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ピクノジェノールによるメタボリック症候群改善作用 [2013年02月17日(日)]
植物療法の専門ジャーナル(電子版)に、ピクノジェノールによるメタボリック症候群改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Phytother Res. 2013 Jan 28)




ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。




さて、今回の研究では、メタボリック症候群に伴う症状に対してのピクノジェノールの効果が調べられています。


具体的には、45歳から55歳のメタボリック症候群患者64名を対象に

1日あたり150mgのピクノジェノールが6か月間投与され、

糖代謝や脂質代謝、体組成など関連指標が測定されました。



また、対照群として66名のフォローアップも行われました。




解析の結果、

6か月間のピクノジェノール投与によって、

ウエスト周囲径、中性脂肪値、血圧が低下し、

HDLコレステロール値が増加したということです。



また、

空腹時血糖値は

投与前の123 ± 8.6 mg/dlから、

3か月後に106.4 ± 5.3となり、

6ヶ月後に105.3 ± 2.5まで低下しました。

(対照群と比べて有意差あり。p&#8201;<&#8201;0.05)




男性被験者でのウエスト周囲径は、

投与前の106.2&#8201;±&#8201;2.2&#8201;cmから

3か月後に98.8&#8201;±&#8201;2.3&#8201;cm、

6ヶ月後に98.3&#8201;±&#8201;2.1cm

と減少しています。



女性でのウエスト周囲径は、

投与前の90.9&#8201;±&#8201;1.6&#8201;cmから、

3か月後に84.6&#8201;±&#8201;2.1&#8201;cm

6ヶ月後に83.6&#8201;±&#8201;2.2&#8201;cm

と減少しました。





これらのウエスト周囲径の減少は、対照群と比べて有意差が認められています。



さらに、

ピクノジェノール投与群では、

対照群に比べて、

血中フリーラジカルの有意な低下が見出されました。

(-34.6%; p&#8201;<&#8201;0.05)




以上のデータから、

1日あたり150mgのピクノジェノールを6か月間投与によって、

メタボリック症候群にみられる症状の改善作用が示唆されます。







今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。


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