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レスベラトロールによる認知機能と内分泌系への改善作用 [2014年06月07日(土)]
今月の神経科学の専門ジャーナルに、レスベラトロールによる認知機能および内分泌系への働きを示した臨床研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(J Neurosci. 2014 Jun 4;34(23):7862-70.)




レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。



ただし、高齢者でのレスベラトロールの働きに関する研究はあまり知られていません。


そこで、今回の研究では、

高齢者において、レスベラトロールによる認知機能および内分泌代謝系への作用が検証されました。



具体的には、

肥満以外は健康な高齢者を対象に、

1日あたり200mgのレスベラトロール投与群(n=23)、

偽薬群(n=23)

の2群について、26週間の介入が行われています。

(被験者は50-75歳で、18名が女性)




介入の前後で、認知機能(記憶タスク、海馬のfunctional connectivity)、糖代謝、脂質代謝指標が測定されました。



解析の結果、

偽薬群に比べて、

レスベラトロール投与群では、

30分以上の単語記憶能における有意な改善が認められたということです。
(p = 0.038)




また、

偽薬群に比べて、

レスベラトロール投与により、海馬でのfunctional connectivityの有意な上昇、


HbA1cと体脂肪の有意な低下が認められています。
(all p < 0.05)




以上のデータから、

過体重の高齢者におけるレスベラトロールによる認知機能改善作用と糖代謝改善作用が示唆されます。






現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者



という報告が知られています。






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