看護救急医療の専門ジャーナル(電子版)に、心臓病で入院中の患者に対して、アロマセラピーとしてのラベンダー精油による睡眠障害改善作用を示した臨床研究が、トルコのグループ(Dokuz Eylül University)から報告されていました。
(
Nurs Crit Care. 2015 Jul 27.)
ICU(集中治療室)にて加療中の患者では、不眠/睡眠障害が見られます。
(患者の意識レベルにもよりますが。)
アロマセラピーは、不眠やストレスに関連した、うつ状態、不安などに有用性が示唆されています。
(DHCでは、
アロマセラピーの関連製品を扱っています。)
そこで、今回の研究では、
ICUに入院中の患者の睡眠の質や不安レベルに対する、
ラベンダー精油(エッセンシャルオイルの作用が検証されました。
具体的には、
ランダム化比較試験として、
心臓病(冠状動脈疾患)にてICU(CCU)に入院中の患者60名を対象に、
アロマセラピー実施群では、
2%ラベンダーエッセンシャルオイルの吸入を15日間行い、
介入の前後で、
睡眠障害および不安の指標として、それぞれ、
Pittsburgh Sleep Quality Index (PSQI) とthe Beck Anxiety Inventory (BAI) スケールによる評価が行われました。
また、対照群(ラベンダー非投与群)でも、同様に15日間の前後で評価が行われています。
解析の結果、
介入の前後において、
対照群に比べて、
アロマセラピー実施群/2%ラベンダー精油吸入群では、
PSQI およびBAIの指標において、
有意な改善が認められたということです。
(p < 0.05).
ラベンダー精油吸入群では、
睡眠の質の改善、不安感の減少が示されました。
以上のデータから、
ICUの患者において、
ラベンダー精油を用いたアロマセラピーは、
睡眠の改善、不安の減少といった有用性が期待でき、
安全性も高く、経済性(費用対効果)としても優れていると考えられます。
最近の研究では、
アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用
アロマセラピーによる認知症改善作用
ベルガモット精油アロマセラピーによるストレス軽減効果
月経困難症に対するアロマセラピーの効果
アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析
アロマセラピーによる術後の鎮痛効果
アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師
アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者
も示されています。
なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。
したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。
DHCでは、
アロマセラピーの関連製品を扱っています。
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