栄養学の専門ジャーナルに、糖尿病に対するプロバイオティクスの有用性を示したメタ解析が、オーストラリアのグループ(Griffith University)から報告されていました。
(
Br J Nutr. 2016 Apr 14;115(7):1167-77.)
今回のメタ解析では、
糖尿病患者において、
プロバイオティクス摂取による糖代謝関連指標への影響が検証されました。
具体的には、
2000年1月から2015年6月の間に発表されたランダム化比較試験を対象に、
糖代謝関連指標(血糖値、HbA1c、インスリン抵抗性; HOMA-IR)をアウトカムとして示した臨床研究が抽出され、
11報の614名が対象となりました。
解析の結果、
プロバイオティクス投与群と偽薬対照群との間には、糖代謝指標の変化に有意差が見出されたということです。
血糖値の低下:
-0·52 mmol/l, (95% CI -0·92, -0·11 mmol/l; P=0·01)
HbA1c の低下(改善);
-0·32%, (95% CI -0·57, -0·07%; P=0·01)
なお、
インスリン値の低下では両群間での有意差は認められませんでした。
(-0·48 µIU/ml, 95% CI -1·34, 0·38 µIU/ml; P=0·27)
また、インスリン抵抗性は、プロバイオティクス投与群にて改善傾向が示されましたが、両群間で有意差は認められていません。
(HOMA-IR, pooled effect of -0·44, 95% CI -1·57, 0·70; P=0·45)
メタ回帰分析では、
糖尿病患者において、
プロバイオティクスの投与により、血糖値、HbA1c, insulin, HOMA-IRへの有意な影響(改善)が見出されています。
(なお、糖尿病以外のリスクファクターを有する被験者では認められていません。)
以上のデータから、
糖尿病患者において、
プロバイオティクスの摂取は、補完療法として必須のサプリメントと考えられます。
DHCでは、プロバイオティクスとして、
ビフィズス菌+オリゴ糖
生菌ケフィア
複合サプリメント(グッドスルー)
植物性乳酸菌飲料
などを製品化しています。
また、プレバイオティクスとしては、
食物繊維
があります。
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