サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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妊娠中のマルチビタミンサプリメントの有用性 [2016年06月10日(金)]
周産期医学の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠中のマルチビタミンサプリメント摂取の有用性を示した臨床研究が、米国連邦政府国立の研究グループ(Centers for Disease Control and Prevention)から報告されていました。
(Matern Child Health J. 2016 May 21.)



マルチビタミンサプリメントは、必須栄養素の補完的な摂取から生活習慣病予防といった目的で広く利用されています。


しかし、マルチビタミンの投与では介入の作用が緩徐であるため、臨床研究では検出力不足となり、有用性を示すことが容易ではありません。


マルチビタミンサプリメントとがんに関して、

50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果

というデータが報告されています。


また、
マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析
という報告もあります。


さて、

今回の研究では、


米国において、
母体のマルチビタミンサプリメント利用と、早期分娩(早産、37週未満の出生)との関連が検証されました。


(私見ですが、なかなか検証は容易ではない分野です。)


具体的には、


米国の妊娠リスク評価モニタリングシステムを利用し、

2009年から2010年のかけて、


18歳以上の女性で、

妊娠前1か月間のマルチビタミンサプリメントの利用(24州の57,348名)
および

妊娠中の3カ月以上のマルチビタミンサプリメントの利用(3州の5,095名)

のデータが調べられています。


解析の結果、

妊娠に先立つ1ヶ月の間に、
1週間の4回以上マルチビタミンサプリメントを利用していたのは、36.8 %でした。


妊娠期間中に3ヶ月間以上、1週間に4回以上のマルチビタミンサプリメント利用を行っていたのは、79.6 %でした。


交絡因子で補正後、

1週間あたり1-3回のマルチビタミンサプリメントの利用、
あるいは、

妊娠に先立ち1週間あたり4回以上のマルチビタミンサプリメントの利用は、

いずれも、早産との関連は認められませんでした。


次に層別解析では、

用量依存性は明確ではありませんでしたが、

非ヒスパニックの黒人女性では、
妊娠中3ヶ月間のマルチビタミンサプリメントの利用と、早産リスク低減との有意な相関が認められたということです。


以上のデータから、

妊娠中のマルチビタミンサプリメントの利用と、早産リスク低下との関連が示唆されます。


ただし、マルチビタミンサプリメントの摂取と、早産リスク抑制というアウトカムですので、検証が容易ではない分野と思います。

今後、日本人を対象にした研究により、臨床的意義の解析が期待されます。






マルチビタミンサプリメントとがんに関して、


50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果

というデータが報告されています。



また、

マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析


という報告もあります。




なお、健康増進及び疾病予防には、適切な食習慣や運動習慣が基本であり、サプリメント・健康食品がそれらに置き換わるわけではありません。


医療専門誌によるマルチビタミン摂取の推奨論文としては、次の2つがよく知られています。

(1)NEJM誌(1998)の論説

「Eat Right and Take a Multivitamin」


『適切な食事を摂り、マルチビタミンも利用しましょう』

(神経管欠損症予防、動脈硬化性疾患予防の意義)

(Oakely GP. NEJM. 1998 Editorial )


(2)JAMA誌(2002)の総説

「Vitamins for chronic disease prevention in adults」


『成人は、毎日、マルチビタミンサプリメントを摂取するべき』

(先進国では欠乏症は稀であるが、至適濃度を下回ることのリスクがある。)

(Fletcher.et al. JAMA. 2002 )



DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。


中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))









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