動脈硬化研究の専門ジャーナルに、植物ステロールによる脂質代謝および炎症マーカーへの作用に関するレビュー/メタ解析が報告されていました。
(
Atherosclerosis. 2016 Jan 28;248:76-83)
植物ステロールとは、植物に含まれるステロール類の総称であり、カンペステロールやシトステロールなどのステロール類から構成されます。
化学構造上、植物ステロールは、動物に含まれるコレステロールに類似しており、胆汁酸ミセルにおいてコレステロールと競合することで、コレステロール低下作用を示します。
植物ステロール/植物スタノールは、食品への添加あるいはサプリメントとしての摂取により、LDLコレステロール低下作用を示します。
これまでの研究によると、
1日あたり2グラムの植物ステロール/スタノールの投与により、
LDLコレステロールが8〜10%有意に低下することが見出されています。
この作用は、年齢や性別、人種、体重、背景となる食事、高コレステロール血症の原因に関わりなく見られ、かつ、スタチン剤との併用でも認められます。
(PMID:26393644)
今回の研究では、植物ステロールによる脂質代謝および炎症マーカーへの作用に関するメタ解析が行われました。
具体的には、2015年1月までの主要医学データベースから、
(Medline, Cab Abstracts, Food Science & Technology Abstracts)
植物ステロール含有食品を実薬群としたランダム化比較試験20報が抽出され、
1,308名のデータが対象となっています。
解析の結果、
植物ステロール摂取群では、
血中CRP値の変化は、絶対値で
-0.10 mg/L (95%CI -0.26; 0.05)
であり、低下傾向が認められました。
また、
LDLコレステロール値は、
-14.3 mg/dL (95%CI -17.3; -11.3).
と有意な減少が認められました。
メタ回帰分析では、
植物ステロールの摂取用量および摂取期間は、
血中CRP変化に有意に影響することが見出されています。
(β = -0.35, p = 0.0255 and β = -0.03, p = 0.0209, respectively)
以上のメタ解析から
植物ステロール摂取によるCRPの低下傾向とLDLコレステロール値の有意な低下作用が示唆されます。
先行研究では、
植物ステロールによる超悪玉コレステロール低下作用
植物ステロールによるLDLコレステロール低下作用:レビュー
植物ステロールによる高コレステロール血症改善効果
という報告もあります。
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