今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、母体へのルテインサプリメント投与による乳児への移行を調べた臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(
J Nutr. 2014 Jun 4.)
ルテインは、ホウレン草やコーンといった植物性食品に含まれる他、
サプリメントとしても利用できます。
加齢性黄斑変性症(AMD)の予防・リスク低減に対して、ルテインサプリメントの推奨が広く受け入れられています。
母乳中のルテインは、母親の摂取量によって異なります。
また、ルテインは、網膜の他、乳児の脳にも優位に分布しているカロテノイド系ファイトケミカルです。
さて、今回の研究では、
授乳中の母親のルテイン摂取量と、乳児の血中ルテイン値の関連が調べられました。
具体的には、
89名の授乳婦(産後4−6週)を対象に、
・偽薬投与群(ルテイン0mg/日)、
・低用量のルテイン(6mg/日)
・高用量のルテイン(12mg/日)
の3群について、
6週間の投与試験が行われています。
血中ルテイン値の解析の結果、
まず、投与前には、各群において食事からのルテイン/ゼアキサンチンの摂取量や、母乳中および血中のルテイン値に差はありませんでした。
次に、
サプリメント投与後では、
偽薬群に比べて、
母乳中のルテイン/ゼアキサンチン量が有意に増加しました。
(140% and 250%, respectively; P < 0.0001)
また、母体の血中でも有意に増加、
(170% and 250%, respectively; P < 0.0001)
乳児の血中でも有意に増加しています。
(180% and 330%, respectively; P < 0.05)
なお、ルテインサプリメント投与によって、
母体および乳児における他のカロテノイド値への影響は認められませんでした。
以上のデータから、
授乳中の女性におけるルテインサプリメントの摂取によって、
母乳を介した乳児へのルテインの供給が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
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