今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,緑茶による遺伝子傷害抑制作用を示した研究が報告されていました。
(
Br J Nutr. 2010 Sep 1:1-8.)
緑茶には,ポリフェノールが含まれ,抗酸化作用を介した機能性が知られています。
今回の研究では,緑茶による遺伝子保護作用が,in vitro系およびヒト臨床試験によって検証されました。
まず,
in vitro系では,ヒトリンパ球が茶(0.005-0.1 %, w/v)によって前処理され,酸化ストレスに対する抵抗性が測定されています。
その結果,前処理によってDNAの抵抗性が有意に亢進(P < 0.05)したということです。
次に,健康なボランティア18名を対象に,1日あたり300ml(分2)の緑茶(1 % (w/v))あるいは水(対照)を4週間投与し,介入前後で各種指標が測定されました。
(偽薬対照クロスオーバー法。6週間のwashout。)
DNA-ホルムアミドピリミジングリコシラーゼ(Fpg)コメットアッセイの結果,緑茶投与によってDNA傷害の有意な抑制(P < 0.05)が認められています。
(2種類の緑茶が用いられており,それぞれ−5.96±3.83%と−6.22±3.34%。対照群は+0.91±5.79 %)
以上のデータから,緑茶による遺伝子損傷抑制作用が示唆されます。
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