サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ベジタリアンと非ベジタリアンの比較:ビタミン・ミネラル摂取状況 [2015年10月31日(土)]
今週、加工肉の摂取が、がんリスクを高める、というニュースがありました。

新たな研究データが示されたということの紹介で、話題性があったようですが、

加工肉や赤身肉の摂取ががんと相関するというのは、特に目新しい話ではありません。

実際、10年以上前から、AICRなどがん予防指針では、赤肉や加工肉の摂取によるがんリスク増大が示されています。

(つまり、がん予防のための生活習慣として、加工肉や赤身肉は避けるように、という食事ガイドラインが示されています。)


さて、今日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ベジタリアンと非ベジタリアンにおいて、ビタミンやミネラルの摂取状況を調べた調査研究が、スイスのグループから報告されていました。
(Eur J Nutr. 2015 Oct 26.)




スイスでは、ベジタリアン食およびビーガン(ヴィーガン)食が人気となっていることから、

今回の研究では、

スイス居住のベジタリアンおよびビーガンの成人において、

ビタミンとミネラルの摂取状況が検証されました。


具体的には、

18歳から50歳の健常者から、

非ベジタリアン100名、

ベジタリアン100名、

ビーガン53名を対象に、


BMI、

血中のビタミンA, C, E, B1, B2, B6, B12,

血中の葉酸、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、βカロテン、

血中の鉄、マグネシウム、亜鉛、

尿中のヨウ素

が測定されました。

また、3日間の食事記録、身体活動、生活習慣も調べられています。



解析の結果、

3群のうち、

非ベジタリアンでは、

マグネシウム、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、葉酸の摂取量が最低でした。


次に、

ビーガンでは、カルシウムの摂取量が少なく、ビタミンDとビタミンB12が境界域でした。



各栄養素別の解析で、

最も欠乏している人の割合が多いビタミンやミネラルは、

非ベジタリアン群では葉酸の58 %、

ベジタリアン群では、ビタミンB6とナイアシン(それぞれ58 and 34 %)

ビーガン群では、亜鉛の47 %

でした。



ビーガン群では、

ビタミンB12の摂取はほとんど認められませんでしたが、

サプリメントが広く利用されていることから、

いずれのグループでもビタミンB12欠乏は認められていません。


また、鉄欠乏の割合について、群間の差は認められませんでした。



以上のデータから、

ベジタリアン、ビーガン、非ベジタリアンでは、ビタミンやミネラルの摂取状況に大きな違いがあり、不足しやすい栄養素が異なることが見出された一方で、

サプリメントや栄養素強化食品が広く利用されているために、

実際には、ビタミンやミネラルはほぼ充足されている、

と推察されます。






これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。



ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用




ベジタリアン食による血圧低下作用@メタ解析



なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



エクストラバージンオリーブオイル



ところで、最近の研究によって、糖質制限食・低炭水化物食よる減量・ダイエット効果や2型糖尿病での血糖コントロール改善効果が明らかとなっています。


また、
植物性たんぱく質および植物性脂質による心臓病リスク低減作用が知られています。



医学的に適切ではない糖質制限食のパターンとして、「糖質制限食・低炭水化物食では、‘焼き肉・ステーキ’食べ放題」があります。
動物性たんぱく質や動物性脂質の過剰摂取は、心血管疾患リスクを高めることが懸念されます。


植物性食品をベースにした糖質制限食・低炭水化物食による体重と脂質代謝への効果として、

エコアトキンスダイエットの減量と脂質代謝改善作用



といった研究もあります。


DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。





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葉酸サプリメントによる認知機能改善効果 [2015年10月30日(金)]
今月の老年医学の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸サプリメントによる認知機能への作用を調べた臨床研究が、中国とスウェーデンのグループから報告されていました。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2015 Oct 27.)



葉酸は、ビタミンB群の1種です。

葉酸サプリメントは妊娠初期に必須であるだけでなく、

中高年以降では、葉酸摂取による動脈硬化性疾患の予防や認知症の予防といった作用が示されています。


(ホモシステインからメチオニンへの転移に葉酸が必須であり、葉酸が不足すると、血中ホモシステインが高くなります。

ホモシステインは、血管内皮細胞や血液凝固因子に影響し、LDLの血管壁への沈着、動脈硬化の進展を生じます。)、


先行研究では、


ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究

といった報告があります。



さて、

今回の研究では、

軽度認知機能障害(MCI)を有する中国人の高齢者において、

葉酸サプリメント投与による認知機能への影響が検証されました。



具体的には、

ランダム化比較試験として、

MCIを有する65歳以上の180名を対象に、

・葉酸(400マイクログラム/日)

・偽薬

のいずれかが投与され、

投与開始時、3ヶ月、6ヶ月の時点で認知機能関連指標が調べられています。


159名(葉酸群80名、対照群79名)が6ヶ月間の介入試験を完了しました。

ITT解析の結果、


まず、

対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群では、

血中葉酸値の有意な増加、


ホモシステイン値の有意な減少(改善)、

が認められました。



次に、

認知機能関連指標に関して、

対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群では、

認知機能関連指標でも有意な改善が見出されました。



6ヶ月の時点で、対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群では下記の認知機能指標で有意な改善が認められました。

・Full Scale IQ (p = .031; effect size d = 0.168),

・Digit Span (p = .009; d = 0.176),

・Block Design (p = .036; effect size d = 0.146)

(そのほかの認知指標に有意な影響は見出されていません)



以上のデータから、

軽度認知機能障害を有する高齢者において、

葉酸サプリメントによる認知機能低下抑制作用が示唆されます。


DHCでは、
葉酸サプリメントを製品化しています。

葉酸 30日分
厚生労働省も推奨! 赤ちゃんを考えたら、毎日とりたい栄養素
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機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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アシュワガンダ(インド人参)による女性の性機能改善効果 [2015年10月29日(木)]
今月の医学生物学研究の専門ジャーナル(電子版)に、アシュワガンダ(インド人参)による女性の性機能改善作用を示した臨床研究が、インドのグループから報告されていました。
(Biomed Res Int. 2015;2015:284154.)


インド人参(アシュワガンダAshwagandha、学名Withania somnifera)とは、インドの伝統医療であるアーユルヴェーダにおいて滋養強壮に利用されてきたハーブです。
いわゆるアダプトゲンadaptogenの1種になります。

有効成分として、ウィタフェリンwithaferinやウィタノリドwithanolide等のステロイド・ラクトン類、isopelletierineやanaferine等のアルカロイド類が知られています。



今回の研究では、

アシュワガンダ根由来抽出物による女性の性機能への作用が検証されました。



具体的には、

健康な女性50名を対象に、

・アシュワガンダ根由来抽出物(600mg,分2)投与群

・偽薬投与群

の2群について、

8週間の介入が行われ、

性機能指標として、

Female Sexual Function Index (FSFI) Questionnaire および

Female Sexual Distress Scale (FSDS)、

性交回数などによる評価が行われました。


解析の結果、

介入後の時点において、

偽薬群に比べて、

アシュワガンダ投与群では、

FSFI総スコアの有意な改善
(p < 0.001),

FSFI ドメインスコアの有意な改善
(arousal, p < 0.001, lubrication, p < 0.001, orgasm p = 0.004, satisfaction p < 0.001)

FSDS スコアの有意な改善
(p < 0.001)

性交に成功した回数の有意な改善
(p < 0.001)

が認められたということです。


以上のデータから、

アシュワガンダによる女性での性機能改善作用が示唆されます。




DHCでの関連製品としては、


マカ


トンカットアリ


複合サプリメント

などがあります。



マカは男性向けの強壮作用を訴求した機能性食品成分としてよく知られています。

これまでの複数の臨床研究によって、男性の性機能改善作用や勃起障害改善作用が示されており、メタ解析による有効性も示されています。

滋養強壮という目的では、マカは、男性だけではなく、女性にも用いられます。

また、妊孕力の向上作用があることから、男性および女性の不妊症に対しても用いられています。




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還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果 [2015年10月28日(水)]
臨床検査学の専門ジャーナルに、還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)による乏精子症(精子無力症)への効果を示した臨床研究が、インドのグループから報告されていました。
(J Clin Diagn Res. 2015 Sep;9(9):BC01-BC03.)



コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



男性の精子数は、環境要因(環境汚染物質や内分泌かく乱物質)による影響を受けることがわかっています。

また、
テストステロンの低下は、抗酸化能の低下との相関も知られています。

先行研究では、抗酸化ビタミンと還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)の併用による有用性が示唆されています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用




さて、今回の研究では、
乏精子症(精子無力症、oligoasthenozoospermia)に対する還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)の作用が検証されました。



具体的には、

20−40歳の不妊症の男性60名を対象に、

1日あたり150mgの還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)が6ヶ月間投与され、

精子機能に関連するマーカーが測定されています。


解析の結果、

まず、
精子数は、53%の増加が認められました。
(p<0.05)


また、

精子運動能も、サプリメント投与後に、
26%の亢進が認められました。
(p<0.05)


さらに、
運動能の内訳として、

高い運動能の精子数は、41%増加していました。
(p<0.05)


その他、
運動能の低い精子数は29%減少、
(p<0.05)

運動能のない精子の数は55%減少 (p<0.05)

していました。


テストステロン値は、試験期間中は有意な変化はなく、

精子の形態学的所見では改善が認められています。


以上のデータから、
還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)による精子機能への改善が示唆されます。


今後、妊娠率のアウトカム向上など、臨床的意義の検証が期待される分野です。


DHCでは、カネカ製の還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)を適正な価格・継続できる価格で提供しています。

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コエンザイムQ10+セレンによる健康寿命延伸効果 [2015年10月27日(火)]
栄養学の専門ジャーナルに、高齢者におけるコエンザイムQ10+セレンの作用を検証した臨床研究が報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2015;19(9):870-7.)



今回の研究では、

地域居住の高齢者において、コエンザイムQ10+セレン投与による健康保持への作用が検証されました。



具体的には、
48ヶ月間のランダム化二重盲検試験として、

地域居住の高齢者443名を対象に、

・コエンザイムQ10+セレン投与群、
・偽薬投与群の2群について、

入院していない日数、健康関連QOLの2つが調べられています。


入院については、内科および循環器科への入院が記録され、

健康関連QOLとして、SF-36、Cardiac Health Profile (CHP)、overall-QoLが測定されました。


48ヶ月後に206名のデータが解析されました。

まず、
全体では、両群間に差は認められませんでした。

次に、
年齢、性別、投与開始前の心機能(NT-proBNP)を一致させた層別解析では、


入院しなかった日数は、

偽薬群の1533日に対して、

実薬投与群では1779日であり、

両群間に有意差が見出されたということです。
(p=0.03)


また、
健康関連QOLでも、

実薬群では、

身体機能低下の抑制 (p=0.001),

活力の低下の抑制 (p=0.001)

身体構成スコアの低下の有意な抑制(p=0.001)

全般的なQoL低下の有意な抑制 (p=0.001)が認められました。



以上のデータから、

地域居住の高齢者において、

コエンザイムQ10+セレンによる健康保持作用が示唆されます。


コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と

還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。


若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。



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亜鉛の摂取が多いとカドミウム曝露が少ない [2015年10月26日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、亜鉛の摂取量と、カドミウム曝露との関連を調べた疫学研究が、米国のグループから報告されていました。
(J Nutr. 2015 Oct 21.)



カドミウムは、健康障害を生じうる有害な環境汚染物質です。


一定量が農産物に含まれており、日本人の場合はコメからの摂取量が多くなっています。

(なお、「一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます」。)

(参照:「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&A 厚生労働省)



カドミウムの吸収や蓄積には、亜鉛の摂取が影響します。


そこで、今回の研究では、

亜鉛の摂取量や血中亜鉛の値と、

カドミウム曝露との関連が調べられました。



具体的には、

米国全国健康栄養調査2003-2012から、

尿中カドミウム値6,678名、

血中カドミウム値6,488名

のデータが抽出され、


血中亜鉛のデータ(1,195名)を用いて、


尿中カドミウム排泄量と、

亜鉛の摂取量(五分位)との相関

亜鉛サプリメントの用量や利用期間との関連が調べられています。


年齢、BMI、人種、性別、喫煙、エネルギー摂取量、カルシウム、鉄などの交絡因子で補正が行われました。


解析の結果、


全亜鉛摂取量の5分位の最高群では、

最低群に比べて、

尿中カドミウム値が0.04 μg/g(クレアチニンあたり)低いという相関が見出されました。
(P-trend = 0.0041)


亜鉛サプリメントの摂取量と、摂取期間は、

血中カドミウム値と有意な負の相関が認められています。
(P = 0.0372)


回帰分析では、

亜鉛の摂取量が10%増加するごとに、

血中カドミウム値は0.42%低下という有意な相関があり、
(95% CI: -0.79%, -0.06%; P = 0.0260)


尿中カドミウムも、0.42%低下するという有意な相関
(95% CI: -0.81%, -0.04%; P = 0.0340)

が見出されました。


また、

血中亜鉛値の10%の上昇は、

血中カドミウム値の 1.99%の低下
(95% CI: -3.17%, -0.81%; P = 0.0012)

および

尿中カドミウム値の4.09%の増加
(95% CI: 2.14%, 6.04%, P = 0.0001)

と相関が認められました。



以上のデータから、

米国成人において、

食事やサプリメントからの亜鉛の摂取が多いと、

カドミウム曝露が低くなるという相関が示唆されます。


今後、両者の因果関係や臨床的意義の検証が期待される分野です。



DHCでは、

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コンニャクグルコマンナンによる減量効果 [2015年10月25日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、コンニャクグルコマンナンによる減量効果を示した臨床研究が、米国のグループ(University of Houston)から報告されていました。
(J Am Coll Nutr. 2015 Oct 22:1-7.)



コンニャクグルコマンナンとは、コンニャク(蒟蒻)に含まれる水溶性食物繊維の1種です。

ダイエット訴求の機能性食品成分としても知られています。


今回の研究では、

コンニャクグルコマンナンによる抗肥満作用が検証されました。

具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

・コンニャクグルコマンナン3グラム+カルシウム300mg含有サプリメント

・偽薬(カルシウム300mgのみのサプリメント)

の2群について60日間の介入が行われています。


体脂肪量は、DEXA法にて測定されています。

過体重の成人83名(男性17名、女性66名)が試験を完了しました。


服薬コンプライアンス(食事30分前のタブレット摂取)なども調べられています。


解析の結果、

まず、
DEXA法及び血液検査では、
両群とも投与前から有意な変化は認められませんでした。


次に、
層別解析によると、
服薬コンプライアンス測定に対して訴えのあった被験者では、

偽薬群に比べて、
グルコマンナン投与群において、

体重の有意な減少、
体脂肪率、体脂肪量の有意な減少、
LDLコレステロール値の有意な減少が認められたということです。


論文著者らは、

今回の研究において、

グルコマンナン投与による体重の減少、体脂肪の減少、コレステロールの低下に対する有用性が示され、この時、除脂肪体重や骨密度が維持されたとして有用性が示唆されたものの、

コンプライアンスでの補正後には、効果は明確ではなかったとしています。




私見ですが、コンニャクグルコマンナンは水溶性食物繊維としての機能性はあると考えられますが、それ以上でもそれ以下でもなく、(つまり、特異的な機能性を有する特別な成分があるわけではなく、コンニャクが痩せ薬になるのではなく)、減量効果については、補完療法として、一定の効果も否定できない、というエビデンスレベルでしょうか。


DHCでは、
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低カロリー・低脂肪・低炭水化物で、良質のたんぱく質を1食あたり20グラム含むフォーミュラ食(置き換え食)として、国内シェア第1位です。




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インフルエンザに対してエキナセアはタミフルと同等の効果を示す [2015年10月24日(土)]
臨床治療学研究の専門ジャーナルに、インフルエンザに対して、エキナセアがタミフルと同等の効果を有することを示した臨床研究が、欧州のグループ(チェコ、イギリス、ドイツの協同グループ)から報告されていました。
(Curr Ther Res Clin Exp. 2015 Apr 20;77:66-72.)



エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。

エキナセアは、欧米では、小児や妊婦でも用いられており、安全性の高いハーブです。


さて、今回の研究では、
インフルエンザに対して、エキナセアとオセルタミビル (oseltamivir、インフルエンザ治療薬;タミフル)の作用が比較検討されました。


具体的には、

多施設共同ランダム化二重盲検対照試験として、

チェコ共和国のプライマリケア医の外来においてリクルートされた、
インフルエンザ初期(発症48時間以内)の患者473名を対象に、

・インフルエンザ治療薬のオセルタミビルを5日間投与し、続いて、偽薬を5日間投与した群、

・エキナセア(Echinacea purpurea)含有飲料を10日間投与した群、
(Echinaforce Hotdrink, A. Vogel Bioforce AG, Roggwil, Switzerland)

の2群について、

インフルエンザからの回復者の割合(インフルエンザ症状が夕方に、軽度あるいは消失した被験者の割合)が調べられました。


解析の結果、

インフルエンザから回復した被験者の割合は、


1日後の時点で、
エキナセア投与群:1.5%
オセルタミビル(タミフル)投与群:4.1%

5日後の時点で、
エキナセア投与群:50.2%
オセルタミビル(タミフル)投与群:48.8%

10日後の時点で、
エキナセア投与群: 90.1%
オセルタミビル(タミフル)投与群:84.8%

でした。

いずれの日でも、両群の同等性が示されました。


また、
インフルエンザ感染のピークの時期において、
ウイルス学的にインフルエンザウイルス感染が確定された例について、レトロスペクティブな解析を行ったところ、同様の結果が見出されたということです。

さらに、
合併症の発症率は、
タミフル投与群よりも、エキナセア投与群のほうが、有意に低値でした。
(エキナセア投与群2.46% vs タミフル投与群:6.45%; P = 0.076)

その他、
有害事象(特に、嘔気や嘔吐など)でも、タミフル投与群よりも、エキナセアのほうが少なくなっています。


以上のデータから、

インフルエンザ初期において、

エキナセアの投与は、

インフルエンザ治療薬のタミフルの投与と、臨床的に同等の効果があり、かつ、副作用が少ないことが示唆されます。




エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。

また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。

DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)




ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)





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posted at 23:55 | この記事のURL
赤ワインが2型糖尿病患者の心血管リスクを改善 [2015年10月23日(金)]
今月の内科学の専門ジャーナルに、2型糖尿病における赤ワインの健康効果を示した臨床研究が報告されていました。
(Ann Intern Med. 2015 Oct 13.)



適度な飲酒は、健康維持に有用であるとされており、1日1〜2杯の赤ワインの摂取は、ブドウ由来ポリフェノールによる抗酸化作用や抗炎症作用を介した動脈硬化リスクの低下などが知られています。


今回の研究では、

2型糖尿病患者において、
適度なアルコールの摂取およびワインの影響が検証されました。



具体的には、

イスラエルの大学のメディカルセンターにおいて、
(Ben-Gurion University of the Negev-Soroka Medical Center)

血糖コントロールが良好であり、かつ、
アルコールを控えている2型糖尿病患者を対象に、

夕食時に、

・150mのミネラルウォーター投与群

・150mlの白ワイン投与群、

・150mlの赤ワイン投与群

の3群に分けて、

2年間の介入試験が行われました。

なお、各群とも、
摂取エネルギー制限はなく、地中海食の食事を摂取しました。

主アウトカムは、
脂質および糖代謝の指標です。

血圧、肝機能指標、服薬、症状、QOLなども調べられました。



224名が参加し、

94%が1年のフォローアップを完了、

87%が1年間のフォローアップを完了しました。



ミネラルウォーター投与群(地中海食のみの介入群)に比べて、

赤ワイン投与群では、

HDL値は0.05 mmol/L (2.0 mg/dL)の有意な上昇(改善)、
(95% CI, 0.04 to 0.06 mmol/L [1.6 to 2.2 mg/dL]; P < 0.001)

アポリポプロテイン(a)の有意な上昇
(0.03 g/L; CI, 0.01 to 0.06 g/L; P = 0.05)

総コレステロール/HDL比の有意な低下
(0.27; CI, -0.52 to -0.01; P = 0.039)

が認められました。


層別解析によると、

エタノールの低代謝群(alcohol dehydrogenase alleles [ADH1B*1]キャリア)では、

エタノールの高代謝群(ADH1B*2キャリア)に比べて、

いずれのワイン摂取でも、血糖コントロール(空腹時血糖値、HOMA-IR、HbA1c)での好影響が認められたということです。


また、
水投与群に比べて、

ワイン投与群では、両群とも

睡眠の質の有意な改善が示されています。
(P = 0.040)

その他に測定された、
血圧、体脂肪量、肝機能、服薬治療、症状、QOLといった指標では3群での有意差は認められませんでした。


全般に、

水投与群(地中海食のみの介入群)での変化に比べて、

赤ワイン+地中海食の介入群では、

メタボリック症候群の構成項目数が有意に減少しています。
(0.34; CI, -0.68 to -0.001; P = 0.049).



以上のデータから、

血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者において、

地中海食をベースに、1日あたり150mlの赤ワイン摂取による内分泌代謝系への好影響が示唆されます。

また、この作用は、アルコール代謝の遺伝素因にも関連することが示唆されます。




赤ワインに関連したポリフェノールとして、

DHC製品では、
ポリフェノール



レスベラトロール

があります。



また、
DHCでは、ワインも取り扱っております。


(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)






地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




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バレット食道に対する茶カテキンの投与 [2015年10月22日(木)]
ただいま、DHCでは、

【特設サイト】にてキャンペーンを実施中です。
日本のサプリを健康にする。
 DHCのサプリメントを0円でお試しいただけます。もちろん送料無料。






さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月のがん予防研究の専門ジャーナル(電子版)に、バレット食道に茶カテキンを投与した臨床研究が、米国のグループ(Columbia University)から報告されていました。
(Cancer Prev Res (Phila). 2015 Oct 15.)


バレット食道(Barrett's Esophagus)とは、食道下部の粘膜細胞が、胃と同じ円柱上皮に置換している病態であり、

食道がんのリスクに関係する腸上皮化生も認められます。



緑茶には、ファイトケミカルの1種、カテキン類が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が知られています。

(緑茶も紅茶もウーロン茶も、発酵の程度が違うだけで、
元になるお茶の葉は、
すべて、学名カメリア・シネンシスCamellia Sinensisというお茶の木の葉です。)




今回の研究では、

緑茶に由来するポリフェノールE(茶カテキン)によるバレット食道への作用が検証されました。


具体的には、

6ヶ月間のランダム化比較試験として、

偽薬あるいは茶カテキン (200 mg, 400 mg, or 600 mg)が投与され、

内視鏡および生検による評価が介入前後で行われています。



研究の目的は安全性、
次に、臨床検体に対するカテキンの作用です。

44名が試験に登録し、

11名が偽薬群、

33名が茶カテキン投与群
でした。

600mgまでのカテキン漸増試験により、重篤な有害事象は認められず、

グレード1−2の嘔気、グレード1の曖気、グレード1のLDH上昇でした。

偽薬群では、ラボデータのグレード1以外に、偽薬投与に関連した有害事象は認められていません。


NTT解析では、

茶カテキンの用量と、
食道EGCG値との間に有意な相関が認められました。

(mean changes (pmol/g) of 0.79 (placebo), 6.06 (200 mg), 35.67 (400 mg), 34.95 (600 mg); p=0.005)



また、ポリフェノール用量と、尿中PGE-Mとの間にも有意な相関が認められています。



以上のデータから、

茶カテキンの投与は、安全性が高く、

偽薬群あるいは200mg投与群に比べて、

400mgあるいは600mgの用量では、食道の粘膜組織において、臨床的に有意なEGCGの集積が認められることが示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



緑茶に関する最近の研究では、次の報告があります。


緑茶による高血圧・脂質代謝改善@メタ解析



緑茶による高血圧改善作用:メタ解析 



コーヒーと茶飲料によるメタボリック症候群リスク低下



緑茶抽出物による減量効果




緑茶摂取による胃がんリスク低下効果



1日1杯の緑茶が子宮体がんリスクを11%低下:メタ解析


緑茶による酸化ストレス軽減作用@高齢者



緑茶による高齢者での認知機能改善効果



緑茶カテキンによる運動時の抗酸化能亢進作用



緑茶による報酬学習の改善と抗うつ作用



緑茶による脳内炎症抑制と脳神経保護作用




DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。


緑茶カテキン
お茶のパワーでトラブルに負けない身体に



ポリフェノール
4種類のポリフェノールを手軽に補給





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コエンザイムQ10+抗酸化ビタミンミネラルサプリメントによるがん延命効果:ANICA試験 [2015年10月21日(水)]
知り合いの耳鼻科の専門医の先生から、耳鳴や難聴に対するコエンザイムQ10のエビデンスについて尋ねられました。


コエンザイムQ10は、中高年以降ではベーシックサプリメントとして推奨すること、

スタチン服用中は必須であること。

また、
耳鳴や難聴であれば還元型コエンザイムQ10を試す価値はあることなどをお伝えしました。


その先生によると、

医療機関向けとするサプリメントの中に、還元型コエンザイムQ10含有製品もあるようですが、DHC製品の情報をお知らせしたところ、

DHCの還元型コエンザイムQ10が適正な価格になっており、

患者さんにとって、経済性(費用対効果)に優れていることが確認できました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月のがん研究の専門ジャーナルに、コエンザイムQ10+抗酸化ビタミンミネラルサプリメントによるがん補完療法としての作用を調べた研究レビューが、ノルウェイのグループから報告されていました。
Nutr Cancer. 2015 Oct 16:1-4.)



今回の論文では、

がんに対する補助栄養療法の介入試験として行われた「Adjuvant Nutritional Intervention in Cancer (ANICA)」がレビューされていました。


ANICA試験は、

1990年代にデンマークで行われており、

乳がんなどのがん患者32名(32歳から81歳)で、

リンパ節転移などを伴う進行がん・高リスクがんの状態になった被験者に対して、


標準治療に加えて、

栄養介入療法として複合サプリメントが投与されています。



サプリメントの主要成分は、

ビタミンC (2,850 mg/day),

ビタミンE (2,500 IU/day),

βカロテン (32.5 IU/day),

セレン(Se; 387 micrograms/day),

必須脂肪酸 (1.2 g/day ガンマリノレン酸, 3.5 g/dayオメガ3系必須脂肪酸),

コエンザイムQ10 (CoQ10, 90 mg/day)

です。


試験プロトコールは途中で変更があり、

セレン摂取量が少なくなり、

コエンザイムQ10が増量されています。



試験の結果、、

高リスク・進行乳がん患者での5年生存率が50%でした。


また、

低リスク(治療開始時に転移がない)乳がん患者では、10年後の生存率が90%に達していました。


しかし、

その後、

試験の担当主任研究者が逝去したため、

ANICA試験の最終報告書は完成していないということです。



論文著者は、

予備的なデータにおいて有用性が示唆されることから、

今後、フォローアップの重要性を述べています。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。

また、各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなども製品化しています。


中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、

下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。


マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。


ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。



コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。




↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。



↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。

EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))



DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))


乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))



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ショウガサプリメントによる透析患者での脂質代謝への働き [2015年10月20日(火)]
帰宅途中に、東京タワーの近くを通りました。




さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の透析治療の専門ジャーナル(電子版)に、維持透析患者において、ショウガサプリメント投与の脂質代謝への影響を調べた臨床研究が、イランのグループ(Shahid Beheshti University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Perit Dial Int. 2015 Oct 16.)


人工透析・維持透析患者では、さまざまな症状や病態が認められ、西洋医学的介入方法だけでは、十分な効果が得られないことも多いため、補完代替療法の併用が比較的よく行われています。

日本にも、透析患者に対する補完代替療法(CAM)の研究会があり、私もサプリメント・機能性食品の適正使用に関して出講させていただいたことがあります。

「維持透析患者に対する補完代替医療スタンダード」
という専門書の分担執筆も担当いたしました。


さて、

今回の研究では、
ショウガサプリメントを用いて、
腹膜透析患者での脂質代謝への影響が検証されました。

(イランからの研究なので、なぜ、ショウガなのか、よくわかりませんが。)


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照法として、

腹膜透析患者36名を対象に、

・ショウガ投与(1,000mg/日)群

・偽薬投与群

の2群について、10週間の介入試験が行われています。


アウトカムとして、
脂質代謝関連マーカーが調べられました。


解析の結果、

ショウガサプリメント投与群では、

投与前に比べて、

10週間後の時点で、

血中中性脂肪値の有意な低下(up to 15%)
(p < 0.01)
が認められたということです。

また、
偽薬群と比べても、有意な低下が見出されました。
(p < 0.05)

なお、
総コレステロール値、LDL、HDL、Lp(a)について、両群間に有意差は示されていません。


以上のデータから、

腹膜透析患者において、
ショウガサプリメントによる中性脂肪低下作用が示唆されます。




ショウガは、日本では冷え性対策のサプリメントとして利用されています。

(今回は、中性脂肪の低下という結果でしたので、
ショウガサプリメントでなくて、緩やかな糖質制限食のほうが手軽と思います。)

DHCは、下記のショウガ含有製品を扱っています。



濃縮金時ショウガ+濃縮黒酢


生姜(しょうが)+御種人参(おたねにんじん)+山椒(さんしょう)



DHCホットな美人の生姜(しょうが)パウダー





機能性食品素材・サプリメントでは、抗炎症作用や抗酸化作用を有する成分があり、人工透析患者に対する効果が示唆されています。

(腎不全・維持透析患者のためのサプリメント)


例えば、疫学研究では、魚油/オメガ3系脂肪酸の摂取が多いと、人工透析患者の生存率が向上する、というデータが知られています。
(Am J Kidney Dis. 2011 Aug;58(2):248-56.)


また、腎不全患者の新規透析用動静脈グラフト術後経過に対する魚油サプリメントの効果を示したランダム化比較試験も示されています。


その他、次のような報告も知られています。


葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果



腹膜透析患者におけるビタミンCとEの抗酸化作用



維持透析患者でのビタミンEの抗酸化作用



・慢性血液透析患者に対するビタミンD3サプリメントの有用性



・腎不全患者の透析用動静脈グラフトに対する魚油サプリメントの効果



・ビタミンD高値は腎結石症との相関なし




・還元型コエンザイムQ10による腎機能改善作用



・ビタミンD3+カルシウムサプリメントによる効果@慢性腎臓病患者



・ビタミンD不足の腎臓移植患者ではタンパク尿が認められる



・人工透析患者におけるαリポ酸の効果



・ビタミンDによる慢性腎臓病の死亡率低下作用



・末期腎疾患患者におけるビタミンDサプリメントの効果




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エキナセアによる免疫調節作用と抗炎症作用 [2015年10月19日(月)]
明日が締切日の原稿を抱えていたのですが、何とか今日、提出できました。
校正ゲラの際に、共著者からの修正依頼を反映させるスケジュールになりそうです。

今日の夕方、学会の委員会に出席した際、学会事務局の手配したお弁当(幕の内弁当のような内容)が提供されたのですが、半分は、白いご飯ですし、後は、揚げ物中心だったので、食べられるものがありませんでした。
(次回から、あらかじめお弁当は断るようにしたいと思います。)



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、エキナセアによる免疫および炎症マーカーへの作用を検証した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Padova)から報告されていました。
Eur J Pharm Biopharm. 2015 Oct 8.)



エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)


今回の研究では、
エキナセアの単回投与による免疫および炎症関連マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

健常者10名を対象に、

Echinacea angustifoliaの脂溶性成分10mgを含むサプリメントが単回投与され、

血中代謝産物(dodeca-2E,4E,8Z,10E/Z-tetraenoic isobutylamidesなど)が測定されました。

また、
投与前と24時間後の前後で、
血中サイトカイン類(IL-2, IL-6, IL-8, IL-10, TNF-a)の比較が行われています。

全血検体からリンパ球・単球由来の全RNAが抽出され、遺伝子発現の評価も行われました。


解析の結果、

単回投与の前後(0と24時間後)比較において、

(今回のエキナセア脂溶性成分含有サプリメント投与では、先行研究に比べて、)
tetraeneのバイオアベイラビリティが有意に亢進していたということです。


また、
炎症惹起サイトカイン類(IL-6, TNF-α, IL-8)の遺伝子発現が有意に抑制され、

抗炎症サイトカインのIL-10発現の有意な亢進が認められました。


以上のデータから、
エキナセア(Echinacea angustifolia)脂溶性成分(10mg)含有サプリメントの単回投与による免疫調節作用・抗炎症作用が示唆されます。





エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。

また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。

DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)




ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)





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プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析 [2015年10月18日(日)]
大阪空港でスターウォーズの飛行機を見かけました。

ANAのキャンペーンのようです。





さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の科学誌に、プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果を示したメタ解析が、慶応大学のグループから報告されていました。
(PLoS One. 2015 Oct 16;10(10):e0139795.)


今回の研究では、
脂質代謝に対するプロバイオティクスの有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースから、
偽薬対照あるいは非介入対照のランダム化比較試験が対象となり、

33報が抽出され、

11報がメタ解析に用いられています。

被験者は、
脂質異常症に対する薬物療法(服薬)は受けていません。


解析の結果、

プロバイオティクス(発酵乳製品あるいはプロバイオティクス製品)の投与により、


総コレステロール値の有意な低下、
(-0.17 mmol/L, 95% CI: -0.27 to -0.07 mmol/L)

LDLコレステロール値の有意な低下、
(-0.22 mmol/L, 95% CI: -0.30 to -0.13 mmol/L)

が見出されました。

一方、
HDL値とTG値は、
プロバイオティクス投与群と対照群との間に有意差は認められませんでした。


次に、サブ解析では、

投与期間に関して、

4週間を超える長期のプロバイオティクス投与では、

4週間以下の投与群に比べて、

総コレステロール値およびLDLコレステロール値の低下がより顕著でした。


また、
被験者に関して、

コレステロールが正常の被験者よりも、

軽度高コレステロール血症の被験者において、

プロバイオティクス投与による総コレステロール値およびLDL値の低下作用がより顕著に認められたということです。



発酵乳製品およびプロバイオティクス製品のいずれも、脂質代謝改善(総コレステロール低下、LDL低下)作用を示しています。

菌種では、

Gaio およびLactobacillus acidophilus による脂質代謝改善作用は、他の菌種に比べて、より顕著でした。


以上のデータから、

プロバイオティクスによる脂質代謝改善作用、特に、軽症の高コレステロール血症患者における改善作用が示唆されます。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。


プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析



プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析




DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。





中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))






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posted at 23:58 | この記事のURL
イソフラボンによる骨髄異形成症候群リスク低下 [2015年10月17日(土)]
今日は、第21回国際個別化医療学会学術集会でした。

(前回の大会で、私は会頭を務めさせていただきました。)

今回は、個別化医療の新時代というテーマで、エピジェネティックスからアンチエイジング、酸化ストレス、遺伝子検査など幅広い領域がカバーされていました。


薬、人を殺さず、薬師、人を殺す、

というスライドがありました。

この場合、薬師(くすし)というのは、医薬品を処方する医師をさしています)


個別化医療では、

万人に効く薬はないし、副作用のない薬はないので、医薬品を使う限り、適正使用が求められる、ということでしょうか。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボン摂取と骨髄異形成症候群との関連を調べた疫学研究が、オーストラリアと中国のグループから報告されていました。
(Br J Nutr. 2015 Oct 13:1-6.)



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


今回の研究では、
大豆食品の摂取あるいは食事由来のイソフラボン類の摂取と、
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes; MDS)リスクとの関連が検証されました。


具体的には、
2012年から13年にかけて、
中国での症例対照研究として、

19歳から85歳のMDS患者208名と、
対照群208名を対象に検証されました。


食事摂取では107項目が調べられ、

USDAイソフラボンデータベースに基づき、
ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン、総イソフラボンの摂取が推計されています。



解析の結果、

まず、
1日あたりの総イソフラボン摂取量は、
症例群:19&#183;0 mg
対照群:23&#183;0 mg
でした。


イソフラボンの摂取量と、
MDSリスクとの間には、有意な負の相関が見出されたということです。


イソフラボン別の解析では、

三分位で

最低群に比べて、

最高群では、

ダイゼインでは、
57%のリスク低下
(0.43; 95 % CI 0&#183;21, 0&#183;85)

ゲニステインでは、
64%のリスク低下
(0.36; 95 % CI 0&#183;18, 0&#183;74)

グリシテインでは、
51%のリスク低下
(0.49; 95 % CI 0&#183;25, 0&#183;97)

総イソフラボン量では、
60%のリスク低下
(0.40; 95 % CI 0&#183;20, 0&#183;81)

でした。

以上のデータから、

イソフラボン類の摂取による骨髄異形成症候群(MDS)リスク低下が示唆されます。



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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posted at 23:55 | この記事のURL
疼痛におけるCAM療法の有用性 [2015年10月16日(金)]
今月の麻酔科学の専門ジャーナル(電子版)に、麻酔科および疼痛管理にかかわる分野でのCAM(補完代替医療)の状況を調べた研究が、米国のグループ(Veterans Affairs Medical Center, Atlanta)から報告されていました。
(Can J Anaesth. 2015 Oct 1)


今回の研究は、麻酔科医および疼痛管理プラクティショナーが日常臨床でかかわるCAM(補完代替医療)についてのナラティブレビューです。


具体的には、
主要医学データベース(PubMed)を用いて、補完療法あるはダイエタリーサプリメントの分野でのレビューが行われています。


解析の結果、

北米では、
(疼痛管理に関して)もっとも広く認められるCAM療法は、

1) 徒手療法

2) ハーブ、栄養サプリメント、食事療法、

3) 心身医学療法、エネルギー療法

でした。


また、各療法に関連したリスクについての議論も見出されました。


術後および慢性疼痛管理においてCAM療法に関心を有する患者およびプラクティショナーに対して、臨床的な配慮の必要性が示唆されました。


論文著者らは、

-- 慢性疼痛の管理における有用な補完療法として、CAM療法が利用しうること、

-- 個別の療法に関するリスク/ベネフィットの評価の必要性、

-- 手術前後では、ハーブおよびサプリメントによる相互作用の確認の必要性、

-- 疼痛管理専門家、麻酔科医、患者向けに、科学的根拠に基づいたCAM療法の利用に関する情報源が存在すること、

を考察していました。



DHCでは、医学薬学関連学会の協賛などを通じて、サプリメント・健康食品の適正使用に関する啓発活動を行っています。


現時点のエビデンスを俯瞰すると、
1.安全性、2.有効性、3.経済性(費用対効果)を考慮して、
サプリメント・機能性食品・健康食品を適正に利用することで、

健康増進・疾病リスク低減、治療、治療における補完療法などにおける一定の効果が期待できます。


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posted at 23:54 | この記事のURL
米どころの病院でも糖質制限食の抗肥満効果が示されています [2015年10月15日(木)]
先日、名古屋で開催された日本肥満学会において、米どころの病院(新潟労災病院)から、糖質制限食による抗肥満作用の有用性を示した臨床研究が報告されていました。

(DHCからも一般演題で発表を行いました。)
肥満に対するセルフケアとしての機能性食品・サプリメントの現状と課題





日本の食事バランスガイドは、農水省が作成していますので、主食のお米の量が多くなっています。

一方、肥満やメタボリック症候群、2型糖尿病に対する食事療法として、糖質制限食を支持する臨床データが増えつつあります。


先日の日本肥満学会では、
DHCからの研究発表と同じセッション(一般演題口演・食事療法)にて、

肥満患者の食事療法における、糖質制限食とカロリー制限食の有用性の比較検討

という演題が、新潟労災病院から発表されていました。


新潟での研究では、

肥満外来の受診者60名をランダムに3群に分け、


・カロリー制限外来群(19名)

・糖質制限外来群(20名)

・1週間の糖質制限の教育入院実施群(21名)

で12ヵ月後の体重減少が比較されていました。

(被験者の平均年齢54.8歳、平均体重78.7kg)


発表時に示された食事の写真は、

カロリー制限食では、ご飯(お米)がお茶碗いっぱいあり、おかずが多くなく、

糖質制限食では主食のお米がない代わりに、副菜や副食が豊富でボリューム感のあるメニュー

という印象でした。


解析の結果、

12ヵ月後の体重減少は、

・カロリー制限外来群:4.6±2.9kg、

・糖質制限外来群(20名):8.5±5.0kg

・1週間の糖質制限の教育入院実施群:13.0±7.0kg

であり、

糖質制限食のほうが、カロリー制限食よりも、有意な減量効果が見出されました。


さらに、
脂質代謝や糖代謝の指標でも、

糖質制限食のほうが、カロリー制限食よりも有意に改善していたということです。


以上のデータから、

日本人の肥満者でも、主食を減らす糖質制限食の有用性が示唆されます。


なお、アドリブでのタンパク質や脂質の種類については、適切な内容になるように、啓発が必要と考えられます。

具体的にはからだにいいタンパク質、からだにいい脂質を摂取するということになります。


DHCでは、医学・栄養学的に適切な糖質制限食の啓発に取り組んでいます。

現在、NHK学園との共同開発で「糖質コントロールで健康習慣!」を提供しています。




DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。




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posted at 23:52 | この記事のURL
地中海食+エクストラバージンオリーブオイルの降圧メカニズム [2015年10月14日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、地中海食+エクストラバージンオリーブオイルによる高血圧改善作用の分子メカニズムを示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Barcelona)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2015 Oct 8.)



血中NO(一酸化窒素Nitric oxide)は、血管内皮細胞から産生され、

血管拡張作用(降圧作用)や血小板凝集抑制作用、血管平滑筋細胞増殖抑制作用などを有しています。


エンドセリン1(ET-1)は、血管収縮因子の一つです。

血中NOの低下やET-1の増加が、血管内皮機能障害や高血圧において重要な役割を果たしています。



伝統的な地中海食では、高血圧改善作用、降圧作用が認められます。


今回の研究では、

地中海食の摂取と、血圧調節に関連する因子(NO、ET-1、ET-1受容体)への影響が検証されました。



具体的には、

中等度の高血圧を有する非喫煙者の女性を対象に、地中海食の1年間投与試験が行われました。



介入食は、

・地中海食+エクストラバージンオリーブオイル投与群、

・地中海食+ナッツ(種実)投与群

・対照群(低脂肪食)

の3群です。

(各群30名)



血圧、NO、ET-1、および酸化ストレス障害関連マーカーの遺伝子発現が測定されています。


解析の結果、

試験開始時において、
血中NO値と、収縮期血圧/拡張期血圧との間には、有意な負の相関が見出されました。

NO値と、ET-1値についても、有意な負の相関が見出されています。



次に介入後では、

地中海食の介入の両群とも、拡張期血圧の有意な低下が見出されました。



地中海食+エクストラバージンオリーブオイル投与群では、

介入後に、

NO代謝物と、収縮期血圧あるいは拡張期血圧との間に有意な負の相関が見出されました。
(p = 0.033 and p = 0.044,)


また、地中海食+ナッツ類の介入後では、

収縮期血圧の低下が、血中ET-1値の低下と関連していました。
(p = 0.008)


その他、
NO代謝物と血圧との相関に関連して、
eNOS、caveolin 2、ET-1受容体遺伝子の変化も認められています。


以上のデータから、

高血圧を有する女性では、

地中海食+エクストラバージンオリーブオイル、あるいはナッツ類の併用投与により、

NOやET-1、ET-1受容体遺伝子の調節を介した高血圧改善作用が示唆されます。




地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下



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posted at 23:51 | この記事のURL
クロム含有サプリメントの摂取による2型糖尿病リスク低下 [2015年10月13日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、クロム含有サプリメントの摂取と、2型糖尿病リスクとの関連を示した研究が、米国のグループ(Harvard Medical School)から報告されていました。
(J Nutr. 2015 Oct 7.)



クロムは、ミネラルの1つで必須栄養素です。

生体内では、炭水化物・糖質の代謝、脂質代謝に関与しています。


これまでの研究では、

クロム投与による肥満や糖尿病における代謝改善作用が示唆されています。



例えば、

クロムによる糖代謝改善作用@メタ解析

という報告があります。


米国では、サプリメントは広く利用されています。

そこで、今回の研究では、クロムサプリメントの利用と、2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。


具体的には、
米国の全国健康栄養調査NHANES(1999-2010年)から62,160名のデータが対象となり、

HbA1c値6.5%以上、あるいは糖尿病の診断が示された被験者、

および
クロム含有サプリメントの利用状況が調べられました。


性別、人種、BMI、糖尿病既往歴、サプリメント利用、HbA1cデータ、サプリメント利用状況のデータがそろう成人28,539名が解析された結果、


過去30日の間に、
58.3%の被験者がサプリメントを利用していました。


28.8%が、クロム含有サプリメントを利用しており、

0.7%がクロム(クロミウム)と表記されたサプリメントを利用していました。


サプリメントの非利用者に比べて、

クロム含有サプリメントの利用者では、

2型糖尿病リスク(HbA1c &#8805;6.5%)が、

27%低いことが見出されたということです。

(OR: 0.73; 95% CI: 0.62, 0.86; P = 0.001)


一方、クロムを含んでいないサプリメント利用という場合では、
2型糖尿病リスクとの有意な関連は示されていません。
(OR: 0.89; 95% CI: 0.77, 1.03; P = 0.11)



以上のデータから、

(米国の成人では半数以上が栄養サプリメントを利用しており)

その4分の1以上が、クロムを成分として含むサプリメントを利用していること、

クロム含有サプリメントの利用者では、2型糖尿病リスクが低いことが示唆されます。




クロムは必須ミネラルですが、必要量はごくわずかです。

一方、現代人の食生活では不足しやすいとされています。

クロムサプリメントは、米国では比較的知られており、JAMAなどにもRCTとして糖代謝改善作用が報告されています。


日本では、クロム単独のサプリメントではなくて、一般に、マルチミネラルサプリメントに含まれています。



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大豆イソフラボンによる膣萎縮(萎縮性腟炎)改善効果:レビュー [2015年10月12日(月)]
今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、大豆イソフラボンによる膣萎縮(萎縮性腟炎)改善効果を示した系統的レビュー論文が報告されていました。
(J Obstet Gynaecol. 2015 Oct 6:1-12.)



閉経後の女性では、
膣萎縮(萎縮性腟炎)に関連した症状(乾燥感、掻痒感、灼熱感、性交時疼痛)の訴えが見られます。


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。



今回の系統的レビューでは、
1990年から2013年までの主要医学データベースから、

大豆イソフラボンによる膣萎縮(萎縮性腟炎)への作用を検証したランダム化比較試験110報が抽出され、

17試験が質的解析、
9試験が量的解析の対象となっています。


解析の結果、

まず、全般的に、大豆イソフラボンの摂取は、

対照群に比べて、

膣萎縮(萎縮性腟炎)に関連した症状の改善が見出されたということです。


量的解析では、
大豆イソフラボンによるより顕著な有用性が示唆されています。
(改善傾向。有意差なし。)

膣のmaturation(改善)傾向、
(0.072; 95% CI: - 0.42 to 0.57, p = 0.777; heterogeneity P = 0.00; I2 = 85.15%)

膣の乾燥感の有意な改善
(- 0.204 (95% CI: - 0.28 to - 0.126), p < 0.001; heterogeneity P = 0.423; I2 = 0.00)

も見出されました。


以上のデータから、

大豆イソフラボンによる膣萎縮関連症状の改善が示唆されます。





最近の研究では、次の報告があります。


植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析




大豆イソフラボンによる更年期のほてり改善作用:レビュー




植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析



大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ




大豆イソフラボンによる消化器がんリスク低下作用






DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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