今の夫も何かと難しいところがあり、
私は本当の自分の気持ちを、
いつしかしまいこむようになっている。
夫が定年になったら、
今よりもっともっともっと口うるさく注意され続けることだろう。
私のいい点よりも、ダメな部分を、
一日中言い続けるだろう。
今からそれを考えると憂鬱だ。
自分が働きに出られるなら、とっくに出ている。
わけあって、それができないからつらいのだ。
理由はここには書けないけれど・・・。
書いたとしても普通の人には理解してもらえないから。
夫もバツイチだけど、子供たちはもう成人しているし、
元妻は金持ちで、子供たちもそっちにくっついているし、
私は普通の母子家庭で、連れ子再婚という、弱い立場での再婚だったから、
いつも夫婦対等というわけにもいかず、
自分の思いを主張することもできず、何か言われても、
なるべくだまって耐えるようにしている。
自分の気持ちを言ったからと言って、
私の気持ちを理解し、思いを受容し共感しつつ受け止めてくれるような
懐の広さは、今の夫にもない。
元夫よりは、今の夫のほうが、はるかにましだけど、
それでも、
何か、気持ちをわかってもらえない不満がチリのように少しずつ少しずつ積っていく。
たぶん、こんな理由も、離婚を決断した
三船ミカさんにもあったんだろうな。
私はもう、今の夫は
そういう人だと諦めている。
分かってもらえる容量のない人には、いくら言っても無駄だということは
前の夫でいやというほど思い知ってきたから、
今の夫だってそう変わるものでもない。
元夫との暮らしの中で、
日本語が通じない人もいるのだと思い知ったあの日。
そういう人たちとは、それなりにつきあうか、離れて行くしかないのだということも、
経験済みだから。
連れ子再婚する母も、再婚相手と対等な立場になれることは理想だけど、
現実ななかなかそうはいかない。
今の夫も、私と再婚して10年以上が過ぎ、
倦怠期なのかもしれない。
こうした心の隙間に、
不倫が忍び込むのかなと思うこのごろ・・・。
若いころは、
50代のおばさんが恋愛するなんておぞましいと思っていたけれど、
いざ、自分が50代になってみると、
「ああ、こういう心の隙間で熟年離婚とか、W不倫とか起こるのね・・・・」って
なんとなく理解できる気がする。
70代での恋愛も、
今は全く理解できないけれど、
自分が70代になった時に、その気持ちが理解できるのかもしれないな・・・。
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