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ベリー類の摂取が多いと高齢者の認知機能が保たれる [2012年05月05日(土)]
神経病学の専門ジャーナル(電子版)に、ベリー類やフラボノイドの摂取が多いと、高齢者における認知機能の低下が抑制される、という研究が、米国のグループ(Harvard Medical School)から報告されていました。
(Ann Neurol. 2012 Apr 26. doi: 10.1002/ana.23594)




イチゴ(ストロベリー)やブルーベリーなどのベリー類には、ファイトケミカルの1種であるフラボノイド類が豊富に含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した健康増進・疾病予防効果が示唆されています。




今回の研究では、高齢者におけるベリー類およびフラボノイド類の摂取と、認知機能との関連が調べられました。



具体的には、1980年から開始され、4年ごとに食事調査が行われているNHS(Nurses' Health Study)の登録者の中から、

1995年から2001年の間に、70歳以上の被験者16,010名を対象に、

認知機能が測定され、

2年間ごとにフォローアップが行われました。





解析の結果、

ブルーベリーおよびイチゴの摂取が多いほど、

認知機能の低下が有意に抑制された、ということです。





交絡因子で補正後の認知機能テスト(global score);

 ・ブルーベリーの摂取(p-trend = 0.014, mean difference = 0.04, 95% CI = 0.01-0.07,

 ・ストロベリーの摂取(p-trend = 0.022 and mean difference = 0.03, 95% CI = 0.00-0.06)





これらの効果は、

今回のコホート研究では、1.5〜2.5年で見出されたことから、

ベリー類の摂取による認知機能への作用には最大2.5年を要する、

としています。



また、アントシアニン類の摂取(p-trends = 0.015)および総フラボノイドの摂取量(p-trends = 0.053)が、認知機能低下の抑制に有意に相関することも示されています。





以上のデータから、

高齢者では、

フラボノイド類の摂取、特にベリー類からの摂取が多いと、

認知機能の低下が抑制されることが示唆されます。




今後、介入試験による検証が期待される分野です。




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