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リコピンによる血管機能改善効果 [2014年06月11日(水)]
今月の科学誌に、心臓病患者において、リコピンによる血管機能改善効果を示した臨床研究が、英国のグループ(University of Cambridge)から報告されていました。
PLoS One. 2014 Jun 9;9(6):e99070)




トマトに含まれる赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、


疫学研究では、肺がんや前立腺がん、乳がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。


また、トマトは、地中海食でも広く用いられる食材であり、地中海食の疾病リスク低減作用にも関係していると考えられます。





さて、今回の研究では、

心臓病患者および健常者において、

リコピンによる血管機能への作用が検証されました。



具体的には、

二重盲検試験として、

スタチン剤を服用中の心血管疾患患者36名と、

健康なボランティア36名を対象に、


1日あたり7mgのリコピンサプリメント、

あるいは、

偽薬を2ヶ月間投与し、

血管内皮機能が測定されました。

(指標は、上腕動脈へのアセチルコリン負荷時の内皮依存性血管拡張:EDV、ニトロプルシド負荷時の非依存性血管拡張;EIDV、NO合成酵素活性などです。)



解析の結果、

心血管疾患を有している患者では、

リコピン投与によって、

血管内皮機能(EDV)の有意な改善が認められました。
(53%; 95% CI: +9% to +93%, P = 0.03 vs. placebo)

(EIDVやNO反応には有意な変化はありません。)


一方、健常者では、リコピン投与による血管内皮機能への変化は見出されていません。


また、血圧、arterial stiffness、脂質、hsCRP値には、いずれの群でも有意な変化はありませんでした。


試験開始時(リコピン投与前)には、

健常者に比べて、

心血管疾患患者では、

LDLコレステロール値が低いにもかかわらず、
(スタチン服用にて、1.2 mmol/L 低値, 95% CI: -1.6 to -0.9 mmol/L, P<0.001)

血管内皮機能(EDV)の低下が認められていました。
(30% lower; 95% CI: -45% to -10%, P&#8202;=&#8202;0.008)


試験終了時(リコピン投与後)には、

心臓病患者群におけるEDV反応は、
リコピン投与によって、試験開始時の健常者と同程度になったことから、
(2% lower, 95% CI: -30% to +30%, P&#8202;=&#8202;0.85)

リコピンによる血管内皮機能改善作用と考えられます。




以上のデータから、

心臓病(心血管疾患)患者において、

1日7mgのリコピンサプリメントの投与による血管内皮機能の改善効果が示唆されます。






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