今月の更年期研究の専門ジャーナルに、加齢に伴う認知機能の低下に対する介入方法についての系統的レビューとメタ解析が報告されていました。
(
Climacteric. 2015 Sep 11:678-689.)
加齢に伴う認知機能の低下に対して、
機能性食品成分や食生活による予防効果が期待されています。
今回の研究では、
中高年以降の12種類の介入方法について、
認知機能への作用が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースから、
中高年の健常者あるいは軽度認知機能障害を有する成人を被験者とし、
6ヶ月以上の介入期間のランダム化比較試験が抽出され、
1,038報から24試験がメタ解析の対象となりました。
主アウトカムはglobal cognition、
副アウトカムはepisodic memoryです。
解析の結果、
地中海食にオリーブオイルや太極拳を組み合わせた介入方法が、
主アウトカムである認知機能を改善したということです。
また、地中海食+オリーブオイル+大豆イソフラボンサプリメントの介入では、副アウトカムの記憶能の改善が示されました。
今回のメタ解析から、
地中海食+オリーブオイルによって、
加齢に伴う認知機能低下抑制作用が示唆されます。
機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。
イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析
イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用
イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ
イチョウ葉エキスの有効性と安全性
イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用
イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー
PS(ホスファチジルセリン)サプリメント
PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用
エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
・ビタミンB群
ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果
脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究
オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果
一般に、認知機能への効果を期待する場合には、
ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(
EPAや
DHA)、
イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。
また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。
DHCでは、
複合サプリメントも製品化しています。
地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。
地中海食で死亡率が半減する
低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効
オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下
地中海食がメタボを抑制
バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用
バージンオリーブオイルの心臓病予防作用
オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用
地中海食による認知症予防効果
地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用
超低炭水化物・地中海食による減量効果
地中海食による高尿酸血症リスクの低下
オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用
バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用
オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用
伝統的地中海食による脂質代謝改善作用
オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下
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