サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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肥満対策の燃焼系複合サプリメントの安全性 [2015年08月03日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、肥満対策の燃焼系複合サプリメントの安全性を調べた臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Food Nutr Res. 2015 Jul 22;59:27999.)



肥満対策のサプリメントに用いられる機能性成分の機序として、

食欲調節、エネルギー消費量の増大、消化器系への作用などが考えられます。


このうち、いわゆる燃焼系といった訴求がされる成分は、交感神経系賦活作用などを介してエネルギー消費量の増大を示します。


しかし、交感神経賦活に対して、心血管系への安全性に対する懸念といった意見を聞くこともあります。


そこで、今回の研究では、

複数の機能性食品成分を含み、

燃焼系を訴求する抗肥満サプリメント製品について、安全性が検証されました。



具体的には、

健常者23名を対象に

(男性11名, 女性12; 平均年齢27.1±5.4歳, 171.6±9.6 cm, 76.8±16.1 kg, 26±5 BMI)


・サプリメント投与群(9名)、

・非投与対照群(14名)


の2群について、

28日間の介入試験が行われています。


用いられた燃焼系複合サプリメントの成分は、次の通りです。
(朝食前と昼食前に投与。)


(2437.5 mg 中の成分)

エネルギー消費+脂質代謝のための成分

ガラナ(Paullinia Cupana) 種子抽出物, 22% カフェイン, 緑茶(Camellia Sinensis) 抽出物, (45% EGCG), 98% ポリフェノール, Kola (Cola Nitida) Nut Powder, Caffeine Anhydrous (150mg), Cayenne (Capsicum Annuum) Fruit Powder 40,000 HU/g


食欲調節と体重管理

グルコマンナン(Amorphophallus Konjac) 根, 白インゲン豆 (Phaseolous Vulgaris) 粉末, Razberi-K® ラズベリーケトン


抗ストレス・気分感情バランス
高麗人参根末 Griffonia Simplicifoloia Seed Extract, Containing 98% 5-HTP

脳・中枢への作用
アセチル‐L‐カルニチン, pTerOPure® Pterostilbene, Vinpocetine

利尿成分
Uva Ursi (Arctostaphylos Uva‐Ursi) Leaf 20:1 Extract, Dandelion (Taraxacum Officinale) Root Extract 10:1, (Contains Taraxol & Taraxerol)

糖質対策と酵素系
アップルペクチン, DigeSEB® (Acid Stable Protease, Bacterial Protease, Alpha‐Galactosidase, Amylase, Bromelain, Cellulase, Fungal Protease, Hemicellulase, Lactase, Diastase, Papain, Peptizyme SP® (Serratiopeptidase), Glucoamylase, Invertase)


食事および運動については、
被験者の通常の生活習慣が続けられました。


安全性の指標として、

空腹時血糖、血圧、心拍数、一般血液生化学検査が測定されました。


解析の結果、

両群間で有意差が認められた項目は、

拡張期血圧、
クレアチニン、
推定糸球体濾過量(eGFR)、
グロブリン、
アルブミン/グロブリン比、
HDLでした。

また、
サプリメント投与群では、
拡張期血圧、
クレアチニン、
推定糸球体濾過量(eGFR)、
グロブリン、
アルブミン/グロブリン比、
HDLに投与前後での有意差が認められました。

対照群での投与前後では、
CO2 (-1.9±1.5 mmol/L) に有意な変化が見出されました。


なお、
いずれの変化も、生理的変動内と判断されています。


今回用いられた燃焼系複合サプリメントには、
有効成分として、カフェイン、緑茶成分、カイエンcayenne末が含まれることから、

交感神経系への影響が想定されますが、

今回のデータからは、
心血管系や腎機能、脂質代謝への作用は生理的変動内であり、臨床的意義はない、と考察されています。




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