今月のがん研究の専門ジャーナルに、魚油(EPA・DHA)サプリメントによる大腸がん患者のQOL改善作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Indiana University)から報告されていました。
(
Nutr Cancer. 2015 Sep 18:1-8.)
がんサバイバーに対する栄養サプリメント療法の研究が注目されています。
今回の研究では、
大腸がん(結腸がん・直腸がん)ステージ2の患者に対する魚油サプリメントの作用(QOL、がん再発への作用)が検証されました。
具体的には、
米国の北カロリンスカがん登録において、
2009年から2011年の間に
大腸がん(結腸がん・直腸がん)のステージ2と診断された患者453名を対象に、
診断時、
12ヶ月後、
24ヶ月後の時点において関連指標の評価が行われています。
解析の結果、
診断24ヶ月後の時点において、
健康関連QOL指標の一つにおいて、魚油サプリメント投与による有意な改善効果が認められました。
(12-item Medical Outcomes Short Form)
(β = 2.43, 95% CI: 0.10-4.76)
なお、
24ヶ月後での大腸がん機能評価指標、がん再発率には有意差は認められませんでした。
今回のデータから、
論文著者らは、
ステージ2の大腸がん患者において、
魚油サプリメント投与による健康関連QOL(生活の質)改善効果が示唆されると考察しています。
EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸を含む魚油は、抗炎症作用などの機能性が知られています。
EPAや
DHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。
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