尿病患者において、レスベラトロールサプリメントによる脳血流への影響を調べた臨床研究が、オーストラリアのグループから報告されていました。
(Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2016 Mar 14.)


2型糖尿病患者では、

高血糖に伴う合併症としての動脈硬化リスクが高く、

認知症の罹患率も高いことがわかっています。



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。


サプリメントで用いられる機能性成分のトランス・レスベラトロールは、

抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、抗糖尿病作用、心保護作用、神経保護作用などが示されています。



今回の研究では、

2型糖尿病において、

レスベラトロールによる脳血管反応への作用が検証されました。



具体的には、

二重盲検偽薬対照クロスオーバー法として、

認知症ではない2型糖尿病患者(49−78歳)を対照に、

合成トランスレスベラトロールが、0, 75, 150, 300 mgの各用量にて、

毎週、単回投与され、

ドップラー超音波法により、介入前と介入後45分の時点で
脳血管反応が測定されました。


(両側の中大脳動脈と後大脳動脈にて測定し、介入前との変化率を計算)



解析の結果、

レスベラトロールの単回投与により、

中大脳動脈における血管拡張反応の有意な亢進が認められました。

偽薬と比べた変化率は、

75mg; 13.8 ± 3.5% (P = 0.001),

150mg; 8.9 ± 3.5% (P = 0.016),

300mg; 13.7 ± 3.3% (P < 0.001)

でした。


また、

後大脳動脈では、75mg投与時のみで、有意な亢進が認められました。
(13.2 ± 4.5%, P = 0.016)



以上のデータから、

2型糖尿病を有する中高年患者において、

トランスレスベラトロールによる脳血流改善作用が示唆されます。


今後、長期の介入により、MCIを有する2型糖尿病患者での認知機能への影響といった臨床的意義の検証が期待される分野です。



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


という報告が知られています。





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オメガ3系脂肪酸サプリメントによるドライアイ改善効果@緑内障患者 [2016年04月24日(日)]
今月の臨床眼科学の専門ジャーナルに、魚油サプリメントによるドライアイ症状改善作用を示した臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
(Clin Ophthalmol. 2016 Apr 5;10:617-26)


先行研究では、EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与によるドライアイの改善作用が報告されています。



オメガ3系脂肪酸によるドライアイ改善作用



今回の研究では、

緑内障患者において、

オメガ3系脂肪酸と抗酸化成分を含むサプリメントによるドライアイ症状への作用が検証されました。


具体的には、

多施設共同オープンラベル前向き研究として、

ドライアイ症状を有して、
緑内障治療のための点眼薬利用中の緑内障患者1,255名を対象に、

1日あたり、1.5グラムのサプリメントを12週間投与し、

ドライアイ症状スコア(0-3の4段階評価)、充血、涙液が破綻するまでの時間(涙液層破壊時間tear break up time;BUT)、シルマー試験、Oxford grading schemeなどが測定されています。


利用されたサプリメントは、

1日あたり、

DHA 1,050mg
EPA 127mg
DPA 90mg

ビタミン類、ミネラル類、
ルテイン10mg
ゼアキサンチン1mg
リコピン6mg
アントシアニン類15mg
などを含んでいます。

(BRUDYPIOという製品です。)


12週間の介入後、

オメガ3系脂肪酸+抗酸化物質のサプリメント投与後に、

ドライアイに関連するすべての症状が有意に改善しました。
(P<0.001)

(mean 1.3 vs 0.6 for scratching, 1.4 vs 0.7 for stinging sensation, 1.6 vs 0.7 for grittiness, 1.0 vs 0.4 for tired eyes, 1.1 vs 0.5 for grating sensation, and 0.8 vs 0.3 for blurry vision)


また、
シルマー試験のスコアおよび涙液層破壊時間も、いずれも有意に増加しました。

Oxford scaleで、グレード0- Iの患者の割合が増加(軽症患者の割合が増加)し、

グレードIV-Vの患者の割合は減少しています。


コンプライアンスは、被験者のうち62.5%であり、

12週間後の時点で、介入前と比べて、

非コンプライアンス群よりも、コンプライアンス群のほうで、ドライアイ症状の有意な改善が認められたということです。



以上のデータから、

緑内障患者において、

オメガ3系脂肪酸(EPA+DHA)、抗酸化ビタミンミネラル、カロテノイド類の複合サプリメントによるドライアイ症状の改善作用が示唆されます。




眼科領域のサプリメントについて、これまでの研究では、次の報告があります。


ルテインによる黄斑色素密度(MPOD)増加作用:メタ解析


ルテインによる視覚処理速度改善作用



オメガ3系脂肪酸によるドライアイ改善作用




魚油サプリメントによるドライアイ改善作用



オメガ3系脂肪酸+抗酸化サプリメントによるドライアイ症状改善作用


オメガ3系必須脂肪酸によるドライアイ改善メカニズム


オメガ3系必須脂肪酸によるマイボーム腺機能不全改善効果




ルテインやビタミンCサプリメントをDHC製品でとるなら、マルチビタミンやマルチミネラルに加えて、
次の組み合わせになります。



ルテイン 30日分
ルテイン(フリー体として)16mg
加齢によるモヤモヤと液晶ライト対策に!内からはたらくサングラス
\1,143(税込\1,234)



ビタミンC
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失いやすいビタミンCを1日1000mg補える栄養機能食品
\250(税込\270)




ビタミンE
天然ビタミンE[大豆] 30日分
美容と若々しさの維持に
\380(税込\410)




亜鉛
亜鉛 30日分【栄養機能食品(亜鉛)】
必須ミネラルで、バイタリティあふれるカラダに
\267(税込\288)


日本眼科学会も、加齢黄斑変性症治療ガイドラインにおいて、
AMD予防のために、ルテインサプリメントを推奨しています。





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posted at 23:51 | この記事のURL
地中海食由来ポリフェノールによる炎症マーカー低下効果:PREDIMED研究 [2016年04月23日(土)]
今日は、日本健康促進医学会、日本ヨーガ療法学会、日本アーユルヴェーダ学会による共同国際会議2016in大宮でした。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、地中海食由来ポリフェノールによる炎症マーカーへの影響を調べた臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
(Br J Clin Pharmacol. 2016 Apr 21.)


植物性食品には、抗酸化作用や抗炎症作用を有するポリフェノール/ファイトケミカルが豊富に含まれており、生活習慣病予防効果が示されています。


先行研究では、
ポリフェノールの摂取が多いと、全死亡率の低下、心血管疾患リスクの低下が示唆されています。


今回の研究では、

心血管リスクを有する高齢者において、

地中海食由来ポリフェノールの摂取量と血中炎症マーカーとの関連が検証されました。

(PREDIMED (Prevenci&#243;n con Dieta Mediterr&#225;nea)研究の一環です。)



具体的には、

PREDIMED研究の被験者のうち、ハイリスク群1,139名を対象に、

地中海食2群と、低脂肪食(対照)群が比較され、

地中海食由来のポリフェノールの摂取は、尿中の全ポリフェノール排泄量(TPE)にて測定されています。


1年間の介入前後で、炎症マーカーや尿中TPEが比較されました。



解析の結果、

三分位で尿中TPEで最高群では、

最低群に比べて、

血中炎症マーカーが有意に低値でした。

[VCAM-1 (-9.47 np/mL), ICAM-1 (-14.71 np/mL), IL-6 (-1.21&#8201;pg/mL), TNF-α (-7.05&#8201;pg/mL), and MCP-1 (-3.36&#8201;pg/mL)]
(P&#8201;<&#8201;0.02; all)

また、

尿中TPEと、血中VCAM-1との間に有意な負の相関が認められました。

(r&#8201;=&#8201;-0.301; P&#8201;<&#8201;0.001)


さらに、

尿中TPEが多いほど、

収縮期血圧と拡張期血圧が低下し、

血中HDLコレステロールが増加していました。
(P&#8201;<&#8201;0.005 and P&#8201;=&#8201;0.004, respectively).

以上のデータから、

食事に由来するポリフェノールの摂取が多いほど、心血管リスクが低下することが示唆されます。





地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。



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アロマセラピーマッサージによる関節リウマチ患者での疼痛と疲労の軽減 [2016年04月22日(金)]
今月の疼痛管理看護学の専門ジャーナル(電子版)に、アロマセラピーマッサージによる関節リウマチ患者での疼痛と疲労の軽減作用を示した臨床研究が、トルコのグループ(Hacettepe University)から報告されていました。
(Pain Manag Nurs. 2016 Apr 15.)



アロマセラピーは、芳香療法とも呼ばれ、植物由来のエッセンシャルオイル(精油)を用いた補完代替療法です。

芳香療法として、(希釈した)エッセンシャルオイルの吸入(大気中への噴霧を介しての吸入)の他、アロマセラピーマッサージも行われています。


今回の研究では、
関節リウマチに対する非薬物療法による対症療法としてのアロマセラピーマッサージの有用性が検証されました。


具体的には、

関節リウマチ患者において、

疼痛および疲労の症状に対して、アロマセラピーマッサージとリフレクソロジーの作用が比較検証されました。



具体的には、

2014年7月から2015年1月の間にトルコの大学病院において、
関節リウマチ患者51名が試験に登録し、

アロマセラピーマッサージ施行群:17名
両側の膝関節に30分間施行(毎週の患者家庭訪問時)

リフレクソロジー施行群:17名
両側の下肢に40分間施行(毎週の患者家庭訪問時)

対照群:17名
非介入群

の3群について介入が行われています。



評価指標として、
DAS28 インデックス、VASスケール、疲労重症度スケールが用いられ、

試験開始時と、

6週間の介入終了後1時間以内との2点において、

疼痛と疲労のスコアが評価されています。


解析の結果、

疼痛および疲労スコアは、

対照群に比べて、

アロマセラピーマッサージ施術群およびリフレクソロジー施術群において有意に減少しました。
(p < .05)


また、
リフレクソロジー群では、

アロマセラピーマッサージ群よりも、

疼痛および疲労スコアの低下が早期に認められました。

(疼痛は、それぞれ1週間後 vs 2週間後) (p < .05)

(疲労は、それぞれ1週間後 vs 4週間後) (p < .05)


以上のデータから、

アロマセラピーマッサージあるいはリフレクソロジーは、

関節リウマチ患者の疼痛および疲労といった症状に対する補完療法としての有用性が示唆されます。




最近の研究では、


アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用




アロマセラピーによる認知症改善作用



ベルガモット精油アロマセラピーによるストレス軽減効果




月経困難症に対するアロマセラピーの効果




アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。




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月経前症候群に対するビタミンDとEの有用性 [2016年04月21日(木)]
今月の看護学の専門ジャーナルに、月経前症候群に対するビタミンDとEのサプリメント投与による有用性を検証した臨床研究が、イランのグループ(Isfahan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Iran J Nurs Midwifery Res. 2016 Mar-Apr;21(2):159-64.)



月経前症候群(PMS)は、日常生活に影響し、QOLの低下を生じます。

PMSに対して、機能性食品では、大豆イソフラボン、レッドクローバー、プエラリア・ミリフィカといった植物エストロゲン類、あるいは、セントジョーンズワートなどが用いられます。


今回の研究では、
PMSに対するビタミンDとビタミンEのサプリメント投与による症状への影響が検証されました。


具体的には、

86名の女性を対象に、まず、PMS症状に関する症状記録が2ヶ月間行われ、

続いて、ビタミン投与群2群と対照群の3群について、2ヶ月間の投与が行われました。



介入群は、
ビタミンD:30名
ビタミンE 100mg:28名
のいずれか、

対照群(28名)では偽薬が投与されています。


試験の前後で比較すると、

全ての群において、
PMS関連症状スコアの有意な減少が認められたということです。

具体的には

ビタミンD;12, ビタミンE;16, 偽薬;8

であり、ビタミンサプリメント投与群のほうが、スコアが低く、より改善傾向が示唆されます。(ただし、群間での有意差なし(P > 0.05))




以上のデータから、

PMS関連症状に対して、
ビタミンD、ビタミンEの有用性が示唆されます。


なお、この研究は、イランで行われていますので、被験者の体質や食生活、生活環境は諸外国とはかなり異なると思われます。


PMSなど女性特有の症状に対しては、イソフラボン類の有用性が確立しています。




大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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ビタミンCが残留性有機汚染物質を低下させる [2016年04月20日(水)]
今月の食物化学研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンCが、血中の残留性有機汚染物質を低下させるという効果を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Food Chem Toxicol. 2016 Apr 15.)



残留性有機汚染物質(有機塩素系殺虫剤/有機塩素剤、PCBs、(PBDEsなど)は、内分泌かく乱物質として、人体に害を生じることが示唆されています。



今回の予備的な研究では、

健常者において、

ビタミンCの抗酸化作用による残留性有機汚染物質(POPs)への作用が検証されました。


具体的には、

カリフォルニア在住の健康な女性15名を対象に、
(8名は肥満/過体重、7名は普通体重)

1日あたり1,000mgのビタミンCを2ヶ月間投与し、

介入の前後で、
血中の残留性有機汚染物質(POPs)が測定されました。
(18 PCBs(ポリ塩化ビフェニル), 7 OCPs(有機塩素系殺虫剤), 5 PBDEs(ポリ臭化ジフェニルエーテル;難燃剤) )



解析の結果、

まず、
PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)は、PCBs(ポリ塩化ビフェニル) やOCPs(有機塩素系殺虫剤)よりも高値でした。

また、
PCB (ポリ塩化ビフェニル)とOCP(有機塩素系殺虫剤)は、BMIや年齢と有意な正の相関が示されました。


次に、

ビタミンCサプリメント投与により、

6 種類のPCBs (ポリ塩化ビフェニル)と、
(PCB-74, PCB-118, PCB-138, PCB-153, PCB-180, PCB-187),

2種類の OCPs(有機塩素系殺虫剤)
(4,4'-DDE, and 4,4'-DDT),
が有意に減少したということです。

なお、
PBDEsには有意な変化は認められませんでした。


以上のデータから、

ビタミンCサプリメント(1,000mg/日)の投与によって、

残留性有機汚染物質(POPs)の血中濃度の低下作用が示唆されます。


今回は予備的な研究として、健常者において、ビタミンCのPOPsへの低下作用が示されたことになります。


今後、内分泌かく乱物質に関連する病態や未病に対して、ビタミンC投与による臨床的意義の検証が期待されます。



中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))






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超低炭水化物食による体脂肪減少効果:メタ解析 [2016年04月19日(火)]
今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に、低炭水化物食/糖質制限食による体重と体脂肪減少効果を示したメタ解析が、京都府立医科大学のグループから報告されていました。
(Obes Rev. 2016 Apr 5.)


この10年ほどの間に、低炭水化物食/糖質制限食による肥満や2型糖尿病への有用性を示した臨床研究が示されています。



今回のメタ解析では、

低炭水化物食による体重と体脂肪への影響が対照食と比較されました。


具体的には、

主要医学データベース(EMBASE, MEDLINE, Cochrane Library)を用いて、2014年12月までのデータが検索され、

ランダム化比較試験14報がメタ解析の対象となりました。


内訳は、

8報が超低炭水化物食(50グラムの炭水化物あるいは10%の炭水化物)、

7報が中程度の低炭水化物食(エネルギー比で40%が炭水化物)

です。



肥満者1416名のデータが解析された結果、

低炭水化物食により、

有意な体重の減少、
(-0.70&#8201;kg [95% CI -1.07/-0.33])

有意な体脂肪量の減少
(-0.77&#8201;kg [-1.55/-0.32])

が認められました。


層別解析では、

12ヶ月以上のLCD(低炭水化物食)の試験では、

体重の減少は減少傾向(有意差なし)でしたが、
(-0.44&#8201;kg [-0.94/0.07])

体脂肪量の有意な減少が認められました。
(-0.57&#8201;kg [-1.05/-0.09])


さらに、

超低炭水化物食では、

有意な体脂肪量の減少が認められています
(-0.97&#8201;kg [-1.50/-0.44])


一方、中程度のLCDでは、体脂肪量の減少傾向(有意差なし)でした。
(-0.43&#8201;kg [-1.15/0.33])



以上のデータから、

肥満者において、

低炭水化物食、特に超低炭水化物食は、体脂肪量の減少に有用であると考えられます。




DHCでは、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。




DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、


DHCプロティンダイエット
です。



DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、


コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、

ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。




その他、低GI食、低GL食として、

発芽玄米

米こんにゃく

があります。



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コーヒーによる大腸がんリスク低下:メタ解析 [2016年04月18日(月)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取による大腸がんリスク低下作用を示したメタ解析が報告されていました。
(Oncotarget. 2016 Apr 7.)



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。



今回のメタ解析では、

コーヒーの摂取と、大腸がん(結腸がん、直腸がん)リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベース(PubMed, Embase and Web of Science)を用いて、

2015年8月までの前向き研究のデータが検索され、


前向きコホート研究19報から、

2,046,575名の被験者と22,629名の大腸がん患者が対象となりました。


解析の結果、

1日あたり4杯のコーヒー摂取あたり、

結腸がんのリスクが7%、有意に低下したということです。

(RR=0.93, 95%CI, 0.88-0.99; P=0.199)



また、

コーヒー摂取による大腸がんリスク低下作用は、1日あたり5杯まで、用量依存的でした。


なお、

コーヒー摂取と直腸がんリスクとの相関は非線形でした。

(P for nonlinearity = 0.214)




以上のデータから、

コーヒー摂取による大腸がん(結腸がんと直腸がん)のリスク低下作用が示唆されます。




これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


コーヒーにはファイトケミカルの1種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。


(カフェイン以外のコーヒーの主要な成分として、フェルラ酸(ferulic acid)、カフェ酸(caffeic acid,)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)が知られており、いずれも抗酸化作用を示します。これらの中ではクロロゲン酸が比較的多く存在します。)




これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




DHCでは、各種のお茶・ハーブティー・コーヒー、カフェイン抜きの飲料などを製品化しています。





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急性期治療でのナースによるアロマセラピーの有用性 [2016年04月17日(日)]
今月の補完代替医療(CAM)の専門ジャーナルに、急性期の病院/医療施設において、看護師/ナースによるアロマセラピーの有用性を示した研究が、米国のグループから報告されていました。
(Complement Ther Med. 2016 Apr;25:164-9.)



アロマセラピー(エッセンシャルオイル/精油を用いる芳香療法)は、ナースを施術者として医療機関でも利用されています。


今回の研究では、

急性期の治療を中心とする病院において、

ナースの施術によるアロマセラピーの有用性(疼痛、嘔気、不安への働き)が検証されました。


具体的には、

ミネソタとウィスコンシンの西部の10施設の病院における後ろ向き研究として、

ナースによるアロマセラピーによる介入の前後で、

患者の自覚症状としての疼痛、不安、嘔気の変化がVAS(0-10) にて評価されています。



病院での10,262名の患者データが調べられた結果

アロマセラピーを受けたのは、女性のほうが男性よりも多く、かつ、多くは白人でした。

(81.71%が女性、87.32%が白人でした。) 



アロマセラピーの75%が、芳香療法として(マッサージではなく、エッセンシャルオイルの吸入として)実施されていました。

ラベンダーオイルが最もよく用いられた精油(49.5%)であり、

続いて、ジンジャー (21.2%), スイートマジョラム(12.3%),マンダリン(9.4%), 組み合わせ(7.6%)が用いられていました。



スイートマジョラムは、単一の精油として、疼痛の平均スコアが最も改善していました。
(-3.31 units (95% CI: -4.28, -2.33),



また、不安に対しては、

ラベンダーとスイートマジョラムが程度の効果を示しました。
(-2.73 units)

嘔気に対しては、ジンジャーが最も有用でした。

(-2.02units, 95% CI: -2.55, -1.49).




以上のデータから、

急性期の医療施設において、

看護師によるアロマセラピー(芳香療法としての精油の利用)による疼痛、不安、嘔気への有用性が示唆されます。





最近の研究では、


アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用




アロマセラピーによる認知症改善作用



ベルガモット精油アロマセラピーによるストレス軽減効果




月経困難症に対するアロマセラピーの効果




アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。



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ニンニクの高血圧改善と脂質代謝改善作用:メタ解析 [2016年04月16日(土)]
熊本地震により被害を受けられた皆様に,心からお見舞いを申し上げます。

被災地の一日も早い復旧,復興を心よりお祈り申し上げます。



本日、サガン鳥栖のホームスタジアムに立ち寄りましたが、試合は中止となっていました。







さて、本日の私的なお勉強日記です。



栄養学の専門ジャーナルに、ニンニクによる高血圧改善および脂質代謝改善を検証したメタ解析が報告されていました。
(J Nutr. 2016 Feb;146(2):389S-96S.)



ニンニクは、動脈硬化抑制作用や抗がん作用、免疫調節作用など多彩な働きを有しており、生活習慣病の予防や改善のためのサプリメント成分としても広く利用されています。



さて、今回のメタ解析では、ニンニクによる血圧、コレステロール、免疫指標への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベース(Medline)を用いて、1955年から2013年12月までに報告されたランダム化比較試験が検索され、



20報、970名のデータが対象となりました。



解析の結果、

偽薬群に比べて、

ニンニク投与群では、

収縮期血圧の有意な低下、
(5.1 ± 2.2 mm Hg, p < 0.001)

拡張期血圧の有意な低下
(2.5 ± 1.6 mm Hg, p<0.002)

が認められました。



サブグループ解析では、

試験開始時に高血圧(SBP/DBP &#8805;140/90 mm Hg)であった被験者では、

降圧効果がより顕著に認められています。

(8.7 ± 2.2 mm Hg (P < 0.001; n = 10) and in DBP of 6.1 ± 1.3 mm Hg (P < 0.001; n = 6).


また、先行して報告されたメタ解析では、

ニンニクによる脂質代謝への影響が検証され、

行われたランダム化比較試験39報の2300名の成人のデータが解析された結果、


総コレステロールが軽度上昇(>200 mg/dL (>5.5 mmol/L))していた被験者において、
2ヶ月以上のニンニク投与により、総コレステロール値とLDLコレステロールが10%低下した、ということです。


その他、ニンニクによる免疫調節作用に関する解析では、

ニンニク投与によるマクロファージ活性の亢進、NK細胞活性の亢進、T細胞とB細胞の産生促進が認められており、臨床試験では、上気道/呼吸器感染症の罹患回数、罹病期間、重症度の有意な減少が示されました。


以上のデータから、

ニンニクサプリメントによる高血圧の改善、脂質異常症の改善、免疫賦活作用が示唆されます。



日本では、にんにくが強壮作用をもつ、スタミナ食品として認識されているように思います。


例えば、伝統食品の成分では、
ニンニク卵黄や


熟成黒ニンニク

などがサプリメントにも使われています。


にんにくに含まれるファイトケミカルには、抗凝固作用や抗酸化作用、抗炎症作用があるため、各種の生活習慣病予防にも有用です。



一方、欧米のサプリメント市場では、

ガーリック(にんにく)由来のサプリメントは、高血圧や脂質異常症を改善し、心臓病(心血管疾患)リスクを抑えるために用いられています。




DHCでは、下記のサプリメントを製品化しています。





ニンニク+卵黄 30日分
薩摩藩のスタミナ伝統食「ニンニク卵黄」をサプリで手軽に!




無臭ニンニク 30日分
無臭ニンニクでスタミナ補給! とくにニオイが気になる方に





熟成黒ニンニク 30日分
熟成が生んだパワフルなスタミナ食「黒ニンニク」で若々しく!





黒酢もろみ+ニンニク 30日分
黒酢とニンニクのダブルパワーで、元気と粘りに底力!




醗酵黒セサミン+スタミナ 30日分
ゴマのパワーで“若さ”をサポート







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植物ステロールによるLDLコレステロール低下作用:メタ解析 [2016年04月15日(金)]
動脈硬化研究の専門ジャーナルに、植物ステロールによる脂質代謝および炎症マーカーへの作用に関するレビュー/メタ解析が報告されていました。
(Atherosclerosis. 2016 Jan 28;248:76-83)



植物ステロールとは、植物に含まれるステロール類の総称であり、カンペステロールやシトステロールなどのステロール類から構成されます。

化学構造上、植物ステロールは、動物に含まれるコレステロールに類似しており、胆汁酸ミセルにおいてコレステロールと競合することで、コレステロール低下作用を示します。


植物ステロール/植物スタノールは、食品への添加あるいはサプリメントとしての摂取により、LDLコレステロール低下作用を示します。


これまでの研究によると、

1日あたり2グラムの植物ステロール/スタノールの投与により、

LDLコレステロールが8〜10%有意に低下することが見出されています。

この作用は、年齢や性別、人種、体重、背景となる食事、高コレステロール血症の原因に関わりなく見られ、かつ、スタチン剤との併用でも認められます。
(PMID:26393644)



今回の研究では、植物ステロールによる脂質代謝および炎症マーカーへの作用に関するメタ解析が行われました。



具体的には、2015年1月までの主要医学データベースから、
(Medline, Cab Abstracts, Food Science & Technology Abstracts)

植物ステロール含有食品を実薬群としたランダム化比較試験20報が抽出され、

1,308名のデータが対象となっています。



解析の結果、

植物ステロール摂取群では、

血中CRP値の変化は、絶対値で

-0.10 mg/L (95%CI -0.26; 0.05)

であり、低下傾向が認められました。



また、

LDLコレステロール値は、

-14.3 mg/dL (95%CI -17.3; -11.3).

と有意な減少が認められました。



メタ回帰分析では、

植物ステロールの摂取用量および摂取期間は、

血中CRP変化に有意に影響することが見出されています。

(β = -0.35, p = 0.0255 and β = -0.03, p = 0.0209, respectively)



以上のメタ解析から

植物ステロール摂取によるCRPの低下傾向とLDLコレステロール値の有意な低下作用が示唆されます。



先行研究では、

植物ステロールによる超悪玉コレステロール低下作用



植物ステロールによるLDLコレステロール低下作用:レビュー




植物ステロールによる高コレステロール血症改善効果




という報告もあります。


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発熱性好中球減少症に対するハチミツ(蜂蜜)の効果 [2016年04月14日(木)]
地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

私は15日(金)の午前中に、九州に仕事で向かうのですが、先方の様子も心配です。


さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の補完療法の専門ジャーナルに、急性リンパ性白血病の小児患者での発熱性好中球減少症の頻度に対するハチミツ(蜂蜜)の作用を検証した臨床研究が、エジプトのグループ(Ain Shams University)から報告されていました。
(Complement Ther Med. 2016 Apr;25:98-103)



急性白血病などの造血器疾患および固形がんに対して、化学療法や放射線療法の施行時、これらの治療による骨髄抑制が生じます。

その結果、好中球が減少し、発熱性疾患として、発熱性好中球減少症(FN)のリスクが高まります。


発熱性好中球減少症(FN)に対しては医薬品もありますが、高価であり、副作用もあります。


そこで、今回の研究では、天然素材であるハチミツ(蜂蜜)によるFNへの補完療法としての作用が検証されました。

ハチミツは、抗酸化作用や抗菌作用、免疫調節作用を有しています。


2011年3月から2013年8月まで、大学の小児病院において、

ランダム化クロスオーバー試験として、

急性リンパ性白血病ALLの小児40名(2.5〜10歳)を対象に、


ハチミツ2mL (2.5グラム)/kg体重を2回/週で、12週間の投与が行われました。

(ハチミツ12週間の投与、あるいは、非投与の12週間としてのクロスオーバー)


なお、糖尿病患者および登録時にFNを有している患者は除外されています。

試験期間中にFNを発症した被験者は、加療を受けています。

(抗生剤の静脈投与:piperacillin (200mg/kg/24hr, divided q 6hr) とamikacin (20mg/kg q24hr))


アウトカムは、入院中のFNの頻度と期間です。



解析の結果、

介入によって、

発熱性好中球減少症(FN)エピソード、FNにより入院した患者の数、および入院日数の有意な減少が認められました。

また、ハチミツ摂取により、ヘモグロビン値の改善も示されています。


特に重篤な副作用は見られませんでした。



ハチミツ投与/非投与の順番のクロスオーバーの介入群では、

ハチミツの効果の離脱と思われる症状として、

ヘモグロビンの低下、好中球数の減少、血小板数の減少が認められています。



以上のデータから、

急性リンパ性白血病の小児患者において、

ハチミツ(2ml/kg体重×週2回)の投与により発熱性好中球減少症(FN)リスク低減作用が示唆されます。


日本は国民皆保険で、標準治療が受けられますので、ハチミツが必須、ということにはなりませんが、副作用もないため、補完療法としては興味深いと思います。




DHCでは、

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として、


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(100%純粋ハチミツとローヤルゼリーからつくったキャンディタイプのハチミツです。)


(ハチミツの咳止め効果)という研究が知られています。





また、関連製品では、


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ビタミンDサプリメントが乳児のアレルギーを抑制する [2016年04月13日(水)]
今月のアレルギー研究の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠中および乳児へのビタミンD投与による乳児での空気アレルゲン感作リスク低減効果を示した臨床研究が、ニュージーランドのグループ(University of Auckland)から報告されていました。
(Allergy. 2016 Apr 6.)




ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗炎症作用を有しており、さまざまな生活習慣病やいわゆる難治性疾患に対して、補完療法として広く利用されるようになりました。

また、未病や生活習慣病では、ビタミンDが不足していることも知られています。



今回の研究では、

妊婦および乳児に対して、ビタミンDサプリメント投与により、

空気(空中)アレルゲンへの感作リスクおよび呼吸器疾患への作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、

27週から出産までの間の妊婦を対象に、

また、続いて、
乳児を対象に、出生から6ヵ月後まで、

・経口ビタミンD投与群
(2種類の用量;妊婦/乳児=1000IU/400IU, あるいは2000IU/800IU)

・偽薬投与群

について投与試験が行われ、

出生18ヶ月の時点で、乳児を対象に、血中IgE抗体の測定、および風邪/中耳炎/上気道感染症などによる家庭医受診が調べられました。


260名中185名(71%)の小児で、特異的IgEが測定されました。


4種類のダニ抗原に対して、小児の感作状況に相違が示されました。

(コナヒョウヒダニ(Der-f1, Der-f2)、ヤケヒョウヒダニ(Der-p1, Der-p2)の4種類の抗原)


偽薬、低用量ビタミンD、高用量ビタミンDでの各群の感作の割合は、
それぞれ次のように、ビタミンDの用量依存的に低く、有意差が認められました。

Der-f1 (18%, 10%, 2%), Der-f2 (14%, 3%, 2%), Der-p1 (19%, 14%, 3%), Der-p2 (12%, 2%, 3%)
(all P<0&#183;05)



また、

喘息で家庭医を受診した小児の割合にも有意差が認められています。
(11%, 0%, 4%, P=0&#183;002)

(その他の呼吸器疾患では、各群間での有意差はナシ。)



以上のデータから、

妊婦および乳児におけるビタミンDサプリメントの投与により、

ダニアレルギー感作リスク低減作用が示唆されます。





近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨

米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。
1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、
1歳〜18歳では600〜1,000 IU、
19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU


サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。





日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。






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肝臓がん切除後のビタミンB6の有用性 [2016年04月12日(火)]
肝臓がん切除後の患者において、ビタミンB6の抗酸化作用を介した血中ホモシステイン値の低下(改善)作用を示した臨床研究が、台湾のグループから報告されていました。
(Biomed Res Int. 2016;2016:7658981)


ビタミンB6は、抗酸化作用を有しています。


今回の研究では、

肝細胞がん切除術施行後の患者において、

ビタミンB6サプリメントの抗酸化作用の有用性が検証されました。


具体的には、

肝細胞がん(HCC)患者33名を対象に、

・ビタミンB6 (50mg/日)投与群:17名

・偽薬投与群:16名

の2群について、

12週間の介入が行われています。


血中ピリドキサールリン酸(B6 の活性型), ホモシステイン値, 酸化ストレスマーカー、抗酸化指標が測定されました。



解析の結果、


12週間の介入後、

ビタミンB6投与群では、

血中ホモシステイン値の有意な減少、

および

抗酸化能の有意な増加が認められたということです。
(抗酸化能;trolox equivalent antioxidant capacity TEAC)


また、
各種の交絡因子で補正後、

ビタミンB6投与による血中ホモシステイン値の低下は有意でしたが、
(β=-2.4, p=0.02)

TEACの変化では有意差はありませんでした。


なお、
交絡因子で補正後、

血中ホモシステイン値の変化は、

TEACの変化と有意に相関していました。
(β=-162.0, p=0.03)


論文著者らは、

腫瘍切除後の肝細胞がん患者において、

ビタミンB6サプリメント投与は、

直接的な抗酸化作用ではなく、

血中ホモシステイン値の低下を介した抗酸化作用を有する、

と考察しています。



ホモシステインは、SH基をもつ還元性アミノ酸です。

ホモシステインが酸化される過程において、活性酸素が生じ、血管内皮細胞障害などを引き起こし、動脈硬化を起こすとされています。


今回の研究から、
高ホモシステイン血症での動脈硬化進展に、ホモシステイン自体に加えて、ビタミンB6低下に伴う抗酸化能の低下も関連していると考えられます。


ビタミンB群は、認知症予防効果も示唆されており、ベーシックなサプリメントとして幅広く摂取が推奨できます。



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・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究



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紅麹+コエンザイムQ10による脂質代謝・血管内皮機能改善作用 [2016年04月11日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、紅麹とコエンザイムQ10サプリメントの併用投与により、脂質代謝と血管内皮機能改善効果を示した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Ann Nutr Metab. 2016 Apr 8;68(3):213-219.)


脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。


紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析



脂質異常症に対する医薬品として、スタチン剤が広く利用されています。

しかし、スタチン剤では、10−15%に副作用が生じ、スタチン不耐症となり、服用中止となります。

そこで、スタチンと同等の効果があり、かつ副作用リスクが少ない、紅麹サプリメントが、脂質異常症の選択肢として注目されています。



今回の研究では、

紅麹とコエンザイムQ10の併用投与による血管内皮機能および動脈壁の硬化への影響が検証されました。


具体的には、
二重盲検偽薬対照ランダム化試験として、

高コレステロール血症の被験者40名を対象に、
(非喫煙者、中等度の脂質異常症)

4週間の食事と運動への介入後、

・紅麹+コエンザイムQ10サプリメントの併用投与群
(紅麹は10mgモナコリン類含有、コエンザイムQ10は30mg)

・偽薬投与群

の2群について6ヶ月間の介入が行われました。


血管内皮反応、動脈壁の効果の指標が測定されています。


解析の結果、

紅麹+コエンザイムQ10サプリメント投与により、

LDLコレステロール値の有意な低下が見出されました。

サプリメント投与群;-26.3%

偽薬投与群; +3.4%
(p < 0.05)


また、

紅麹+コエンザイムQ10サプリメント投与により、

血管内皮機能(反応性)の改善
(pulse volume displacement:

実薬群: +6.0%; 偽薬投与群: -0.3%, p < 0.05)

動脈壁の効果の抑制

(実薬群; -4.7%; 偽薬群: +1.1%, p < 0.05)

も見出されています。



以上のデータから、

中等度の脂質異常症患者において、

紅麹+コエンザイムQ10サプリメント投与により、

脂質異常症の改善(LDLコレステロール値の低下)および血管内皮機能の改善作用が示唆されます。





最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。


スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。






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