肥満者において、カロリー制限にオメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与を併用することでインスリン感受性が改善するという臨床研究が、欧州のグループから報告されていました。
(
BBA Clin. 2015 May 22;4:7-13.)
オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)は、抗炎症作用を有しており、メタボリック症候群や肥満において、慢性炎症の病態の改善が示唆されています。
今回の研究では、
肥満者でのカロリー制限/低カロリー食による減量において、
オメガ3系必須脂肪酸サプリメント併用の有無によるインスリン感受性への影響が検証されました。
具体的には、
ランダム化偽薬対照試験として、
非糖尿病の肥満者(BMI30-40、年齢25−65歳)を対照に、
低カロリー食(1200-1500 kcal/day)をベースに、
オメガ3系必須脂肪酸を1.8グラム/日(DHA/EPA, 5:1)投与群 (n = 24)
あるいは
偽薬投与群 (n = 24)
の2群について、
3ヶ月間の介入が行われています。
アウトカムとして、
インスリン抵抗性、GIP値が空腹時およびOGTT値にて測定されています。
解析の結果、
カロリー制限+オメガ3系必須脂肪酸(1.8グラム/日)の併用により、
インスリン抵抗性(HOMA-IR)の改善、
OGTT施行時のインスリンアウトプットの有意な減少、GIP産生の有意な減少が見出されたということです。
一方、
カロリー制限食の投与のみの群では、これらの変化は示されていません。
GIP産生の変化は、赤血球中のEPA値の変化と有意な負の相関を示し、
空腹時GIP値は、HOMA-IRと有意な正の相関が見出されました。
血中トリグリセリドは、カロリー制限により低下し、
これはオメガ3系脂肪酸併用群において顕著でした。
以上のデータから、
肥満でのカロリー制限/低エネルギー食による減量時に、
オメガ3系必須脂肪酸の併用によるインスリン抵抗性改善作用が示唆されます。
DHC製品では、
DHCプロティンダイエットシリーズによる置き換えに加えて、
ベーシックサプリメントとして、
EPA
DHA
の併用となります。
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