臨床栄養学の専門ジャーナルに、アスタキサンチンによる認知機能改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(
J Clin Biochem Nutr. 2012;51(2):102-7.)
アスタキサンチンは、カロテノイド系ファイトケミカルの1種で、抗酸化作用や眼精疲労改善作用、メタボリック症候群改善作用などが知られています。
また、
アスタキサンチンによる自転車競技のパフォーマンス/運動能の向上効果を示した臨床研究
や、
アスタキサンチンによる運動負荷時の酸化障害抑制作用
なども示されています。
さて、今回の研究では、アスタキサンチンによる認知機能への影響が検証されました。
具体的には、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、
健康な中高年の被験者96名を対象に、
アスタキサンチン投与群
(低用量群:6mg/日、高用量群:12mg/日)
あるいは
偽薬投与群の2群について、
12週間の介入試験が行われました。
(なお、被験者は、加齢による物忘れ、といった訴えを有しています。)
各種の臨床生化学検査、認知機能関連指標(CogHealth and Groton Maze Learning Test)が投与前後と、介入4週間ごとに測定されています。
解析の結果、
高用量群(12mg/日)では、12週間の時点で、
CogHealth batteryスコアの改善が認められたということです。
また、
高用量群と低用量群(6mg/日)のいずれにおいても、
偽薬群に比べて、
Groton Maze Learning Testスコアでの早期の改善が見出されました。
ただし、被験者数が少なく、介入群と偽薬群との間に有意差は認められていません。
なお、有害事象は示されていません。
以上のデータから、
アスタキサンチン含有サプリメントによる認知機能の改善が示唆されます。
今後、さらに質の高い研究による検証が期待される分野です。
DHCでは、
カロテノイド系ファイトケミカル含有サプリメントとして、
アスタキサンチン、
ルテイン、
リコピン、
マルチカロテン
などを製品化しています。
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