今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、閉経後の女性における大豆製品および大豆イソフラボンの効能をまとめたレビューが報告されていました。
(
Am J Clin Nutr. 2014 Jun 4.)
大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用が注目されています。
さて、
今回の研究は、閉経後の女性における大豆食品および大豆イソフラボンの効能に関するレビューです。
(ちなみに、論文著者は、大豆製品に関する研究で著名なMessinaです。)
過去20年間の間、大豆に関するさまざまな研究が行われ、イソフラボンによるエストロゲン受容体への作用など多くのメカニズムが示されてきました。
疾患リスク低減については、
大豆食品による虚血性心疾患リスク低減作用、
大豆たんぱく質によるLDLコレステロール低下作用
などが示されています。
また、
大豆イソフラボン類による血管内皮機能の改善や動脈硬化進展抑制作用もあります。
さらに、
ゲニステインを含むイソフラボンサプリメントによる更年期関連症状(ほてりなど)の軽減効果が知られています。
一般に、
乳がんに関しては、大豆および大豆イソフラボンによる予防・リスク低減効果が示唆されています。
(特に、アジア人では、若年者における大豆食品の摂取が、予防に有用であることが複数の疫学研究で示されています。)
また、乳がんの再発予防効果に関しては、
9,514名の乳がんサバイバーを対象に、7.4年間、フォローアップした研究では、
大豆製品が多いほど、乳がん再発リスクが低いという有意な相関が認められています。
(25%のリスク低下作用)
以上のデータから、
臨床研究および疫学調査により、
大豆食品および大豆イソフラボンによる閉経後の女性の健康維持や生活習慣病の予防に対する効果が示唆されます。
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
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