サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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スタチンの代わりに紅麹+コエンザイムQ10 [2014年06月12日(木)]
今月の薬理学の専門ジャーナルに、脂質異常症(高脂血症)に対して、スタチン剤の代わりとしての紅麹とコエンザイムQ10の併用投与による有用性を示した基礎研究が報告されていました。
Can J Physiol Pharmacol. 2014 Jun;92(6):481-9.)



脂質異常症・高脂血症は、動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中のリスクとなることから、食事療法など生活習慣の改善が求められます。



脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析





医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。


最近では、スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も示されました。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)





さて、今回の研究では、

スタチン剤の代わりとして、紅麹とコエンザイムQ10(CoQ10)の併用投与による効果が検証されました。


研究の目的は、

スタチン剤による筋痛症などの副作用・スタチン不耐症に対して、

代わりに紅麹+コエンザイムQ10の有用性と安全性を検証することです。



具体的には、

ラットを用いて、

高脂肪食を90日間投与し、

最後の30日間には、

アトルバスタチン(リピトール)、

あるいは

紅麹+CoQ10が投与され、

肝機能やCKが測定されました。




解析の結果、

アトルバスタチンに比べて、

紅麹+CoQ10投与群では、

(ミオパシーの指標である)CKをあげることなく、コレステロール値の低下作用が見いだされました。



また、

紅麹投与群では、

心臓でのユビキノン値も維持されたということです。



以上のデータから、

紅麹とコエンザイムQ10の併用は、スタチン投与よりも安全性と有用性に優れていることが示唆されます。





DHCでの関連商品としては、


濃縮紅麹


コエンザイムQ10


大豆レシチン


健康ステロール


圧バランス


などがあります。




DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。(下図参照)







脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


最近では、スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も示されました。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)




紅麹に関するエビデンスでは、
・スタチン不耐症に対する紅麹投与による脂質異常症の改善効果
・心血管イベント発生の抑制効果
が知られています。

なお、
脂質異常症(高脂血症)に対してスタチン剤あるいは紅麹サプリメントを利用する際には、
コエンザイムQ10の併用が必要です。


(内在性CoQ10の合成を抑制し、血中濃度を低下させるため。これが、スタチンによる筋痛症の機序とも推測されます。)



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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