マグネシウム研究の専門ジャーナル(電子版)に,糖尿病患者において,マグネシウムサプリメントの投与による血管機能改善作用を示した臨床研究が,イタリアのグループ(University of Palermo)から報告されていました。
(
Magnes Res. 2010 Aug 24)
必須ミネラルであるマグネシウムは,血管緊張・アセチルコリン依存性内皮細胞弛緩関連因子として作用し,血管の機能維持に重要な働きを有しています。
今回の研究では,マグネシウムサプリメントの経口投与によって,高齢の糖尿病・高血圧患者において,血管内皮機能が影響を受けるかどうか,検証されています。
具体的には,糖尿病患者60名(平均年齢71.1歳,男性35名,女性25名)を対象に,1日あたり368mgのマグネシウム(ピドロ酸マグネシウムとして4.5グラム)あるいは偽薬のいずれかが1ヶ月間投与(各群n=30)されました。
(血管内皮機能は,上腕動脈のFMDなどにて評価。)
解析の結果,マグネシウムサプリメント投与群では,
マグネシウム値の有意な増加(0.42±0.05 mmol/L to 0.49±0.06 mmol/L; p < 0.05.),
FMD値の有意な改善(from 3.3±3.6% to 8.4±3.9%; p < 0.05)
が認められたということです。
(偽薬投与群では,有意な変化は示されていません。)
以上のデータから,マグネシウムサプリメントによる高齢糖尿病患者での血管機能改善作用が示唆されます。
マグネシウムは,単独でのサプリメントはあまり一般的ではなく,DHC
カルシウム/マグや
マルチミネラルといったベーシックサプリメントに含まれています。
(なお,糖尿病で治療中の場合,自己判断でサプリメントを摂るのではなく,主治医に相談することが大切です。)
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