サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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急性期治療でのナースによるアロマセラピーの有用性 [2016年04月17日(日)]
今月の補完代替医療(CAM)の専門ジャーナルに、急性期の病院/医療施設において、看護師/ナースによるアロマセラピーの有用性を示した研究が、米国のグループから報告されていました。
(Complement Ther Med. 2016 Apr;25:164-9.)



アロマセラピー(エッセンシャルオイル/精油を用いる芳香療法)は、ナースを施術者として医療機関でも利用されています。


今回の研究では、

急性期の治療を中心とする病院において、

ナースの施術によるアロマセラピーの有用性(疼痛、嘔気、不安への働き)が検証されました。


具体的には、

ミネソタとウィスコンシンの西部の10施設の病院における後ろ向き研究として、

ナースによるアロマセラピーによる介入の前後で、

患者の自覚症状としての疼痛、不安、嘔気の変化がVAS(0-10) にて評価されています。



病院での10,262名の患者データが調べられた結果

アロマセラピーを受けたのは、女性のほうが男性よりも多く、かつ、多くは白人でした。

(81.71%が女性、87.32%が白人でした。) 



アロマセラピーの75%が、芳香療法として(マッサージではなく、エッセンシャルオイルの吸入として)実施されていました。

ラベンダーオイルが最もよく用いられた精油(49.5%)であり、

続いて、ジンジャー (21.2%), スイートマジョラム(12.3%),マンダリン(9.4%), 組み合わせ(7.6%)が用いられていました。



スイートマジョラムは、単一の精油として、疼痛の平均スコアが最も改善していました。
(-3.31 units (95% CI: -4.28, -2.33),



また、不安に対しては、

ラベンダーとスイートマジョラムが程度の効果を示しました。
(-2.73 units)

嘔気に対しては、ジンジャーが最も有用でした。

(-2.02units, 95% CI: -2.55, -1.49).




以上のデータから、

急性期の医療施設において、

看護師によるアロマセラピー(芳香療法としての精油の利用)による疼痛、不安、嘔気への有用性が示唆されます。





最近の研究では、


アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用




アロマセラピーによる認知症改善作用



ベルガモット精油アロマセラピーによるストレス軽減効果




月経困難症に対するアロマセラピーの効果




アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。



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